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猫のお守りがかわいい 徳島の王子神社

徳島市の郊外に文化の森総合公園という所がある。 図書館や博物館がある複合施設だ。この公園の一角に王子神社がある。

王子神社には、時々、神社周辺に生息する野良猫が顔を出したりする。また、招き猫も数多く奉納されており、王子神社は「猫神社」と呼ばれている。

徳島の猫神社、王子神社について紹介してみたい。

 

 

徳島市の猫神社

文化の森総合公園の一角にある王子神社

徳島駅前を出発したバスは、約20分で文化の森に到着する。文化の森のバス停から辺りを見渡せば、のぼり旗がなびく石段が見えるはずだ。その石段を上った所に王子神社がある。

 

徳島県徳島市の文化の森にある王子神社の石段

王子神社の石段

 

王子神社のウェブサイトはこちら
oujijinja.com

 

絵馬だらけの王子神社

王子神社には招き猫も奉納されているが、絵馬の方が目立つ印象。神社の敷地はそれほど広くないが、境内には所狭しと絵馬が奉納されている。

学業成就の神様ということで、志望校合格を祈願する絵馬が多い。 

 

徳島県徳島市にある所狭しとかけられた王子神社の絵馬

王子神社の絵馬

 

絵馬には「開運」と書かれた小判を持った招き猫の絵が描かれており、非常に親しみのある絵馬になっている。色づかいも秀逸である。

 

徳島県徳島市にある王子神社の猫の絵が描かれたかわいい絵馬

猫の絵が描かれた絵馬

 

思わず欲しくなる。かわいい猫のお守り

王子神社で特筆すべきは、かわいいお守りだろう。猫神社ということで、猫のデザインのお守りが多い。

 

徳島県徳島市にある王子神社のかわいい猫が描かれた必勝のお守り

必勝のお守り

 

もちろん猫以外のものをモチーフにしたお守りもあるが、どれか1つを選ぶとなると猫柄のお守りを選んでしまうのではないだろうか。

 

徳島県徳島市にある王子神社の招き猫の形をした開運のお守り

招き猫の開運のお守り

 

王子神社では開運や学業成就だけではなく、縁結びのお守りもある。縁結びのお守りにも、しっかりと招き猫が刺繍されている。

 

徳島県徳島市にある王子神社の猫が描かれた縁結びのお守り

縁結びのお守り

  

お守りを買ったら願かけ鈴でお祈りを

もし王子神社でお守りを買ったなら、願かけ鈴という大きな鈴を持った黒い猫の所に行こう。お守りを黒い猫にあて、「願かけ鈴」を鳴らしながら願い事をすると願いが叶うそうだ。

 

徳島県徳島市にある王子神社の願かけ鈴を持つ黒い猫の像

願かけ鈴を持つ猫

 

文化の森の猫たち

王子神社には、時々本物の猫が遊びに来る。猫は人慣れしているようで、すぐそばまでやって来る。

 

徳島県徳島市にある王子神社の境内に来た野良猫

王子神社の猫

 

王子神社に遊びに来る猫は神社の猫というわけではない。

文化の森総合公園には猫が生息しており、王子神社近辺をテリトリーとする野良猫が遊びに来るのである。

公園の他の場所には違う猫が昼寝をしてたりする。

 

徳島県徳島市にある文化の森で涼む猫

文化の森の猫

 

王子神社の行き方

王子神社への行き方は、徳島駅前からバスに乗るのが1番便利だろう。ただし、バスの便は少ないので注意が必要だ。

王子神社での滞在は30分もあれば十分なので、事前に行きと帰りのバスの時刻を確認しておいた方がいい。

 

路線案内:徳島市公式ウェブサイト

 

帰りのバスの時刻までに長い時間ができた場合は、公園を散歩して時間をつぶすのもいいだろう。散策にはうってつけの公園である。地元の人たちも散策を楽しんでいる。

また、王子神社は徳島駅から5Kmほどなので、徳島駅周辺のレンタサイクルで自転車を借りて行くことも可能だ。自転車を利用すれば、便数の少ないバスよりは柔軟に予定を立てられるだろう。

 

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お松大権現で招き猫に溺れる

徳島県の阿南市には、招き猫の聖地ともいうべき場所がある。お松大権現である。

お松大権現へ行くには、多少てこずるものの、境内は招き猫だらけの「招き猫の楽園」の様相を呈している。

この招き猫好きにはたまらない招き猫のスポットについて紹介してみたい。

 

 

招き猫に埋め尽くされたお松大権現

路線バスを降りると出迎えてくれる大きな招き猫

お松大権現で阿南駅から乗った路線バスを降りると、すぐ目につくのが大きな招き猫である。鳥居の横に立つ「必勝」とお腹に書かれた大きな招き猫が、参拝者を出迎えてくれるのだ。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の大きな招き猫がある入り口

お松大権現の入り口

 

お松大権現は、日本一の招き猫神社かもしれない。境内には所狭しと招き猫がいる。実際に行ってみると、招き猫の数は想像をはるかに超えていた。

境内に招き猫の密集地は数ヶ所あり、どれも見ごたえがある。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現のずらりと並んだ招き猫

お松大権現の招き猫

 

猫のデザインが楽しい神社

お松大権現では、招き猫の数の多さもさることながら、至る所に猫のデザインが施されている点にも注目したい。

壁であったり、扉であったり、猫をモチーフにしたデザインが多いのだ。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の猫がデザインされた扉

猫がデザインされた扉

 

このような点が、お松大権現の楽しさである。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の怒った猫がデザインされた壁

猫がデザインされた壁

 

お松大権現の絵馬とお守り

お松大権現の絵馬は何種類かあるが、猫が描かれたものもある。猫と和服の女性が描かれたピンクの絵馬が印象的だ。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の猫と女性が描かれたピンクの絵馬

猫が描かれた絵馬

 

猫が描かれたお守りもいくつかある。記念に買ってみるのもいいだろう。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の猫が描かれたお守り

お松大権現のお守り

 

ねこの細道

お松大権現には「ねこの細道」という裏庭のような一角があり、そこにも招き猫がいる。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現のねこの細道。招き猫の石像がある

ねこの細道

 

それほど広い敷地ではないが、木々に囲まれた一角で、大小様々な招き猫の石像を眺めながら散策できる。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現のねこの細道にある招き猫の石像

ねこの細道の招き猫

 

猫の七福神

ねこの細道を出ると「猫の七福神」というエリアがあり、猫を七福神に見立てた石像がある。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の猫の七福神を示す石柱

猫の七福神

 

毘沙門天や恵比寿様など、それぞれの神様に扮した招き猫の石像が合計七体ある。

 

徳島県阿南市にあるお松大権現の猫の七福神にある招き猫の布袋さん

招き猫の布袋さん

 

お松大権現のウェブサイトはこちら

お松大権現 | 公式サイト。お松大権現は、勝負事・願い事の神様として知られ、境内には約1万体の招き猫が奉納されている神社です。

 

お松大権現へのアクセス

お松大権現での滞在時間

お松大権現での滞在時間は、ざっと見て回るなら30分、じっくり見ても1時間もあれば十分である。写真撮影に十分な時間を取りたい場合でも、1時間半あれば満足だろう。

実際、お松大権現で招き猫の写真を撮っている時に何組かが神社を訪れたが、30分ほどで帰って行った。

お松大権現は、1時間程度の滞在を目安にスケジュールを立てるといいだろう。 

 

公共交通機関を使って行く方法

お松大権現は阿南市の加茂谷(かもだに)という所にある。車で行くなら神社へ行く道はかなり狭い所があるので運転には注意したい。神社の前に10台ほど止められる駐車場がある。

ここでは電車とバスを使ってお松大権現へ行く場合の注意点などを説明してみたい。 

 

お松大権現行きのバスの便は少ない

公共の交通機関を使ってお松大権現へ行くのは、経路的にはさほど困難ではない。

徳島駅から行くなら、まずJRに乗り阿南駅まで行く。そして、阿南駅からバスに乗るだけである。

電車は問題ないだろう。

 

徳島駅のホームに止まる阿南駅行きの電車

阿南行きの電車

 

問題はバスである。便数が少ないからだ。そのため滞在時間に合うようなバスの便がないのである。

スケジュールに合うようなバスの便がない場合、多少滞在時間を多めにとるなどして対処するしかないだろう。

阿南バスの時刻表は、下記の阿南バスのウェブサイトを参考に。

 

徳島|徳島バス阿南株式会社/阿南バス 路線バスのトップページ

 

阿南市商工業振興センターは高速バスの乗り場なので注意

徳島駅から電車で阿南駅に着き、コンコースを抜け、外に出ると阿南市商工業振興センターがある。

ここにバスが止まっているかもしれないが、このバスを見て安心してはいけない。ここから発着するバスは高速バスで、お松大権現には行かない。

 

長距離バスが発着する阿南市商工業振興センター

阿南市商工業振興センター

 

地元の人も知らないバス乗り場

お松大権現へ向かう阿南バスの停留所が見当たらないので、阿南駅の駅員さんに尋ねると「駅の両側にあるはずなんですけど…」とおぼつかない返事が返ってきた。

駅の反対側に行き、観光案内所を兼ねた光のまちステーションプラザのスタッフに聞いてみても、これまた明確な回答が得られない。

しかし、「あっちの自転車屋さんの近くかな?」と方向だけは分かったので、その方向に歩いて行くと阿南バスのバス停を見つけることができた。

何のことはない。バス停は、ステーションプラザから目と鼻の先にあった。

 

阿南バスの阿南駅北バス停

阿南駅北バス停

 

阿南市商工業振興センター側のバス停も調べてみると、駅から階段を降り、そのまま真っすぐ歩くとバス停を見つけることができた。 

 

阿南バスの阿南駅バス停

阿南駅バス停

 

お松大権現へ向かうバスは 阿南駅 → 阿南駅北 の順番で停車するが、どちらのバス停も駅からの距離は変わらないので、どちらのバス停から乗ってもいいだろう。

阿南バスに乗ってみて分かったが、このバスはお年寄りと子供が利用するバスである。日常的に車を利用する者には縁のないバスなのかもしれない。そのため、働いている世代には近くのバス停さえも知る必要のないことなのだろう。

 

お松大権現のバス停は神社の真ん前

阿南駅から乗ってきたバスは、お松権現前が終点である。バス停はお松大権現の前だ。

お松大権現の見学を終え、阿南駅へ戻る時も、ここでバスを待っていればよい。

 

阿南バスのお松権現前バス停

お松権現前バス停

 

朝夕は混雑する電車とバス

日中は利用客の少ない電車とバスであるが、通勤通学の時間帯となる朝夕は、結構混雑する。

バスは始発のお松権現前から乗車するので座れないことはないだろうが、阿南駅から徳島駅に向かう電車は無理かもしれない。徳島へ向かう電車は、途中駅からも乗車客が多いので、電車に乗ったら、できるだけ中の方に移動しておいた方がいいだろう。

 

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鹿児島と桜島の猫スポットを巡る

歌にもよく出てくるが、津軽では「お岩木山」が有名だ。実際に弘前辺りに行ってみると、確かに岩木山の存在が大きいものだと感じるものだ。

津軽では岩木山であるが、鹿児島では桜島である。鹿児島出身の人がよく「桜島」と口にするが、鹿児島に行ってみると「なるほど!」と思う。鹿児島に行くと、噴煙を上げる桜島は無視することはできない存在だと理解できるのだ。 

 

桜島で高く舞い上がる噴煙

桜島の噴煙

 

そんな鹿児島であるが、ここでは猫に関連したスポットしての鹿児島を紹介してみたい。

 

  

仙巌園

仙巌園は鹿児島市の中心から少し外れた場所にある島津家別邸である。広い敷地は庭園となっており、多くの観光客が訪れるが、この園内に猫神神社がある。

 

猫神神社

仙巌園の小さな一角に猫を祀った猫神神社がある。薩摩の武将・島津義弘が猫の瞳孔の開き具合で時刻を推測したそうで、猫は「時の神様」といわれているそうだ。 

 

鹿児島の仙巌園内にある猫神神社

猫神神社

 

猫神神社には猫の絵が描かれたかわいい絵馬がある。

 

鹿児島の仙巌園内にある猫神神社の絵馬

猫神神社の絵馬

 

猫神神社は、本当に狭い敷地にあるのだが、数多くの絵馬が奉納されている。

 

仙巌園にある猫神神社に奉納された数多くの絵馬

猫神神社に奉納された絵馬


猫神神社の隣には「紙ふうせん」という土産物屋があり、ここで絵馬を購入できるようだ。

このお店も猫をモチーフにしており、店の前には猫の置物がある。 

 

鹿児島の仙巌園内にある猫神神社の横にある土産物「紙ふうせん」

紙ふうせん

 

仙巌園の隣にあるスターバックス

猫には関係ないが、仙巌園へ行ったなら立ち寄りたいのがスターバックスコーヒー鹿児島仙巌園店だ。

文化庁の有形文化財に指定されている建物を使用したカフェである。

スターバックスは日本国内にいくつかの趣のある店舗を運営しているが、仙巌園の隣にあるこの店舗も見ておく価値があるだろう。

 

仙巌園の隣にあるスターバックスコーヒー鹿児島仙巌園店

スターバックスコーヒー

  

桜島の猫

桜島には猫が多く住んでいる。主な生息地は溶岩なぎさ遊歩道である。

 

溶岩なぎさ公園

桜島のフェリーターミナルから少し歩くと桜島ビジターセンターがあるが、その裏にあるのが溶岩なぎさ公園である。

この公園に猫がいる。人馴れしており、近づいても逃げない。ここには足湯があり、大勢の人が靴を脱ぎ、湯につかっている。このような光景を毎日見ていれので、警戒心もないのだろう。

 

桜島にある溶岩なぎさ公園に生息する猫

溶岩なぎさ公園の猫

  

溶岩なぎさ遊歩道

溶岩なぎさ公園の足湯を通り抜けると遊歩百選にも選ばれている溶岩なぎさ遊歩道がある。

足湯には大勢の人がいるが、この遊歩道を歩く人は少ないようだ。また、遊歩道を歩いて行っても、しばらくして戻って来てしまう人も多い。

 

桜島にある溶岩なぎさ遊歩道の案内板

溶岩なぎさ遊歩道

 

溶岩なぎさ遊歩道には猫のたまり場が何ヶ所かある。

遊歩道を少し行くと地元の人が時折釣りをしている所があるが、その近くに最初のたまり場がある。

その日は不漁だったらしく、「猫の餌の分しか釣れなかった」と言っていたが、ここら辺の猫は、その魚釣りの人たちからの分け前を狙っているのかもしれない。

 

桜島の溶岩なぎさ遊歩道に生息する猫

溶岩なぎさ遊歩道の猫

 

遊歩道を歩いていると、猫のたまり場でもない所で子猫が「にゃーにゃー」鳴きながら駆け寄ってきたりもする。

そして、寂しかったのか、体をよじ登ってきたりもする。

 

桜島にある溶岩なぎさ遊歩道で体によじ登って来た子猫

溶岩なぎさ遊歩道の子猫

 

烏島展望所

何ヶ所かの猫の生息地を通り抜けると烏島展望所に着く。

ここにも数匹の猫がいる。人懐っこい猫はえさをねだろうと近づいて来るが、警戒心の強い猫もいる。

 

桜島にある烏島展望所に生息する猫

烏島展望所の猫

 

烏島展望所には東屋のような建物があり、ここから猫と一緒に対岸を眺めていると時を忘れてしまいそうになる。

 

烏島展望所から赤水展望広場

本来の桜島観光に戻るため、烏島展望所から周遊バスのサクラジマアイランドビューに乗ってもいいのだが、赤水展望広場まで長い距離でもないので、歩いて行ってもいいだろう。

烏島展望所から赤水展望広場までの歩道は溶岩の塊があり、結構楽しめる。しかし、火山の噴火で大きい岩が降ってきたら恐ろしいだろうと思わざるを得ない。

 

溶岩の塊がある桜島の歩道

桜島の歩道

 

赤水展望広場は、長渕剛が行ったコンサートのシンボルとして作られた「叫びの肖像」のモニュメントがある広場である。

ここは広々としており椅子も用意されているので、周遊バスを待つのに最適だ。

この広場から先へ歩くいていくのは、おすすめできない。車は少ないとはいえ、歩道がないということと、次の停留所周辺には見るべきものは何もないからだ。

 

桜島の赤水展望広場にある長渕剛のモニュメント「叫びの肖像」

叫びの肖像

 

鹿児島観光にはキュートが便利

桜島を含む鹿児島市の観光には、市営バスや市電、桜島フェリーを利用し放題の共通利用券「キュート(CUTE)」が便利だ。

これ1枚で観光バスのカゴシマシティビューや桜島観光に便利なサクラジマアイランドビューも利用できる。

1日券と連続する2日間利用できる2日券の2種類がある。

詳細は下記の鹿児島市観光サイトで。

 

鹿児島市観光サイト よかとこ かごんまナビ/お得なチケット情報

 

また、桜島の周遊バス、サクラジマアイランドビューの時刻表は、桜島観光ポータルサイトで確認しておいた方がいいだろう。

サクラジマアイランドビューは本数が少ないので注意が必要である。ただし、主な停留所では観光のための時間を取ってくれる。

 

www.sakurajima.gr.jp

 

桜島を堪能するならマリンパレスかごしまに宿泊

鹿児島は、やはり桜島である。鹿児島市に宿泊するなら桜島が眺望できるホテルがおすすめだ。

マリンパレスかごしまは、桜島を堪能したい時にうってつけのホテルである。

 

鹿児島市にあるホテル、マリンパレスかごしまの室内

マリンパレスかごしま

 

マリンパレスかごしまでは、全室から桜島を眺めることができる。一部の部屋から桜島を眺望できるホテルはあるが、全室から桜島眺望を楽しめるのはここだけだろう。

 

鹿児島市にあるホテル、マリンパレスかごしまから見える桜島

マリンパレスかごしまから見える桜島


マリンパレスかごしまは、鹿児島市の中心部から離れた立地にあるが、バスで行くことができる。

朝夕と桜島の雄姿を眺めたい方には、特におすすめのホテルである。

 

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五色園という仏教テーマパーク

愛知県日進市に大安寺という寺がある。この寺は浄土真宗系の寺で、この寺や墓地のある敷地を「五色園」という。

五色園内には大きな池もあり、そこは公園墓地といったおもむきだ。また、浄土真宗系にもかかわらず、ここの墓地は宗旨宗派は問わない(神道など仏教徒以外も可)という太っ腹なのである。

公園墓地のような五色園であるが、それはまた「宗教公園」とか「宗教のテーマパーク」とも呼ばれている。なぜなら、園内には宗教に関連した多くの人形(塑像)が展示されているからである。これらの人形を作ったのは、浅野祥雲というコンクリート像作家である。

 

浅野祥雲 作品写真館 五色園(愛知県日進市):浅野祥雲

 

 

仏教のテーマパーク、五色園

五色園に到着すると入口付近に園内の案内図があり、どこら辺に人形があるかを確認することができる。五色園が広いとはいっても、決して歩けない距離ではない。 

 

愛知県日進市にある五色園の案内図

五色園の案内図

 

入口から進むとすぐに子供が作ったトーテムポールのような物がある。

 

愛知県日進市にある五色園入り口近くのトーテンポール

トーテンポール

 

そこをさらに進むと最初の人形に出会うことになる。人形は密集して展示されているわけではないが、園内の所々に展示されており、その数は100体を超える。 

屋外に人形を展示した寺というのは、タイなどではよくある。通称「地獄寺」という寺である。タイの地獄寺は「地獄に行ったらこうなるぞ!」というのを人形を使って表している。

タイの地獄寺に展示されている人形は、かなり残忍な物もあり、子供などはトラウマになってしまうのではないかと心配してしまうほどだ。 

 

タイの地獄寺「ワット・パイ・ロン・ウア」に展示されている人形

タイの地獄寺の人形

 

しかし、五色園に展示されている人形は比較的穏やかだ。お坊さんやその信者などの人形や、開祖の親鸞聖人の人形がメインで、基本的には親鸞の生涯に関するエピソードを人形で表現したものである。

 

愛知県日進市にある五色園の中にある人形

五色園内にある人形

 

また、田植えなどの季節の行事を表した人形などもあり、バラエティー豊かである。ほとんどの人形の側には、その説明が書かれた看板がある。 

 

愛知県日進市にある五色園の中にある人形

五色園にある人形

 

園内には小さなヤモリかトカゲのような爬虫類がちょろちょろしているが、マムシも出没するようである。 

 

愛知県日進市にある五色園の中に立てられた「マムシに注意!」の看板

マムシに注意!

五色園のウェブサイトはこちら

 

五色園への行き方

地下鉄東山線「星ケ丘」駅からバスで行く方法

五色園へ行く方法は、それ程選択肢はない。

最も楽なのが地下鉄東山線「星ケ丘」駅で下車し、名鉄バスで「五色園」まで行く方法である。1時間に2本程度の運行で、それほどバスの本数は多くないが、不便というほどでもない。また、五色園のバス停は終点なので乗り過ごすことはない。

バスを五色園のバス停で降りると、五色園はすぐそこである。 

 

愛知県日進市にある五色園近くのバス停

五色園のバス停

五色園から帰る際も始発のバス停なので、間違えなく座ることができる。

 

リニモの「芸大通(げいだいどおり)」駅から歩いて行く方法

五色園から最も近い駅がリニモの芸大通駅である。芸大通にはトヨタ博物館があるので、車に興味があるなら博物館を見学してから五色園へ行くのもおすすめである。

芸大通駅から五色園へは、徒歩で40~50分ほどかかる。道順はそれほど複雑ではなく、Googleの経路を利用すればたどり着ける。

駅から五色園への道中、Googleの経路が示す道から少し外れた所にコンビニがあるが、それ以外は何もない。暑い日にはペットボトル飲料でも持参した方がいいだろう。 

 

リニモ(Linimo)の八草駅構内

リニモの八草駅

 

あまりリニモにも乗る機会もないので、体力があるなら芸大通から五色園へ散歩というのもおすすめである。

 

www.linimo.jp

 

五色園の地図