栃木県足利市に織姫神社という、かわいらしい名前の神社がある。JR、あるいは東武線の駅からは少し離れているが、散歩にはちょうどいい距離である。
織姫神社は、正式には「足利織姫神社」という。名前から判断して、神社自体もかわいらしいと想像してしまうが、実際に色合いがきれいな神社である。
白と朱色が美しい足利織姫神社について紹介してみたい。
織姫色に染まる織姫神社周辺
織姫神社へ行くにはJR両毛線の足利駅か東武伊勢崎線の足利市駅歩くことになるが、両駅からは少々距離がある。しかし、市街地を歩くので、それほど遠いとは感じないはずだ。
大通りの歩道を歩き、織姫神社の近くまで来ると、何となく辺りは神社があることを思わせるような雰囲気となる。
そして、朱色に染まった歩道橋が見えるはず。朱色の歩道橋を見れば自然と気分も盛り上がり、足取りも軽くなるだろう。
朱色と白の織姫神社
229段の階段
朱色の歩道橋を渡ると織姫神社の境内へ続く階段がある。
織姫神社は高台にあり、この階段を上がって行かなくてはならないので多少の苦労はある。階段は229段あるが、ゆっくり上れば思ったほどきつくはない。
竜宮城のような織姫神社
階段を登り切ると、ついにかわいい神社とご対面である。
織姫神社は山の中腹にあるので、境内からは足利市を一望できる。その見晴らしが素晴らしい。
織姫神社は、どこか竜宮城を思わせるような神社である。
「織姫」という名前から多少のバイアスがかかってしまうということもあるのだろう。やはり色合いのきれいなかわいい神社という印象を強く持ってしまう。
織姫神社は恋人の聖地でもある
織姫神社は縁結びの神様がいる神社で、「恋人の聖地」と呼ばれている。
境内には「愛の鐘」という金色の鐘がぶら下がった一角があり、カップルに人気の場所である。
また、境内にある朱色の灯篭の屋根の部分にはハートのデザインが施されており、細かなところにも気配りがされている。
地元の人が訪れる神社
織姫神社には観光客らしき人もパラパラと来るが、地元の人たちが参拝にやって来るケースの方が多い。散歩の途中であったり、部活の最中なのか運動着で来る学生もいる。
そのため、織姫神社の境内は、他の有名な神社と比べると人が少なく、のんびりと過ごすことができる。
夕方も遅くなると参拝客も姿を消し、代わりに猫が遊びにやって来る。
七色の鳥居
実は、織姫神社には、ある変わったものが存在する。
それは七色の鳥居である。文字通り7つの色の鳥居が織姫神社にあるのだ。
織姫神社へ行く229段の階段が始まる所には、「えんむすび坂からも登れます。(正面階段より楽です。)」とあり、左側を指す矢印がある。
階段の左側へ行くと「縁結び七色の鳥居」についての説明があり、それぞれの鳥居の色の意味が書かれている。
そして、正面の階段の左側にあるえんむすび坂を上っていくと、普段見る鳥居とは違った色の鳥居がずらりと立っているのである。
黄色や青の鳥居などは、初めて目にするということもあり、とても鮮やかで新鮮な感じがするものだ。
織姫神社のライトアップ
織姫神社は、夜間はライトアップされる。また、織姫神社がある織姫公園は日本夜景遺産に認定されており、夜景が美しいことでも有名だ。
ライトアップされる時間は時期によって異なるが、夕刻に織姫神社を訪れ、境内のライトアップと足利の夜景を楽しむのもおすすめだ。
織姫神社のウェブサイト
織姫神社風の織姫交番も忘れずに
織姫神社以外にも、神社周辺に見逃してはならないものが1つある。
それは織姫交番である。
織姫神社の階段を下り、その前の道をまっすぐ進むと織姫交番がある。名前からして、とても警察の機関らしからぬ交番だ。
織姫交番が特徴的なのは名前だけではない。交番の建物が織姫神社を思わせるデザインになっているのだ。
交番という表示がなければ、離れにある神社の社務所か何かと勘違いしそうな建物である。
足利への小旅行
足利市には織姫神社の他に、鑁阿寺(ばんなじ)というお寺がある。鑁阿寺にはお堀があり、鯉や鴨が泳いでいたりと、こちらの方も見学が楽しいお寺である。
また、JR足利駅から1駅の所に、花の公園として有名なあしかがフラワーパークがある。
織姫神社をメインとした足利市内の観光とあしかがフラワーパークを合わせれば、かなり充実した旅となる。首都圏からなら宿泊の必要もなく、思い立ったらいつでも行ける所なので、日帰り旅行先としておすすめだ。