愛知県の犬山市には、郊外に明治村やリトルワールドなどがあり、これらのテーマパークに目が行きがちである。しかし、犬山市中心部は、犬山城を中心とした城下町が形成されており、散策が楽しい街である。
また、三光稲荷神社の絵馬を筆頭に、ピンク色やハートの形であふれる街でもある。
犬山城下町の歩き方
犬山城下町を中心とした観光スポットの巡り方は2通りある。
先に古い町並みの城下町を見学してから三光稲荷神社と犬山城へ行くコースと、犬山城と三光稲荷神社を見学後に城下町を回るコースである。
もし、犬山城のお城の中に入りたいのなら、先に犬山城へ行くコースがおすすめである。お城へ入る客で混雑している場合、入場できない可能性もあるからだ。
最初に犬山城へ行くなら、犬山駅よりは犬山遊園駅の方が近い。犬山遊園駅は閑散とした駅で、駅前にタクシー乗り場があるものの、タクシーは来そうにもない。
犬山遊園駅から犬山城や三光稲荷神社は、十分に徒歩圏内である。
犬山遊園駅から犬山城へは、街中を歩くよりは木曽川沿いを歩いたほうが風情がある。犬山遊園駅から少し歩くと木曽川に沿った遊歩道に合流できる。
木曽川沿いを歩くメリットは、犬山城の絶景ポイントの1つがあることだろう。遊歩道にはベンチがあり、荷物を置けるので写真撮影もしやすい。
三光稲荷神社のハートの絵馬
犬山城の近くにある三光稲荷神社では、ハートの形をしたピンク色の絵馬を見るのが最大の楽しみである。
少し離れて眺めると、その鮮やかさに圧倒されてしまう。
ネット上にもハートの絵馬の写真がアップされているが、普通は写真と比べたら実物はしょぼいものだ。しかし、ここの絵馬は実物の方が圧倒的に素晴らしい。
三光稲荷神社には普通の絵馬もあるが、神社側も写真写り等を配慮しているのか、ハート型の絵馬とそれ以外の絵馬を掛ける場所を分けている。
犬山城下町の楽しみ方
犬山城と三光稲荷神社の後は犬山城下町巡りである。
からくり展示館と城とまちミュージアム
三光稲荷神社から少し歩くと、からくり展示館と城とまちミュージアム(犬山市文化史料館)がある。
2つの施設は共通の入場券となっており、しかも入場料は安いので時間があれば見学しておきたい。
からくり展示館
からくり展示館には犬山市で作られたからくり人形が展示されている。小さな展示館だが、文楽や浄瑠璃に興味があるなら、見学しがいのある施設である。
城とまちミュージアム
城とまちミュージアムには、犬山城を中心とした犬山城下町のジオラマが展示されている。
また、館内では1時間に2回、犬山城と城下町の歴史を説明した短いビデオが流れるので、犬山城と犬山城下町の成り立ちを知るのに役に立つ。
犬山城下町の看板
犬山城下町は古い町並みなので、街に掲げられる看板も町並みに配慮されている。
FM放送の看板も下の写真のように趣のあるデザインになっている。
犬山城下町では、味わいのある看板を見て回るのも楽しい所だ。
着物で散策
犬山城下町とその周辺には着物をレンタルする店が多い。着物を着て街歩きを楽しむためである。
浅草などでは、着物を着て歩いているのはほぼ外国人であるが、犬山城下町では日本人女性も着物歩きを楽しんでいる。
犬山城下町でハートの形を探す
犬山城下町を歩いていると、三光稲荷神社の絵馬以外にもハートの形をしたもの、あるいはハートを想起させるものが多いことに気付く。しかも、それらのハートはピンク色が多い。
犬山城下町はハートにあふれた街でもあるのだ。
ハートのデザイン
足元に注意して歩くと、路上にピンク色のハートがある。
犬山市の公式キャラクターは犬のわん丸君だ。わん丸君の自動販売機はよく見かけるが、ここにもハートがある。
城下町におみくじを引ける所が何ヶ所かあるが、ここにもハートがある。
本物のポストではないが、アルファベットの「O」がハートの形をした淡いピンク色のポストのオブジェもある。
ハートのスイーツ
犬山城下町にはハートの形をしたスイーツも多い。
まずは、七福亭あきなのジェラートアイス「恋みくじ愛す」。
七福亭あきなは昭和横丁にある。昭和横丁は飲食店などが集まった建物で、犬山城下町を歩いていると必ず目にするだろう。
七福亭あきなの参考サイト
そして、むすび茶屋の姫ソーダ。
ハートの形をした氷が入っている人気のメニューだ。
むすび茶屋のウェブサイト
最後に、犬山よあけやの和チーズケーキ。
チーズケーキにはもなかが付いているが、ハート型か花型の2種類から選べる。
犬山よあけやのウェブサイト
このように犬山城下町はハートにあふれていて、散策するのが楽しい街だ。名古屋からもそう遠くはない。1度訪れてみてはいかがだろうか。
【参考記事】