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日本ラグビーフットボール協会 招待券の偽造問題

JRFUメンバーズクラブ事務局から『「日本協会主催試合ご招待券」の偽造・不正使用につきまして』というメールが来た。

日本ラグビー協会が配布している無料チケットが偽造され、使用されたようだ。

 

JRFUメンバーズクラブとは?

JRFU(Japan Rugby Football Union)メンバーズクラブとは、簡単にいえば日本ラグビー協会(正式には「日本ラグビーフットボール協会」)のファンクラブである。

JRFUメンバーズクラブの会員には、チケットの先行販売などのいくつの特典がある。その特典の1つが、日本ラグビー協会が主催する試合を観戦できる招待券である。

この招待券は会員に年間2~3枚送付され、該当する試合を無料で観戦することができるのである。

 

重宝した招待券

JRFUメンバーズクラブの会員がもらえる無料招待券は、日本ラグビー協会が主催する試合に使用することができ、日本代表やトップリーグ、大学選手権などを無料で観戦することができる。

ただし、大学のリーグ戦、例えば早稲田大学や慶応大学、明治大学などの対抗戦の試合には使用できない。大学のリーグ戦は各地区のラグビー協会、対抗戦なら関東ラグビー協会の主管だからである。

ラグビー日本代表ファンにとって、この無料招待券は2015年に行われたラグビーワールドカップ・イングランド大会以前には結構重宝した。日本代表が南アフリカに劇的勝利をした大会である。

なんせラグビー日本代表の試合が無料で観戦できるのである。もちろん対戦相手がスコットランドなど人気のある代表チームの場合は無料招待券の対象外になるが、それでも年間数試合は無料招待券を使用できる試合があった。

ただし、無料招待券の怖いところは、観客が多いと使用できなくなることだ。当然ながら、無料招待券の対象試合でもチケットを買って見に来る観客もいるわけで、有料の観客で席が埋まれば無料招待券では試合会場に入ることはできなくなる。

それでもラグビーワールドカップ・イングランド大会の前なら、ウェールズ代表やスコットランド代表との試合を除けば観客は少なかったので、あまり問題ではなかった。

ラグビーワールドカップ・イングランド大会への出場を決めた試合が旧国立競技場で行われたが、あまりにも観客が少なすぎて驚いたものだ(この試合は無料招待券対象外であったが)。

 

ラグビーワールドカップへの出場を決めた旧国立競技場で行われた日本対香港の試合

日本 vs 香港


これでもまだましな方だ。

この試合の何年か前に秩父宮ラグビー場で行われたロシア代表との試合は、雨のせいもあり数えられるほどの観客しかいなかった。この試合は無料招待券が使えたので無料で観戦できた。

このように、JRFUメンバーズクラブの会員がもらえる無料招待券は、ただでラグビー日本代表の試合を見ることができ、代表ファンには使い勝手のいい特典であった。

 

無料招待券を偽造した者

今回、この無料招待券が偽造されたことに驚いたが、日本ラグビー協会にとっても想定外だったろう。

確かにペラペラのチケットで、その筋の人たちには偽造は簡単かもしれないが、本当に偽造する奴がいるとは思わなかった。

なぜなら日本代表ファンにとって無料招待券は、今では価値が低いものだからだ。無料となる対象試合が減少したことと、スタジアムへ行っても観客が多い場合は入場できないというリスクがあるためである。

おそらく偽造した者は、トップリーグか大学ラグビーのファンだろう。あるいはそれらの者へ偽造招待券を売ろうとした者だろう。

しかし、試合会場へ行っても入場をお断りされる可能性がある招待券を偽造するだけの価値があるのかはなはだ疑問である。

 

無料招待券は必要ない

今回の招待券の偽造・不正使用問題を受け、JRFUメンバーズクラブ事務局はどのような対応をするのであろうか?

本来なら偽造されにくい招待券を作ったり、偽造を予防できるようなシステムを作るというのが筋であるが、このような措置をとるのはやめた方がいい。

むしろ招待券自体を廃止すべきだろう。理由は下記の通りである。

 

  1. 招待券の対象となる日本代表戦が減少している
  2. 招待券を持っていてもスタジアムに入れないこともある
  3. 試合が行われるスタジアムから遠方に住んでいる場合、招待券を使用する機会がない

 

JRFUメンバーズクラブ事務局はこれらのことを考慮して、招待券は廃止し、その代わりにラグビーグッズの送付や試合のチケット料金の割引などの特典を設けて頂きたい。その方が会員にとってはありがたいのではないだろうか。

ラグビーグッズもぬいぐるみとかキャラクターグッズよりも、卓上カレンダーとかなら実用的でいいような気がする。会員数も3万人を超えているのだから、大量生産でコストも抑えられるだろう。

見たい試合のチケットは自分で買うので、以上のことを検討していただけないだろうか?