ざきログ

Zakki Log - つらつらと、気になることを綴ってみます -

【犬山市】桃の形をした絵馬が楽しい桃太郎神社

愛知県に桃太郎の人形のある神社がある。その名も桃太郎神社だ。犬山市にある楽しい神社、桃太郎神社を紹介したい。

 

 

桃太郎伝説

有名な昔話の「桃太郎」だが、物語の由来には諸説ある。岡山県倉敷市にある桃太郎からくり博物館では主な桃太郎伝説の場所として

  • 岡山市
  • 高松市
  • 犬山市

を挙げている。

それぞれの場所には桃太郎に由来する神社がある。岡山市は吉備津神社、高松市は桃太郎神社、そして犬山市も桃太郎神社だ。

 

倉敷市にある桃太郎のからくり博物館に掲示されている「主な桃太郎の伝説地」。岡山の吉備津神社、高松の桃太郎神社と共に犬山の桃太郎神社が桃太郎の伝説地とされている。

主な桃太郎の伝説地

 

また、3つの主な伝説地以外にも、桃太郎の物語の由来の地と言われている所もある。いずれにしても犬山市の桃太郎神社は桃太郎伝説の筆頭候補の1つであると言える。

 

【桃太郎からくり博物館の記事】

www.apriori-eye.com

 

ビジュアル的に楽しい桃太郎神社

面白い桃太郎像

犬山遊園駅から歩いて桃太郎神社に到着すると、桃太郎の物語に関係する様々な人形が出迎えてくれる。一気に疲れを忘れさせてくれる楽しい光景だ。

すでに桃太郎に屈した赤鬼が「桃太郎神社」と書かれたのぼりを手に持ち鎮座している。

 

犬山市にある桃太郎神社の入口に鎮座する赤鬼

鎮座する鬼

 

犬や猿、雉といった桃太郎の家来の人形もある。雉は凛々しい顔をしている。

 

犬山市にある桃太郎神社の入口近くにある人間のようにデフォルメされた雉の人形

凛々しい雉

 

大きな桃を持った桃太郎のおばあさんもおり、その周りで鶏が放し飼いにされている。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎のおばあさんの人形。川へ洗濯に行ったおばあさんが両手で大きな桃を持っている

桃太郎のおばあさん

 

そして、桃の飾りが付いた鳥居の下には桃から生まれたばかりの桃太郎が万歳をしている人形がある。これぞ桃太郎神社といった感じだ。

 

犬山市にある桃太郎神社の鳥居。鳥居の前では桃から生まれた桃太郎が万歳をしている人形がある

桃太郎の鳥居

 

神社の本殿へ行くには石段を上がって行く。途中に桃太郎のおじいさんもいる。

ちなみに物語では「おじいさんは山へしば刈りに…」とあるが、この「しば刈り」は「柴刈り」のことである。決して「芝刈り」ではない。「柴刈り」とは火をたくための雑木を取ることだ。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎のおじいさんの人形。背中に雑木を背負っている

桃太郎のおじいさん

 

桃だらけの境内

石段を上がると正面に桃太郎とその家来たちが勢揃い。猿が「日本一」と書かれたのぼりを手にしている。

 

犬山市にある桃太郎神社にある桃太郎の人形。桃太郎の前には犬、雉と「日本一」と書かれたのぼりを持った猿の人形もある

桃太郎

 

これは芽の輪くぐり用なのかもしれない。他の神社と異なり、どことなく桃のような感じの茅の輪である。

 

犬山市にある桃太郎神社にある芽の輪。しめ縄の代わりにピンク色の桃の形をしたモニュメントが設置されている

芽の輪

 

神社の本殿の賽銭箱や幕には桃の絵が描かれている。桃にこだわっている点がうれしい神社だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の本殿。桃が描かれた賽銭箱が設置されている

神社の本殿

 

桃の形をした絵馬

桃太郎神社の絵馬は桃の形をしている。ハート形の絵馬は多いが、そのハートの絵馬を逆さにしたような桃である。 

また、桃太郎が桃から生まれた様子を描いた絵馬もある。元気そうな桃太郎が印象的である。 

もう1つの絵馬は桃太郎が鬼を成敗した後の様子が描かれている。カラフルな絵馬だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の桃の形をした絵馬。ピンク色の絵馬に金色の文字で「祈願」と書かれている。
犬山市にある桃太郎神社の絵馬。桃太郎が桃から生まれた様子が描かれている。桃太郎は万歳をしており、絵馬には「無病息災」と書かれている。
犬山市にある桃太郎神社の絵馬。桃太郎が犬と猿、雉と共に鬼退治に行く様子を描いている。絵馬には神社名と共に「開運」と書かれている。
桃太郎神社の絵馬

 

桃太郎の宝物館

桃太郎神社の境内には宝物館がある。入館料が必要だが、せっかく桃太郎神社に来たのだから見学しておきたい。

宝物館はそれほど広くはない。館内には桃太郎に関する資料が展示されている。内部の写真撮影は禁止だ。

 

犬山市にある桃太郎神社の宝物館の建物

宝物館

 

宝物館があるエリアにも何体かの人形が展示されている。中には背中の上に乗れる鬼の人形もあり、優しそうな顔が面白い。

 

犬山市にある桃太郎神社に展示されている鬼の人形。四つん這いになり「やさしい鬼です。背中へどうぞ」と書かれた板を首からぶら下げている

桃太郎に屈した鬼

 

紅葉の季節がおすすめの桃太郎神社

桃太郎神社へ行くなら紅葉の時期がおすすめである。犬山遊園駅から桃太郎神社の行く途中にある寂光院の紅葉が美しいからだ。

 

犬山市にある寂光院の入口

寂光院

 

愛知県では足助の紅葉が有名だが、寂光院周辺の紅葉もそれに劣らないほどの素晴らしさである。竹林があるエリアもあり、紅葉とのコントラストがとてもきれいだ。

 

犬山市にある寂光院周辺の紅葉。竹林の中で赤と黄色になったもみじが美しい

寂光院周辺の紅葉

 

桃太郎神社の行き方

犬山遊園駅から徒歩で

桃太郎神社の最寄りの駅は名鉄犬山線の犬山遊園駅だ。無人駅だが各種交通系ICカードが使える。

犬山遊園駅にはバスもタクシーも無いので、Google mapを頼りにひたすら歩くのみ。左手に長良川が流れているので景色はいい。途中に桃太郎の物語を想起させるようなデザインが施された鉄柵がある。

 

犬山遊園駅から桃太郎神社に向かう途中にある鉄製の柵。長良川沿いにあり、桃太郎と犬の形をしている

桃太郎の柵

 

途中から歩道がなくなるので地図では遠回りになるが右へ曲がり、犬山国際ユースホステルの方へ向かう。そして、しばらく歩くと寂光院がある。

寂光院からは道なりに歩いて行くと桃太郎神社に到着する。

 

犬山駅からタクシー

犬山遊園駅から桃太郎神社の間は少々距離がある。徒歩で往復すると結構大変だ。長い距離を歩くのに自信がないなら往路はタクシーで行き、復路のみ徒歩にするといいだろう。

前述の通り、犬山遊園駅にはタクシーがない。タクシーで桃太郎神社へ行くには犬山遊園駅の隣の犬山駅で電車を降りる。駅の西口にタクシー乗場があるので、そこからタクシーに乗り、桃太郎神社へ向かうことになる。 

 

平日ならわん丸君バスで

平日に桃太郎神社へ行くなら「わん丸君バス」を利用できる。わん丸君バスとは犬山市のコミュニティバスだ。バスの便数は少ないが、運賃は安い。

犬山駅からわん丸君バスの栗栖・富岡線に乗り「桃太郎公園」で降車すればいい。わん丸君バスが運行されるのは平日と祝日のみで、土曜日・日曜日と年末年始は運行されない。

詳細は犬山市のウェブサイトで確認してほしい。

 

【わん丸君バス】

www.city.inuyama.aichi.jp

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com

 

【名古屋市】熱田神宮の星形の絵馬と宮きしめん

熱田神宮は名古屋市の中心部から電車ですぐの所にある。市街地にありながらも、境内に入れば静寂に包まれた神社だ。

 

 

広い境内の熱田神宮

名鉄名古屋本線の神宮前駅を降りると目の前に熱田神宮がある。JRなら熱田駅で降車する。

神宮前駅を降りて道路を渡れば熱田神宮の入口に着く。年末年始などで人出の多い時は入場口を制限しているかもしれないが、その時は案内に従って進めばいい。

名古屋の中心部ほどではないものの、周辺の交通量は多い。しかし、境内は静かである。

 

名古屋市にある熱田神宮本宮を正面から見たところ

熱田神宮本宮

 

熱田神宮の境内は広い。神職を養成する熱田神宮学院や愛知県の神社を統括する神社庁も所在する。また、境内には見ごたえのある建築物も多い。

そして、熱田神宮には刀剣や絵画などを展示した宝物館がある。重要文化財も数が多く、見応えがあるのでおすすめだ。

 

名古屋市にある熱田神宮の境内を歩く赤い袴の巫女さん

巫女さん

 

白鳥の絵馬

熱田神宮の絵馬が変わっている。星の形をしているのだ。この鳥の呼び名は「白鳥」と書いて「しろ鳥」と読む。

このしろ鳥は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなった後、白鳥になって愛する女性の住む熱田へ飛来したという話が由来である。

 

星形の木材に白鳥が描かれた熱田神宮の絵馬

星形の絵馬

 

しろ鳥の絵馬とは別に梅の花が描かれた絵馬もある。こちらの絵馬は、いたってオーソドックスだ。

 

梅の絵が描かれた熱田神宮の絵馬

梅の絵馬

 

熱田神宮の絵馬掛所は、神社の大きさの割には規模が小さ目だ。境内が広いので、意外と見つけにくいかもしれない。

 

あまり大きくない熱田神宮の絵馬掛所

絵馬掛所

 

関西風の出汁がおいしい「宮きしめん」

熱田神宮の境内には、おいしいきしめんの店がある。その名も「宮きしめん」である。

 

熱田神宮の境内にある宮きしめんの看板

宮きしめんの看板

 

宮きしめんの近くでは鶏が放し飼いにされている時もある。結構力強そうな鶏だ。

 

熱田神宮の境内にある宮きしめん近くの放し飼いにされた茶色い鶏

宮きしめん近くの鶏

  

名古屋のきしめんには、関西風の出汁で作るきしめんと関東風の出汁で作るきしめんがある。宮きしめんでは関西風のきしめんを提供する。

宮きしめんでは、立ち食いそばの店のようにカウンターで注文しお金を払う。その際に番号札を渡されるので、出来上がったら自分で取りに行くという方式だ。きしめんが出来る間にお茶を用意する。

自分の番号が呼ばれ、きしめんを取りに行くと関西風の透明のおつゆがいい香りを放つ。

 

宮きしめんの天ぷらとわかめ、ナルト、ネギが盛られたきしめん

きしめん

 

出汁の効いたコクのあるつゆで麺もおいしい。上品で、また食べたくなる味である。やはりきしめんは薄口のつゆの方が合う。

名古屋めしの1つのきしめんだが、どこで食べるか迷ったら宮きしめんをおすすめしたい。

 

【熱田神宮のウェブサイト】

www.atsutajingu.or.jp

 

【野田市】淡いピンクの絵馬がかわいい櫻木神社

千葉県の野田市に桜の形をした絵馬のある神社がある。名前もずばり櫻木神社。それほど有名ではないかもしれないが、歴史のある神社だ。

 

 

住宅街にあるかわいい神社

櫻木神社は東武アーバンパークラインの野田市駅から約1Kmほど歩いた所にある。途中、込み入った住宅街を通るので道に迷いそうになるかもしれないが、所々に神社の方向を示す矢印が掲示されている。

櫻木神社に到着すると桜が描かれた提灯やのれんがある。細かいところにも桜にこだわっている神社だ。

 

大きな提灯がぶら下がっている櫻木神社の入口

櫻木神社

 

入口を入ると左手に干支をデザインした大きな絵馬がある。この絵馬をバックに写真を撮る人が大勢いる。言わば、櫻木神社の参拝記念写真の撮影スポットだ。

 

櫻木神社に展示されている丑のイラストが描かれた大きな絵馬

大きな絵馬

 

入口の右手の方には大きなしめ縄がある。厄落としのための芽の輪くぐり用のしめ縄だ。

 

櫻木神社の芽の輪くぐりをする大きな円形のしめ縄

芽の輪くぐり

 

櫻木神社の絵馬

櫻木神社と言えば絵馬である。桜の花の形で、淡いピンク色の珍しい絵馬だ。神社の名前にも「桜」があるので、絵馬に描かれた神社名が様になる絵馬である。

 

櫻木神社の桜の形をしたピンク色の絵馬

桜の絵馬

 

桜の形をした絵馬以外に、黒地に桜の花が描かれた絵馬もある。こちらの絵馬も美しい。神社名と桜が1つだけ金色になっているのがアクセントになっている。

 

櫻木神社の黒地にピンク色の桜が描かれた絵馬

桜が描かれた絵馬

 

美しいのは絵馬だけではない。櫻木神社の社殿も非常にきれいだ。淡いピンクの絵馬や桜の提灯とよく合う社殿だ。

 

櫻木神社の建物とピンク色の絵馬

櫻木神社と絵馬

 

櫻木神社のおみくじ

櫻木神社ではおみくじが何種類かある。中には猫おみくじや犬おみくじの変わり種のおみくじもある。

 

櫻木神社の犬や猫が描かれたおみくじ

おみくじ

 

櫻木神社で最も美しい風景が、おみくじを結ぶおみくじ掛けかもしれない。淡いピンクと金や白のおみくじが一体となり、きらびやかながらも決して派手ではない模様を織りなしている。

 

櫻木神社のピンク色の絵馬と金色と白色のおみくじのコントラストが美しいおみくじ掛け

おみくじ掛け

 

桜が咲く時期に行ってみたい神社

櫻木神社の境内には約400本の桜が植えてある。桜の種類も多く、中には十月桜もあるので、秋から春にかけて桜の花をめでることができる。

また、毎年3月9日から29日の期間は「さくらの日まいり」と呼ばれ、桜の絵が描かれた御朱印符を領布している。この御朱印符には「さくらシール」も付いてくるが、このシールが人気である。

新しい年度に入学や入社など、新しい生活が始まる方も多いだろう。「さくらの日まいり」の期間に神社を訪れ、桜と共に新生活の成功を祈れば幸せな気分になるのではないだろうか。

 

【櫻木神社のウェブサイト】

sakuragi.info

 

 

【小牧市】おっぱいがいっぱいの間々観音

愛知県に面白い絵馬のある神社がある。小牧市にある間々観音という所だ。正確には「龍音寺」というお寺である。

間々観音の絵馬というのが、何とおっぱいの形をしているのである。しかも、それが立体的なのだ。

 

 

小牧駅から間々観音へ

間々観音へ行くには名鉄小牧線の小牧駅を下車し約2Km歩く。小牧駅からバスもあるが、最寄りの間々乳観音前のバス停から10分弱歩く。バスを待つ時間を考えると駅から歩いた方が早く着く。

間々観音は大通りから路地に入った所にある。一見すると普通のお寺だ。

 

愛知県小牧市にある間々観音の入口

間々観音

 

敷地はおっぱいだらけ

いかにも普通といったお寺の門をくぐり境内に一歩足を踏み入れると、「しあわせいっパイ むねいっパイ」というのぼり旗に一撃を食らう。「ぱい」が「パイ」とカタカナになっているところが憎い。

 

間々観音にある「しあわせいっパイ むねいっパイ」と書かれたピンク色の旗

いきなり現れる光景

 

境内はそれほど広くはないが、おっぱいのオブジェに溢れている。

 

おっぱいの形をした茶色の石

おっぱい型の石

 

石碑をよく見れば、小さくおっぱいが描かれている。細微に至るまで手を抜かないのが素晴らしい。

 

石碑に小さく描かれたおっぱい

石碑にもおっぱいが…

安産や母乳のご利益

間々観音は、元々は安産祈願や赤ん坊を育てるための母乳が出ることを願うための寺である。そのため、安産のご祈祷なども行っている。

 

間々観音の祈祷と厄除祈願祭の看板

間々観音の看板

 

母乳に関しても、それに代替するものがなかった時代なら切実な願いであったに違いない。

 

立体的なおっぱい絵馬

間々観音で目を引くのは立体的なおっぱい絵馬だ。

 

黒い木立体のおっぱいが付いている間々観音の絵馬

おっぱいの絵馬

 

これだけ並ぶと圧巻である。しかし、安産や母乳ではなく、豊胸の願掛けが多いのには苦笑してしまう。

 

おっぱいが付いている間々観音の絵馬が並んでいる様子

おっぱい絵馬の光景

 

全国のおっぱい絵馬

実は、おっぱい絵馬があるのは間々観音だけではない。全国の神社仏閣にある。

例を挙げると

  • 和歌山県九度山町にある慈尊院
  • 岡山県総社市にある軽部神社

などである。探せば他にもあるだろう。

母乳が出ることを切実に願う昔の女性を考えると、このような願掛けは多かったのではないだろうか。

 

安産/お乳/成長のご利益 |小牧山 間々観音| 公式ホームページ

 

【間々観音の地図】

 

【臼杵市】赤い招き猫でいっぱいの福良天満宮

大分県臼杵市にある福良天満宮は菅原道真公を祀り学問や厄除のご利益がある神社である。この福良天満宮には数多くの招き猫がいる赤猫社がある。

赤猫社は文字通り「赤い猫」が由来であり、全国でも珍しい赤猫だらけの神社だ。

 

 

福良天満宮の赤猫社

招霊赤猫社

福良天満宮の一角にある赤猫の聖地が招霊赤猫社だ。「招霊」は「おがたま」と読む。

御祭神は「あかねこ」と言われた臼杵商人の故大塚幸兵衛氏や稲荷神社の御神札である。商売繁盛や福徳開運、幸運健康などのご利益があるそうだ。

赤猫社の鳥居をくぐり奥へ進むと赤い招き猫が鎮座している。

 

臼杵市にある福良天満宮の赤い赤猫社の鳥居

赤猫社

 

赤猫社の鳥居の横に赤い猫が描かれた石、「赤猫石」がある。「願いの石を心込めてなでお祈りを!」とあるように、お祈りをしながら石をなでるとご利益があるというものだ。

 

臼杵市にある福良天満宮の赤猫社の赤猫石という猫が描かれた赤い石

赤猫石

 

赤猫石がある場所には小さな鳥居があり、色とりどりの招き猫が置かれている。

 

臼杵市にある福良天満宮の赤猫社の中の赤い小さな鳥居

ミニ鳥居

  

赤猫の絵馬とおみくじ

福良天満宮の絵馬は猫の顔をしている。猫の目玉は参拝者が描き入れるようになっている。

赤猫のかわいらしい絵馬である。

 

臼杵市にある福良天満宮の猫の頭の形をした赤い絵馬

赤猫の絵馬

 

絵馬やおみくじは社務所で購入できる。引いた後のおみくじを結ぶおみくじ掛けも赤猫になっている。

 

臼杵市にある福良天満宮の猫の顔をした赤いおみくじ掛け

おみくじ掛け

 

福良天満宮の猫アート

所々に赤い招き猫が置いてあったりと、福良天満宮には猫のデザインがいっぱいちりばめられている。

 

臼杵市にある福良天満宮の境内に飾られた赤い招き猫

赤い招き猫

 

敷地内のベンチにも猫が描かれている。福良天満宮は高台にあるので、ここから臼杵市街を眺めることができる。

 

臼杵市にある福良天満宮の猫の顔がデザインされた赤いベンチ

猫のベンチ

 

トイレを示すプレート(看板)も赤猫だ。

 

臼杵市にある福良天満宮の赤い猫が描かれたトイレの案内板

トイレ

 

寅さんのロケ地

福良天満宮は、映画「男はつらいよ」シリーズの第30作「花も嵐も寅次郎」のロケ地になった。沢田研二と田中裕子が出演した作品である。

そのことを説明する案内板も福良天満宮の敷地内に設置されている。

 

臼杵市にある福良天満宮の映画「男はつらいよ」のロケ地になったことを解説する案内

男はつらいよ

 

福良天満宮のネット対応

福良天満宮の境内には「赤猫ご縁全国図」がある。参拝者がシールを貼り、どこから来たかを示すというものだ。

これを見る限り九州内からの参拝客が最も多いが、日本全国から参拝者が訪れていることが分かる。

 

臼杵市にある福良天満宮の参拝客がどこから来たかを示す赤猫ご縁全国図

赤猫ご縁全国図

 

しかし、遠方で参拝できない方のために、福良天満宮ではネット対応をしている。かわいい赤猫がデザインされたお守りや御朱印帳をネットで購入できるのだ。

詳細は福良天満宮のウェブサイトを参照してほしい。

 

【福良天満宮のウェブサイト】

fukuragu.jp

 

福良天満宮のアクセス

公共の交通機関を使って福良天満宮へ行く場合、最寄りの駅は上臼杵となる。お隣の臼杵駅の駅標はハートのマークで有名だが、上臼杵駅にもハートが描かれている。

坂を上がる感じで少々大変かもしれないが、上臼杵の駅から福良天満宮まで徒歩で行ける。

 

上臼杵駅にあるハートが描かれた駅標

上臼杵駅

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com

 

【ひたちなか海浜鉄道】北アイルランドのような酒列磯前神社の樹叢

ひたちなか市には「酒列磯前神社」という、ちょっと読み方が難しい神社がある。「酒列磯前神社」は「さかつらいそざきじんじゃ」と読むが、最初から正しく読める人は滅多にいないだろう。

この酒列磯前神社は、樹叢(じゅそう)が美しい神社だ。樹叢とは自生した樹木が密生している林地で、酒列磯前神社の参道は神秘的な樹叢に囲まれている。

 

 

ひたちなか海浜鉄道の旅

ひたちなか海浜鉄道は、勝田駅と阿字ヶ浦(あじがうら)駅を結ぶローカル線である。ひたちなか海浜鉄道の勝田駅は、JR勝田駅の中にあり、乗車する際には、一旦JRの改札口を通らなくてはならない。このようなケースは、ローカル線を運営する私鉄にはよくあることである。

勝田駅の1番線がひたちなか海浜鉄道の乗り場である。乗車券は乗り場入り口で購入するが、勝田駅から終点の阿字ヶ浦駅まで往復するのなら、「湊線1日フリー切符」を購入するとお得だ。

 

ひたちなか海浜鉄道の勝田駅の入り口

ひたちなか海浜鉄道 勝田駅

 

ひたちなか海浜鉄道の車両はワンマンで、無人駅で乗降車する場合は、運転手席の後ろ(1番前)のドアしか開かないので注意する必要がある。とは言っても、列車は1車両なので慌てることもないだろう。

 

ひたちなか海浜鉄道のうさぎの絵でラッピングされた車両

ひたちなか海浜鉄道の車両

 

ひたちなか海浜鉄道のウェブサイト

ひたちなか海浜鉄道株式会社

 

那珂湊駅で途中下車

ひたちなか海浜鉄道沿線沿いの観光スポットは、那珂湊(なかみなと)駅と阿字ヶ浦駅周辺にある。

 

猫の絵が描かれた駅名標

ひたちなか海浜鉄道の各駅の駅名標は、それぞれ独自のデザインになっており、各駅の駅名標を見るのも楽しみの1つである。

那珂湊駅では電車と猫を取り入れたデザインの駅名標となっている。

 

那珂湊駅の猫の絵が描かれている駅名標

那珂湊駅の駅名標

 

那珂湊駅のホームのベンチには、なぜか河童が座っている。また、駅の待合室にも河童の人形が飾られている。河童の由来はよく分からない。

 

那珂湊駅のホームにあるベンチに座っている河童の人形

駅のホームにいる河童

  

銚子電鉄と姉妹提携しているひたちなか海浜鉄道

那珂湊駅は有人駅で、ひたちなか海浜鉄道の各駅の中では最も大きい駅である。

 

ひたちなか海浜鉄道 那珂湊駅の外観

那珂湊駅

 

また、那珂湊駅では、銚子電鉄の名物である「ぬれ煎餅」を売っている。ひたちなか海浜鉄道と銚子電鉄は姉妹鉄道だからである。

 

ひたちなか海浜鉄道と銚子電鉄は姉妹鉄道

銚子電鉄は姉妹鉄道

 

参考記事

www.apriori-eye.com

 

駅猫がいる那珂湊駅

那珂湊駅の駅舎には、猫の写真を始め、猫に関連した物が展示されている。その理由は、那珂湊駅には駅猫がいるからである。那珂湊の駅名標に猫が使われているのも、それが理由であろう。

 

那珂湊駅の待合室に飾られている猫の写真

猫の写真

 

この駅猫は、「おさむ」という名前の黒猫である。しかし、2019年6月23日に、おさむは推定年齢17歳で生涯を終えた。現在、那珂湊駅にはおさむの遺影が置かれている。

 

那珂湊駅の駅猫だった黒猫の「おさむ」

駅猫おさむ

 

おさむはい亡くなってしまったものの、「ミニさむ」という名前の駅猫がおり、那珂湊駅のホームの端にはミニさむ用のえさ置場がある。

 

那珂湊駅にある駅猫の「ミニさむ」のためのえさ置き場

ミニさむの指定席

 

駅猫おさむの参考記事

bunshun.jp

 

新鮮な魚を求めてお魚市場へ

那珂湊での外せない観光スポットといえば「お魚市場」だろう。駅舎を出る前に「みなとまちなか漫遊MAP」という観光マップをもらっておくと便利だ。

 

那珂湊駅にある観光マップ

観光マップ

 

那珂湊駅の駅舎を出ると観光スポットを方向を案内する道標があるので、お魚市場の方へ歩いて行こう。

 

那珂湊駅前にある観光スポットの案内

観光スポットの案内

 

お魚市場は、複数の業者が出店している大きな魚売り場である。ここに買い付けに来る客も多く、活気のある市場である。珍しい魚介類もあり、見ているだけでも楽しい所だ。

 

那珂湊駅から徒歩10分ほどの所にある活気があるお魚市場

活気があるお魚市場

 

お魚市場に出店している業者は飲食店も経営しており、新鮮な海の幸を使った料理を食べることができる。特にお昼時にはランチのセットメニューがあり、海鮮料理をお得に提供している。

 

お魚市場の食堂の食品サンプル

お魚市場の食堂

 

酒列磯前神社がある阿字ヶ浦駅

無人駅の阿字ヶ浦駅

阿字ヶ浦駅はひたちなか海浜鉄道の終点の駅で、那珂湊駅くらいの規模の駅かと想像していたが、予想とは裏腹に、無人駅で駅舎も小さい。駅前には小規模なロータリーがあるが、タクシーが止まっているわけでもない。

 

無人駅の阿字ヶ浦駅

阿字ヶ浦駅

 

阿字ヶ浦駅の駅名標は派手なピンク色で、温泉のマークとアンコウなどが描かれている。

 

ピンク色の文字で書かれた阿字ヶ浦駅の駅名標

阿字ヶ浦駅の駅名標

 

いざ酒列磯前神社へ

阿字ヶ浦駅から酒列磯前神社へはバスもあるが、便が少ないので徒歩で行くことを念頭に予定を立てておいた方がいいだろう。駅から神社までは、歩いて15分ほどだ。

駅の横に踏み切りがあり、その道路を道なりに歩いて行けばいいだけなので、迷うことはない。

 

酒列磯前神社の方向を示す茶色の道標

酒列磯前神社の道標

 

ずっと歩いていると鳥居が見えてくるが、そこが酒列磯前神社である。鳥居をくぐるとすぐに樹叢の生い茂った道になる。

 

酒列磯前神社と描かれた鳥居

酒列磯前神社の鳥居

 

ここは北アイルランドのダークヘッジか?

酒列磯前神社の樹叢(じゅそう)は神秘的である。中には樹齢300年を超える古木もあり、学術的にも貴重だそうだ。

 

酒列磯前神社の木々が生い茂った樹叢

酒列磯前神社の樹叢

 

実は、酒列磯前神社の樹叢の風景は、北アイルランドのダークヘッジ(The Dark Hedges)にそっくりなのである。ダークヘッジは北アイルランドにある並木道だが、テレビドラマのゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)のロケ地になってからは人気の観光地となり、ベルファストなどからもツアーも催行されている。

 

北アイルランドのダークヘッジ

www.instagram.com

 

あまりにも雰囲気が似ているので、始めて酒列磯前神社の樹叢の写真を見た時には、ダークヘッジと勘違いしてしまったものだ。

 

国営ひたち海浜公園の最寄駅

阿字ヶ浦駅は春のネモフィラや秋のコキアで人気のある国営ひたち海浜公園の最寄り駅でもある。繁忙期には、阿字ヶ浦駅からひたち海浜公園まで、無料のシャトルバスが運行されるが、徒歩でも20分ほどの距離である。

ネモフィラの時期には駐車場が混み、容易に車を駐車することができない。勝田駅からバスに乗る方法もあるが、阿字ヶ浦駅からひたち海浜公園へ徒歩で行くという選択肢もありだと思う。

 

酒列磯前神社の地図

 

七色の鳥居の鮮やかさに驚く足利織姫神社

栃木県足利市に織姫神社という、かわいらしい名前の神社がある。JR、あるいは東武線の駅からは少し離れているが、散歩にはちょうどいい距離である。

織姫神社は、正式には「足利織姫神社」という。名前から判断して、神社自体もかわいらしいと想像してしまうが、実際に色合いがきれいな神社である。

白と朱色が美しい足利織姫神社について紹介してみたい。

 

  

織姫色に染まる織姫神社周辺

織姫神社へ行くにはJR両毛線の足利駅か東武伊勢崎線の足利市駅歩くことになるが、両駅からは少々距離がある。しかし、市街地を歩くので、それほど遠いとは感じないはずだ。

大通りの歩道を歩き、織姫神社の近くまで来ると、何となく辺りは神社があることを思わせるような雰囲気となる。

そして、朱色に染まった歩道橋が見えるはず。朱色の歩道橋を見れば自然と気分も盛り上がり、足取りも軽くなるだろう。

 

足利市にある足利織姫神社の周辺にある朱色の歩道橋

織姫神社の近くにある歩道橋

 

朱色と白の織姫神社

229段の階段

朱色の歩道橋を渡ると織姫神社の境内へ続く階段がある。

織姫神社は高台にあり、この階段を上がって行かなくてはならないので多少の苦労はある。階段は229段あるが、ゆっくり上れば思ったほどきつくはない。

 

足利市にある足利織姫神社の境内へ上る229段の石段

織姫神社の境内へ続く石段

 

竜宮城のような織姫神社

階段を登り切ると、ついにかわいい神社とご対面である。

織姫神社は山の中腹にあるので、境内からは足利市を一望できる。その見晴らしが素晴らしい。

織姫神社は、どこか竜宮城を思わせるような神社である。

「織姫」という名前から多少のバイアスがかかってしまうということもあるのだろう。やはり色合いのきれいなかわいい神社という印象を強く持ってしまう。

 

朱色が美しい、竜宮城のような足利市にある足利織姫神社

朱色が美しい織姫神社

 

織姫神社は恋人の聖地でもある

織姫神社は縁結びの神様がいる神社で、「恋人の聖地」と呼ばれている。

境内には「愛の鐘」という金色の鐘がぶら下がった一角があり、カップルに人気の場所である。

 

足利市にある足利織姫神社の愛の鐘

愛の鐘

 

また、境内にある朱色の灯篭の屋根の部分にはハートのデザインが施されており、細かなところにも気配りがされている。

 

ハートがデザインされた足利織姫神社の朱色の灯篭

ハートがデザインされた灯篭

 

地元の人が訪れる神社

織姫神社には観光客らしき人もパラパラと来るが、地元の人たちが参拝にやって来るケースの方が多い。散歩の途中であったり、部活の最中なのか運動着で来る学生もいる。

そのため、織姫神社の境内は、他の有名な神社と比べると人が少なく、のんびりと過ごすことができる。

夕方も遅くなると参拝客も姿を消し、代わりに猫が遊びにやって来る。

 

足利織姫神社の石段で寝ている猫

織姫神社の猫

 

七色の鳥居

実は、織姫神社には、ある変わったものが存在する。

それは七色の鳥居である。文字通り7つの色の鳥居が織姫神社にあるのだ。

織姫神社へ行く229段の階段が始まる所には、「えんむすび坂からも登れます。(正面階段より楽です。)」とあり、左側を指す矢印がある。

階段の左側へ行くと「縁結び七色の鳥居」についての説明があり、それぞれの鳥居の色の意味が書かれている。

 

足利織姫神社の縁結び七色の鳥居の説明

縁結び七色の鳥居

 

そして、正面の階段の左側にあるえんむすび坂を上っていくと、普段見る鳥居とは違った色の鳥居がずらりと立っているのである。

 

足利織姫神社の七色の鳥居の1つである若草色の鳥居

若草色の鳥居

 

黄色や青の鳥居などは、初めて目にするということもあり、とても鮮やかで新鮮な感じがするものだ。

 

足利織姫神社の七色の鳥居である黄色と青色の鳥居

黄色と青色の鳥居

 

織姫神社のライトアップ

織姫神社は、夜間はライトアップされる。また、織姫神社がある織姫公園は日本夜景遺産に認定されており、夜景が美しいことでも有名だ。

ライトアップされる時間は時期によって異なるが、夕刻に織姫神社を訪れ、境内のライトアップと足利の夜景を楽しむのもおすすめだ。

 

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織姫神社のウェブサイト

www.orihimejinjya.com

 

織姫神社風の織姫交番も忘れずに

織姫神社以外にも、神社周辺に見逃してはならないものが1つある。

それは織姫交番である。

織姫神社の階段を下り、その前の道をまっすぐ進むと織姫交番がある。名前からして、とても警察の機関らしからぬ交番だ。

織姫交番が特徴的なのは名前だけではない。交番の建物が織姫神社を思わせるデザインになっているのだ。

交番という表示がなければ、離れにある神社の社務所か何かと勘違いしそうな建物である。

  

足利織姫神社の近くにある織姫神社のようなデザインの織姫交番

織姫交番

 

足利への小旅行

足利市には織姫神社の他に、鑁阿寺(ばんなじ)というお寺がある。鑁阿寺にはお堀があり、鯉や鴨が泳いでいたりと、こちらの方も見学が楽しいお寺である。

また、JR足利駅から1駅の所に、花の公園として有名なあしかがフラワーパークがある。

織姫神社をメインとした足利市内の観光とあしかがフラワーパークを合わせれば、かなり充実した旅となる。首都圏からなら宿泊の必要もなく、思い立ったらいつでも行ける所なので、日帰り旅行先としておすすめだ。

 

宮島の大聖院の心和ませてくれる仏像たち

広島県廿日市市にある宮島は厳島(いつくしま)とも呼ばれている。

そして、宮島といえば厳島神社である。朱色と白の美しい神社であり、満潮時は海水が縁の下まで押し寄せ、まるで海に浮かんでいるような幻想的な光景となる。

しかし、宮島にあるのは厳島神社だけではない。ちょっと山の方に足を運べば、大聖院というお寺がある。

宮島にある面白いお寺、大聖院を紹介してみたい。

 

 

期待を裏切らない宮島

「安芸の宮島」といわれる有名な宮島であるが、鹿がいて、海に大きな鳥居があるというイメージしかなかった。鹿は奈良公園にもいるし、海に立つ鳥居も、別に宮島だけではない。

さっさと回って宮島の観光は終わりにしようと思っていたが、実際に行ってみると、名のある土地はそれなりに満足を与えてくれるものだと感じる。

厳島神社は予想以上に素晴らしかった。朱色と白のハーモニーが美しいことに加え、海の側という立地が厳島神社を独特のものにしている。

干潮時と満潮時では、全く別の姿を見せてくれる。これが厳島神社の魅力の1つだろう。

 

広島県廿日市市にある朱色が美しい厳島神社

厳島神社

 

そして、宮島といえば鹿である。

宮島の鹿は、奈良公園の鹿と違い神聖なものではないので、多少不遇な存在かもしれないが、宮島観光のアクセントとなっているのは間違いない。

 

広島県にある宮島で外から飲食店の店内を覗く鹿

宮島の鹿

  

独特な真言宗のお寺

宮島の山を登って行くと、大聖院というお寺がある。

大聖院は真言宗御室派の大本山の寺院である。旅をしていると、時々真言宗のお寺を見学する機会があるが、真言宗のお寺はちょっと独特な感じがすることが多い。

真言宗のお寺は、どことなく派手な印象を受ける。建築スタイルは異なるが、タイやインドのお寺のようなきらびやかさと、何でもありな雰囲気がぷんぷんするのだ。

そのため、旅行中に変わったお寺があったら「真言宗のお寺かも」と思い、宗派を調べてみると「やっぱり真言宗だった」とケースも多い。

そんな真言宗のお寺の中でも、かなり独特なのが宮島の大聖院ではないだろうか。

 

楽しい仏像と石像がいっぱいの大聖院

厳島神社から山道を歩いていると大聖院へつながる石段がある。ちょっと長い石段を上がると大聖院に到着する。

大聖院に着いてびっくりするのは、かなりユニークな仏像や石像が多いことである。これらの展示物は見ているだけで楽しくなり、頬が緩んでしまう。

下の金色の仏像はかなり気に入ったものだが、何かのキャラクターになりそうなくらい素晴らしいできだ。

 

宮島の大聖院にある微笑む黄金の仏像

黄金の仏像

 

下の写真は、お坊さんの石像であろうか。ニコニコしている顔の表情がとてもいい。また、二頭身なところもかわいい。

両手首に掛けられた数珠は檀家の方が掛けたのだろうか?

 

宮島の大聖院にある可愛い僧の石像

可愛い僧の石像

 

アンパンマンにびっくり

極めつけはこれだろう。

何とアンパンマンの石像である。例えば、石屋さんの店先に客寄せ用として飾られているのなら分かる。しかし、れっきとしたお寺に展示されているのである。

アンパンマンの像を見た時は、頭を殴られたような衝撃を受けた。と同時に、「やはり真言宗は懐が深い」と思わざるを得なかった。

「お寺でアンパンマンはありなのか?」などという愚問を問うてはいけない。

 

宮島の大聖院にあるアンパンマンの石像

アンパンマンの石像

 

上記の他にも楽しい石像がたくさんあり、楽しくお寺の境内を見学できる大聖院である。

 

大聖院の境内にあるおみくじ市場

大聖院の境内におみくじを売っている一角がある。その建物の中に入ると、これまたびっくりである。

まるでショッピングモールのガチャガチャ売り場の一角のように、所狭しと様々なおみくじが売られているのだ。

 

宮島の大聖院の招きねこみくじ

招きねこみくじ

 

しかも、招き猫やら鹿の形をした、デザインの凝ったおみくじで、思わず買いたくなってしまうものが多い。

いろいろな種類のおみくじを見ていると、「大聖院、商売うま過ぎだろ」とつっこみたくなってしまう。

 

宮島の大聖院の招き猫おみくじ

招き猫おみくじ

 

真言宗のお葬式に興味津々

大聖院へ行って以来、真言宗に対する興味が膨れ上がった。

そんな折、とある知人が親類が亡くなったということで、その葬式へ行った。後日、その知人は葬式での出来事について話をしてくれたのだが、これが面白い。

その知人の親類は真言宗の檀家で、読経するのはもちろん真言宗のお坊さんである。

知人によると、読経の最中、お坊さんは指をパッチンパッチン鳴らしながら踊っていたそうである。

お坊さんの後ろにいる参列者は、みんな肩をひくひくと震わせていたそうだ。泣いているのではない。笑いをこらえているのだ。

さすが真言宗だ。期待を裏切らない。

悲しむだけの葬式がいいとは限らない。死生観が変化している今の時代、笑って故人を見送るのも悪くはないのではないだろうか。

 

宮島弥山大本山大聖院のウェブサイト

トップ | 宮島弥山 大本山 大聖院

 

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狐の魅力にとりつかれそうになる豊川稲荷

愛知県の豊川市には豊川稲荷がある。そのため、お稲荷さんにちなみ、豊川市は狐を売りにしている。

特に豊川稲荷の表参道では、あちらこちらで狐の人形を見かける。狐は人形だけに留まらない。狐をモチーフにしたデザインも多い。

そんな、狐の魅力がいっぱいの豊川を紹介してみたい。

 

 

豊川稲荷の狐塚は幻想的だった

お稲荷さんだらけの境内

豊川いなり表参道を抜け、豊川稲荷の境内に足を踏み入れると、そこはお稲荷さんの世界だ。

豊川稲荷の敷地は結構広いが、境内の至る所に狐の像が鎮座している。赤と白ののぼり旗も印象的である。

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷の境内

豊川稲荷の境内

 

霊狐塚へ

境内を歩いて行くと狐塚の方向を示す案内が立っている。その案内に従って進んで行くと「霊狐塚」と刻まれた石標がある。狐が彫刻された石標だ。

豊川稲荷の狐塚は、その石標の近くにある。

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷の霊狐塚の入り口

霊狐塚の入り口

 

狐塚がある一角に入ると鳥居が見える。

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷の狐塚の鳥居

狐塚の鳥居

 

幻想的な風景が待っていた

鳥居の方へ足を進めると、そこで待っていたのは狐の大群だ。赤い前掛けをした無数のお稲荷さんの光景は異様でもあり、また幻想的でもある。

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷の狐塚にある数多くの狐

密集している狐塚の狐

 

狐塚のある一帯は木々に遮られ、閉じた空間のようになっている。そのため、一層幻想的で不思議な感じがするのだろう。

霊的な場所でもあると同時に芸術的な場所でもある。1度は見ておきたい光景だ。

 

愛知県豊川市にある豊川稲荷の狐塚の狐

狐塚の狐

 

豊川いなり表参道の楽しみ方

豊川稲荷の見学を終えたら豊川いなり表参道である。豊川いなり表参道は短い参道であるが、いろいろ楽しい参道だ。

この参道の楽しみ方を紹介してみたい。

 

商店の前の招き狐

豊川いなり表参道には、狐をモチーフにしたデザインのものが多い。それは看板であったり、土産物屋の饅頭であったりする。

 

愛知県豊川市にある豊川いなり表参道

豊川いなり表参道

 

特に目に付くのは狐の人形だ。豊川いなり表参道の商店の前には、招き猫のように片手を上げている招き狐が立っている。

豊川いなり表参道とその周辺を歩くと、招き狐を何度も見ることになるだろう。

 

愛知県豊川市にある豊川いなり表参道のお店の前に置かれている狐の人形

狐の人形

 

下の写真のように、招き狐だらけのお店もある。

 

愛知県豊川市にある豊川いなり表参道のお店。狐の人形がたくさんある

豊川いなり表参道にあるお店

 

狐をモチーフとしたデザイン

豊川いなり表参道には、招き狐以外にも狐のデザインにあふれている。

中には秀逸なものもあり、いいデザインの狐を見つけたら、思わず写真を撮りたくなってしまうことだろう。

 

愛知県豊川市にある豊川いなり表参道の狐のオブジェ

狐のオブジェ

 

狐といえば油揚げやお寿司のお稲荷さんである。豊川いなり表参道には、お稲荷さんを提供する飲食店が多い。

このような飲食店の看板にも狐のイラストが使われている。

 

愛知県豊川市にある豊川いなり表参道のおきつねあげの看板

おきつねあげの看板

 

シャッターに描かれた絵

休業日の商店はシャッターが閉まっている。このシャッターに描かれた絵が、これまた素晴らしいのだ。

まさにストリートアートである。

 

豊川いなり表参道の狐の絵が描かれたシャッター

狐の絵が描かれたシャッター

 

狐と女性の絵もいい。女性の目が、少し狐っぽいところが意味ありげで面白い。

 

豊川いなり表参道の狐と女性の絵が描かれたシャッター

狐と女性の絵が描かれたシャッター

 

シャッターの絵は、何も狐ばかりではない。風神雷神の図柄などもある。 

 

豊川いなり表参道の雷神が描かれたシャッター

雷神が描かれたシャッター

 

なつかし青春商店街

豊川いなり表参道は、「なつかし青春商店街」という名称も持っている。この名称にちなんで、表参道には懐かしさを覚える古い看板がある。

 

豊川いなり表参道にある懐かしい昭和の看板

懐かしい昭和の看板

 

古い看板は、表参道の入り口周辺数ヶ所にあるので探してみよう。 

 

豊川いなり表参道にあるハイアースの看板

ハイアースの看板

  

駅前の狐の像

狐は豊川いなり表参道だけにいるのではない。JR豊川駅と名鉄豊川稲荷駅の前には、躍動する狐の像がある。

ライトがあるので、夜はライトアップをするのだろうか。

 

豊川駅前にある躍動する狐の像

駅前にある狐の像

 

豊川稲荷の行き方

豊川稲荷への行き方は、一旦名古屋へ行き、名古屋から豊川方面へ行く方法もあるが、東京方面から行くなら高速バスが便利である。

 

東名ハイウェイバスの東名豊川

東名ハイウェイバスには東名豊川というバス停があり、このバス停から豊川稲荷までは距離にして約2.7Kmだ。30分程度歩くことになるが、経路的には複雑ではない。

高速バスのバス停は分かりづらい場所にあることも多いが、東名豊川のバス停は分かりやすい。バスを降りると地下道があるので、歩道がある向かい側に渡り、後はGoogle mapの指示通りに歩いて行けばいいだけ。

 

東名ハイウェイの東名豊川のバス停

東名豊川のバス停

 

東名ハイウェイバスを使うメリット

東名ハイウェイバスを使う最大のメリットは、早売21の乗車券を買うことができれば、東京駅の八重洲南口から片道2,400円という破格の料金で東名豊川まで行けることだ。

早売21は月曜から金曜までの平日の便のみが対象だが、往復で4,800円というのは魅力的である。

 

早売21を使用する際の注意点

東名ハイウェイバスの早売21は、正式には東京と名古屋の間の割引運賃である。豊川稲荷へ行く場合は東京・名古屋間の乗車券を購入し、東名豊川で途中下車することになる。

この場合、乗車する東京駅は始発のバス停でなので問題はない。問題は復路である。

豊川稲荷から東京方面へ帰る時は、名古屋・東京間の乗車券で東名豊川から途中乗車する形になる。この場合、正式な乗車券の乗車地である名古屋から乗車しなかったため、指定した座席はキャンセルされてしまうのだ。

そのため、東名豊川から乗車する際、バスが満員の時は乗車できない。バスが満員になることは滅多にないだろうが、そのような性質の乗車券であることは頭に入れておいた方がいいだろう。

名古屋・東京間の乗車券で東名豊川から途中乗車することに関しては問題はない。

 

【犬山市】ハートの形があふれる街 犬山城下町を散策する

愛知県の犬山市には、郊外に明治村やリトルワールドなどがあり、これらのテーマパークに目が行きがちである。しかし、犬山市中心部は、犬山城を中心とした城下町が形成されており、散策が楽しい街である。

また、三光稲荷神社の絵馬を筆頭に、ピンク色やハートの形であふれる街でもある。

 

 

犬山城下町の歩き方

犬山城下町を中心とした観光スポットの巡り方は2通りある。

先に古い町並みの城下町を見学してから三光稲荷神社と犬山城へ行くコースと、犬山城と三光稲荷神社を見学後に城下町を回るコースである。

もし、犬山城のお城の中に入りたいのなら、先に犬山城へ行くコースがおすすめである。お城へ入る客で混雑している場合、入場できない可能性もあるからだ。

最初に犬山城へ行くなら、犬山駅よりは犬山遊園駅の方が近い。犬山遊園駅は閑散とした駅で、駅前にタクシー乗り場があるものの、タクシーは来そうにもない。

犬山遊園駅から犬山城や三光稲荷神社は、十分に徒歩圏内である。

 

愛知県犬山市の名鉄犬山遊園駅

犬山遊園駅

 

犬山遊園駅から犬山城へは、街中を歩くよりは木曽川沿いを歩いたほうが風情がある。犬山遊園駅から少し歩くと木曽川に沿った遊歩道に合流できる。

 

愛知県犬山市を流れる木曽川

木曽川沿いの遊歩道

 

木曽川沿いを歩くメリットは、犬山城の絶景ポイントの1つがあることだろう。遊歩道にはベンチがあり、荷物を置けるので写真撮影もしやすい。

 

愛知県犬山市の犬山城。木曽川沿いからの眺め

犬山城

 

三光稲荷神社のハートの絵馬

犬山城の近くにある三光稲荷神社では、ハートの形をしたピンク色の絵馬を見るのが最大の楽しみである。

 

愛知県犬山市にある三光稲荷神社のハート型の絵馬。近くから撮影

三光稲荷神社のピンクの絵馬

 

少し離れて眺めると、その鮮やかさに圧倒されてしまう。

ネット上にもハートの絵馬の写真がアップされているが、普通は写真と比べたら実物はしょぼいものだ。しかし、ここの絵馬は実物の方が圧倒的に素晴らしい。

 

愛知県犬山市にある三光稲荷神社のハート型の絵馬。少し離れて撮影

三光稲荷神社のハート型の絵馬

 

三光稲荷神社には普通の絵馬もあるが、神社側も写真写り等を配慮しているのか、ハート型の絵馬とそれ以外の絵馬を掛ける場所を分けている。

 

犬山城下町の楽しみ方

犬山城と三光稲荷神社の後は犬山城下町巡りである。

 

からくり展示館と城とまちミュージアム

三光稲荷神社から少し歩くと、からくり展示館と城とまちミュージアム(犬山市文化史料館)がある。

2つの施設は共通の入場券となっており、しかも入場料は安いので時間があれば見学しておきたい。

 

からくり展示館

からくり展示館には犬山市で作られたからくり人形が展示されている。小さな展示館だが、文楽や浄瑠璃に興味があるなら、見学しがいのある施設である。

 

愛知県犬山市にあるからくり展示館の赤い髪の人形

からくり展示館の人形

 

城とまちミュージアム

城とまちミュージアムには、犬山城を中心とした犬山城下町のジオラマが展示されている。

また、館内では1時間に2回、犬山城と城下町の歴史を説明した短いビデオが流れるので、犬山城と犬山城下町の成り立ちを知るのに役に立つ。

 

愛知県犬山市にある犬山市文化史料館(城とまちミュージアム)の犬山城下町のミニチュアの模型

犬山城下町のミニチュア

 

犬山城下町の看板

犬山城下町は古い町並みなので、街に掲げられる看板も町並みに配慮されている。

FM放送の看板も下の写真のように趣のあるデザインになっている。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にある愛知北エフエム放送の看板

FM放送の看板

 

犬山城下町では、味わいのある看板を見て回るのも楽しい所だ。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にある壽俵屋(じゅひょうや)の看板

壽俵屋(じゅひょうや)の看板

 

着物で散策

犬山城下町とその周辺には着物をレンタルする店が多い。着物を着て街歩きを楽しむためである。

浅草などでは、着物を着て歩いているのはほぼ外国人であるが、犬山城下町では日本人女性も着物歩きを楽しんでいる。

 

愛知県犬山市の犬山城下町を着物で散策する女性

犬山城下町を着物で散策

 

犬山城下町でハートの形を探す

犬山城下町を歩いていると、三光稲荷神社の絵馬以外にもハートの形をしたもの、あるいはハートを想起させるものが多いことに気付く。しかも、それらのハートはピンク色が多い。

犬山城下町はハートにあふれた街でもあるのだ。

 

ハートのデザイン

足元に注意して歩くと、路上にピンク色のハートがある。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にあるハートのデザインがされている路上

ハートがデザインされた道

 

犬山市の公式キャラクターは犬のわん丸君だ。わん丸君の自動販売機はよく見かけるが、ここにもハートがある。

 

 

愛知県犬山市の犬山城下町にある犬山市のマスコットとハートが描かれた自動販売機

ハートが描かれた自動販売機

 

城下町におみくじを引ける所が何ヶ所かあるが、ここにもハートがある。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にあるハートのおみくじ

ハートのおみくじ

 

本物のポストではないが、アルファベットの「O」がハートの形をした淡いピンク色のポストのオブジェもある。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にある「LOVE」とデザインされたピンク色のポスト

ピンク色のポスト

 

ハートのスイーツ

犬山城下町にはハートの形をしたスイーツも多い。

まずは、七福亭あきなのジェラートアイス「恋みくじ愛す」。

七福亭あきなは昭和横丁にある。昭和横丁は飲食店などが集まった建物で、犬山城下町を歩いていると必ず目にするだろう。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にあるハートの形をした恋みくじ愛すの看板

恋みくじ愛す

 

七福亭あきなの参考サイト

七福亭あきな | 犬山城下町 昭和横丁

 

そして、むすび茶屋の姫ソーダ。

ハートの形をした氷が入っている人気のメニューだ。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にあるむすび茶屋の姫ソーダ

姫ソーダ

 

むすび茶屋のウェブサイト

犬山城下町 むすび茶屋(犬山日和 弐番館)

 

最後に、犬山よあけやの和チーズケーキ。

チーズケーキにはもなかが付いているが、ハート型か花型の2種類から選べる。

 

愛知県犬山市の犬山城下町にある和チーズケーキの看板

和チーズケーキ

 

犬山よあけやのウェブサイト

top

 

このように犬山城下町はハートにあふれていて、散策するのが楽しい街だ。名古屋からもそう遠くはない。1度訪れてみてはいかがだろうか。

 

【参考記事】 

www.apriori-eye.com