英語の授業でのお笑いといえば志村けんの英語の授業のコントが有名だ。
外国人にも人気があるらしく、「ああ、だから日本人の英語の発音はダメなんだ」と、コントにもかかわらず真に受ける外国人もいるようだ。
同じようなコント(コメディ)がタイにもあるので紹介してみたい。
滅茶苦茶な英語の発音が面白いペンスリ先生
このコントは学校の教室でペンスリ先生という女性の教師が英語の授業を行うという設定のものだ。
英文では「Learning English with Teacher Phensri(ครูเพ็ญศรี)」と題されているテレビの番組、あるいは番組中の1つのコーナーで、日本語にすれば「ペンスリ先生と英語を学ぼう」といった感じだろうか。
コントの内容は、黒板に書かれた英単語をペンスリ先生の後について生徒が発音するが、ペンスリ先生の発音が滅茶苦茶で生徒が困惑するというものある。
この番組をいくつか見ていると、時には台本がなく、ペンスリ先生役のタイ人の女性がアドリブで演技しているのではと思う場面もある。
ペンスリ先生と英語を学ぼう
「ペンスリ先生と英語を学ぼう」シリーズは、WorkpointOfficialというチャンネルで見ることができる。
ペンスリ先生シリーズ以外の動画もあるが、目的はペンスリ先生だ。
まずは実際に番組のいくつかを見てほしい。
ペンスリ先生は悪くない!
動画を見ると、ペンスリ先生のタイ語訛りの英語と相まって、ペンスリ先生が生徒に示す英語の発音が頭に残ってしょうがない。
この番組を長時間見続けたらペンスリ先生の影響を受け、英語の発音が滅茶苦茶になることは間違いない。そのため、この番組を見るのはほどほどにしておいた方がいいかもしれない。
しかし、ペンスリ先生は悪くない。英語が悪いのである。
英語の問題点は、表音文字のくせに発音とスペルが乖離し過ぎているのだ。特にアメリカ英語では。英語を学ぶ他の国の人もよく「英語のスペルって意味ないじゃん!」と指摘していることなのである。
スペルと発音がほぼ一致している言語、例えばスペイン語なら、このペンスリ先生のコントも成り立たないだろう。
タイ語の勉強にもなるペンスリ先生シリーズ
ペンスリ先生のコントは、英語の発音の部分を除きセリフはタイ語であるが、出演者の表情や手ぶり身振りなどで何を言っているのか想像がつく。
しかも身近な単語も出てくるのでタイ語の勉強にも役立つ。
学校での授業という設定なので「คุณครู」や「นักเรียน」などの語が頻繁に出てくるが、「คุณครู(クンクルー)」は「先生」、「นักเรียน(ナックリアン)」は「生徒」という意味だ。
これらの語はタイ語を数ヶ月勉強していれば聞き取れる言葉だろう。「ペンスリ先生と英語を学ぼう」のセリフ全部を理解する必要はない。
「知ってるタイ語が出てくるかな?」くらいの気楽な気持ちで、タイ語の学習にペンスリ先生のコントを活用してみてはどうだろうか。