タイの雨期明けのお祭り「ロイクラトン(ลอยกระทง、 Loi Kranthong)」はスコータイが発祥の地であるが、現在ではタイ各地で広く催されている。
チェンマイも例外ではなく、祭りが盛大に行われる。また、ランタンを空へ飛ばす「イーペン・ランナー・インターナショナル」祭りもロイクラトン祭りと同時期に開催される。そのため、ロイクラトン祭りの期間中、チェンマイを訪れる観光客はどっと増える。
スコータイとひと味違うチェンマイのロイクラトン祭りを紹介してみたい。
チェンマイのロイクラトン祭りはパレードがメイン
チェンマイのロイクラトン祭りでは様々なイベントが催されるが、見所はパレードである。大学や企業を始めとするいろいろな団体やチームが趣向を凝らし、ターペー(Tha Pae)通りをパレードするというものだ。
パレードのある日は夕刻になるとパレードに使用する飾り物を取り付けたり、盛装した男女がパレードのリハーサルをしたり、その準備のために慌ただしくなる。
このような慌ただしさの中でも、ターペー門のお堀にたたずむ優雅な女性たちの姿を見ると、やはりチェンマイは「北方のバラ」と言われるのも納得してしまう。
パレードの参加者は、見物客でいっぱいの通りを練り歩く。身にまとう衣装は様々だ。ミスチェンマイも登場し、パレードに花を添える。
海外のチームも参加するパレード
ロイクラトンのパレードには外国の団体として中国や日本チームも参加することもある。
日本のチームは、おそらくチェンマイにある日系企業で働く方たちが主体となっているのだろう。日本の祭りのハッピを纏っての参加だ。
日本といえばコスプレだろう。チェンマイにあるいすゞの従業員を中心に、多くの若い女性のコスプレイヤーがパレードを彩る。
混雑する歩道
パレードの最中、ターペー通りの沿道は見物客で非常に混雑する。歩くのも困難な状況だ。
パレードが通る沿道にある屋台などは商売上がったりかと思いきや、そうでもない。パレードを見るためにスタンバイしている見物客がフルーツなどを買ってくれる。喉が渇いたとしても、動くのもままならないからだろう。
パレードを見学するなら早めにいい場所を確保し、あまり動かないようにした方がいいだろう。また、夕食も早めに済ませておいた方がいい。
イーペン・ランナー・インターナショナル
夜空に舞うコムローイでおなじみの「イーペン・ランナー・インターナショナル」もロイクラトンの時期に行われる。ロイクラトンとは異なる祭りだが、日本人にとってはロイクラトン祭りよりもこちらの方により興味があるのではないかと思う。
ロイクラトンの時期にチェンマイに行けば、2つの祭りを楽しむことも可能である。うまく予定をたて、雨期明けのチェンマイをお祭り三昧で過ごすのもいいのではないだろうか。
イーペン・ランナー・インターナショナルに関する詳細は、下記の記事を参考にしてほしい。
【イーペン・ランナー・インターナショナル】
【スコータイのロイクラトン】
【スコータイからチェンマイへの移動】