ざきログ

Zakki Log - つらつらと、気になることを綴ってみます -

ヴァポレットでヴェネツィア本島周辺の島々を巡る

ヴェネツィアを訪れて時間的な余裕があるならば、ヴェネツィア本島の周辺の島にも足を運んでみたいものだ。

サン・マルコ広場やカナル・グランデも素晴らしいが、周辺の島々ではヴェネツィア本島とはまた違った雰囲気を楽しめることができる。

ヴァポレットの24時間チケットを利用すれば、こういった島もお得に回ることができる。人気があるヴェネツィアの離島はリド島(Lido de Venezia)、ジューデッカ島(Isola della Guidecca)、ムラーノ島(Murano)、ブラーノ島(Burano)などである。 

これらの島の内、特に人気のあるムラーノ島とブラーノ島を回るツアー、そして2つの島にトルチェッロ島(Torcello)を加えた3つ島を効率よく巡るツアーがある。これらの島を回る場合、ツアーに参加すべきかどうかを検討してみたい。

 

 

3島巡りはツアーで行くか?個人で行くか?

ヴェネツィア周辺の島で最も人気があるのが、カラフルな家が並ぶブラーノ島である。そして、ヴェネツィアングラスで有名なムラーノ島である。この2島に加え、トルチェッロ島の3島を巡るツアーがある。英語のツアーなら約20ユーロという手頃な価格で効率的に3つの島に行くことができる。

ただし、スケジュールを調べてみると全体で約4時間半のツアーだが、各島に30分ほどの滞在時間しかない。

トルチェッロ島は30分で十分かもしれないが、ブラーノ島とムラーノ島は30分の滞在では短いと思う。人それぞれ好みがあるかもしれないが、2つの島にそれぞれ少なくともプラス15分はほしいところだ。あくまでも最短滞在時間としてだ。

また、観光の間にカプチーノ、あるいはエスプレッソを飲めるくらいの余裕もほしい。昼食を取るならば、その時間も加えた滞在時間が必要である。

自分の体験からいえば、当初ムラーノ島はあまり興味がなかったが、行ってみると意外と好きになってしまい、1時間半くらいほど散策をしてしまった。ツアーだとこのような融通が利かないのが欠点である。

上記の点を考慮すると、ムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島の3島はツアーでなく、ヴァポレットを利用し個人で行くことをおすすめしたい。

ただし、ヴェネツィアで時間に余裕がないならばツアーを利用してもいいだろう。4時間半で3つの島を巡ることができるのは非常に効率的だからだ。

 

ヴェネツィアングラスの島、ムラーノ島

ムラーノ島はヴェネツィアングラスで有名な島である。ヴェネツィアングラスを売る店がいくつもあり、ウインドウショッピングが楽しい島だ。

また、ムラーノ島は落ち着いた街並みが続き、散策が楽しい島でもある。ヴェネツィア本島のような喧騒はなく、いい雰囲気を醸し出している。

ムラーノ島は、観光客が少ないヴェネツィアといった感じの島である。

 

ヴェネツィア本島周辺の島、ムラーノ島

ムラーノ島

 

ムラーノ島にはヴェネツィア本島行きのヴァポレットの乗り場がいくつかあるので、3つの島巡りの最後をムラーノ島にすると便利である。

 

カラフルな家が並ぶブラーノ島

ブラーノ島はカラフルな建物が並んでいることで有名な島だ。この島は霧が発生しやすい島で、視界が悪くても自分の家が分かるようにカラフルな家にしているということだ。

この島は観光客に大人気で、非常に混雑していることを覚悟しなければならない。カラフルな家が並ぶ区域の道はかなり混雑しており、写真を撮るのが難しい時もある。

本来は地元の人が慎ましく暮らしている島で、所々で生活感を感じられる島でもある。そのため歩くのがとても楽しい島だ。

 

ヴェネツィア本島周辺の島、カラフルなブラーノ島

カラフルなブラーノ島

 

ブラーノ島は観光客が多いため、ヴァポレット乗り場は非常に混み合う。ヴェネツィア方面行きのヴァポレットで椅子に座りたい場合は、早めに乗船の列に並んだ方がいいだろう。

 

www.instagram.com

 

猫の生息地、トルチェッロ島

トルチェッロ島は、それほど見所は多くはない。しかし、のどかで人も少なく、とても落ち着く島である。教会の脇にあるベンチに座り、鳩に餌をやっていると時が経つのも忘れそうだ。

ブラーノ島でヴァポレットを乗り換えなくてはならないせいか、この島を訪れる観光客は少ない。この島を訪れるのは、3島巡りのツアー客と少数の個人旅行者のみである。そのため、ブラーノ島での混雑が嘘のような静けさである。

もっとも、この島を訪れる人が観光できるエリアは狭いので、大勢の観光客が押し寄せても、それはそれで困ることになる。

 

ヴェネツィア本島周辺の島、トルチェッロ島

トルチェッロ島

 

トルチェッロ島でヴァポレットを降り、運河沿いの細い道を歩いて行くと教会がある。この島の見所といえば、この教会ぐらいである。

途中「悪魔の橋(Ponte del Diavolo)」と呼ばれる橋があるが、なんてことはない、ただの小さな橋である。

こんな島であるが、ここには猫が住んでいる。その数およそ40匹から50匹で、結構な猫密集地である。話によれば、島の住民は全ての猫を把握しているらしい。

雨が降っていると猫たちは姿を見せないが、雨が止めば原っぱにたたずんでいたりする。原っぱにいる猫は警戒心が強いが、ヴェネツィア本島では、ほとんど猫を見かけないので嬉しくなってしまう。

 

ヴェネツィア本島周辺の猫が多い島、トルチェッロ島

猫が多いトルチェッロ島

 

トルチェッロ島は小さい島なので30分もいれば十分であろう。小さいけれど、ものすごくいい島である。

先に挙げたカラフルな家のブラーノ島と、ヴェネツィアングラスで有名なムラーノ島(Murano)と比較すると観光客が少ないトルチェッロ島ではあるが、ヴァポレットがブラーノ島との間を頻繁に運行されており、決して行くのが面倒な場所ではない。

ムラーノ島やブラーノ島だけではなく、是非トルチェッロ島まで足を延ばしてみてほしい。

 

VELTRAでムラーノ&ブラーノ&トルチェッロ島 2島または3島の選べるプラン<貸切/日本語>を予約する

 

ヴェネツィアのカーニバルについては、この記事がおすすめ

www.apriori-eye.com