熱田神宮は名古屋市の中心部から電車ですぐの所にある。市街地にありながらも、境内に入れば静寂に包まれた神社だ。
広い境内の熱田神宮
名鉄名古屋本線の神宮前駅を降りると目の前に熱田神宮がある。JRなら熱田駅で降車する。
神宮前駅を降りて道路を渡れば熱田神宮の入口に着く。年末年始などで人出の多い時は入場口を制限しているかもしれないが、その時は案内に従って進めばいい。
名古屋の中心部ほどではないものの、周辺の交通量は多い。しかし、境内は静かである。
熱田神宮の境内は広い。神職を養成する熱田神宮学院や愛知県の神社を統括する神社庁も所在する。また、境内には見ごたえのある建築物も多い。
そして、熱田神宮には刀剣や絵画などを展示した宝物館がある。重要文化財も数が多く、見応えがあるのでおすすめだ。
白鳥の絵馬
熱田神宮の絵馬が変わっている。星の形をしているのだ。この鳥の呼び名は「白鳥」と書いて「しろ鳥」と読む。
このしろ鳥は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が亡くなった後、白鳥になって愛する女性の住む熱田へ飛来したという話が由来である。
しろ鳥の絵馬とは別に梅の花が描かれた絵馬もある。こちらの絵馬は、いたってオーソドックスだ。
熱田神宮の絵馬掛所は、神社の大きさの割には規模が小さ目だ。境内が広いので、意外と見つけにくいかもしれない。
関西風の出汁がおいしい「宮きしめん」
熱田神宮の境内には、おいしいきしめんの店がある。その名も「宮きしめん」である。
宮きしめんの近くでは鶏が放し飼いにされている時もある。結構力強そうな鶏だ。
名古屋のきしめんには、関西風の出汁で作るきしめんと関東風の出汁で作るきしめんがある。宮きしめんでは関西風のきしめんを提供する。
宮きしめんでは、立ち食いそばの店のようにカウンターで注文しお金を払う。その際に番号札を渡されるので、出来上がったら自分で取りに行くという方式だ。きしめんが出来る間にお茶を用意する。
自分の番号が呼ばれ、きしめんを取りに行くと関西風の透明のおつゆがいい香りを放つ。
出汁の効いたコクのあるつゆで麺もおいしい。上品で、また食べたくなる味である。やはりきしめんは薄口のつゆの方が合う。
名古屋めしの1つのきしめんだが、どこで食べるか迷ったら宮きしめんをおすすめしたい。
【熱田神宮のウェブサイト】