イタリアを旅行中、都市間の移動に列車を利用するなら、Trenitaliaのウェブサイトで列車のチケットを買っておくとお得だ。
早めにチケットを買うと安く購入できるので、セカンドクラス(2等)並みの料金でファーストクラス(1等)に乗れることもある。
Trenitaliaのウェブサイトでは、列車の種類にもよるが乗車日の約3ヶ月前からチケットを販売している。列車での移動日が決まっているなら、早めにチケットを購入することをおすすめしたい。
- 乗車日が違うチケットを買ってしまう人が続出
- 乗車予定日の翌日のチケットを買ってしまう原因
- Trenitaliaのウェブサイトでの正しい検索方法
- 誤った日付でチケットを買ってしまった場合の対処法
- Trenitaliaとは異なる日本語のウェブサイト
乗車日が違うチケットを買ってしまう人が続出
ネットでチケットを購入する際注意したいことがある。一時期海外の旅行フォーラムで、Trenitaliaでのチケット購入が話題になっていた。
内容は、Trenitaliaのウェブサイトで列車のチケットを購入したが、乗車予定日の翌日のチケットになっているのに気付いた、というものである。
つまり、9月1日に乗る列車のチケットを買ったつもりだったが、よく見たら9月2日に乗車する日付のチケット買ってしまったということだ。
上記のサイトだけではなく、トリップアドバイザーなどでも、乗車日が1日違っているチケットを買ってしまったという報告が少なからずある。
これは非常によく理解できる。初めてTrenitaliaのウェブサイトで列車のチケットを購入しようとした時、希望乗車日の翌日のチケットを買いそうになったからだ。
購入手続き前に日付が違うことに気付き事なきを得たが、最後に日付の確認をしてなかったら購入してしまうところであった。
乗車予定日の翌日のチケットを買ってしまう原因
なぜ日付違いのチケットを買ってしまう人がいるのか、その原因を探ってみた。
まず、Trenitaliaのウェブサイトにアクセスする
Trenitaliaのウェブサイトは、下記をクリックしてほしい。
Trenitalia - Homepage English - Trenitalia
すると、次のような画面になる。
フィレンツェからヴェネツィアまでの列車を検索する
Fromに「Firenze(フィレンツェ)」、Toに「Venezia(ヴェネツィア)」を入力し、乗車予定日(ここでは9月1日とする)を選択する。
そして、SEARCHをクリックする。
検索結果が表示される
9月1日にフィレンツェ発の列車の結果が表示される。ここで例として、8時30分にフィレンツェを出発する列車を選択する。
クラス別の料金が表示される
8時30分フィレンツェ発の列車のクラス別料金が表示される。2nd Classeの最安値の「Super Economy」を選択する。
チケットの日付が9月2日になっている
「Super Economy」を選択すると、下記の確認画面となる。ここで青丸で囲っている日付を見ると9月2日になっているのが分かる。
このまま購入してしまうと、乗車希望日が9月1日なのに、翌日のチケットを買ってしまうことになる。
なぜ翌日のチケットが選択されてしまうのか
Trenitaliaのウェブサイトで、日本で夜11時(23時)に列車を検索すると、日付の右横にある時間は「23」、つまり23時と表示されている。
時間を「23」のままにして、日付を9月1日で検索すると、9月1日の23時以降にフィレンツェを発車する列車を検索してしまうことになるのだ。
当然0時を過ぎた列車は、翌日発の列車ということになる。
Trenitaliaのウェブサイトでの正しい検索方法
発車時刻を指定する
Trenitaliaのウェブサイトでの正しい列車の検索のしかたは、日付を指定したら時間(発車時刻)も指定することである。
9月1日の午前7時以降の列車に乗車したいのであれば、日付を「9月1日」に指定した後に、下記のように時刻を「07」に変えなければならない。
これで9月1日の午前7時以降にフィレンツェを発車する列車を検索することができるのである。
正しく列車を検索し、正しく選択すれば、下記のように乗車希望日の列車のチケットを購入することができる。
正しい列車のチケットを購入するポイントは、
- 列車検索の際日付を指定するだけではなく時刻も指定すること
- 購入手続きに入る前にチケットの日付の確認をきちんとすること
の2点である。
誤った日付でチケットを買ってしまった場合の対処法
それでは、乗車希望日の翌日のチケットを買ってしまった場合、どうすればよいであろうか。
購入済みチケットの変更
Trenitaliaのウェブサイトで「Manage your ticket(下記のスクリーンショットの赤い囲み)」を選択する。
すると下記のようにチケットを変更するページになるので、ここで変更が可能である。
安いチケットは変更できないことに注意
ただし、早期に安い料金のチケットを買った場合は変更は不可能である。
例えば、「Super Economy」などを購入した場合である。これは、飛行機でいう格安航空券や使用条件の厳しい正規割引航空券に相当するからである。
つまり、Super Economyの料金でチケットを買った場合、日付を変更するにはすでに購入したチケットを捨てて、新たにチケットを買い直さなくてはならないのである。
ちなみにSuper Economyの場合、キャンセルして返金してもらうことも不可能である。
せっか安く買ったのに、日付を変更するためにもう1度購入しなければならないようだと、結局高い買い物になってしまうので注意が必要だ。
このような状況にならないためにも、自分が購入しようとしているチケットが、乗車を希望する日付になっているか確認するよう心掛けるべきであろう。
Trenitaliaとは異なる日本語のウェブサイト
日本語のウェブサイトが登場
最近Trenitaliaに日本語のウェブサイトができ、日本語でイタリア鉄道のチケットが購入できるようになった。
日本語のサイトといっても、Trenitaliaそのものの日本語版ではなく、日本の業者に業務委託していると思われる。
日本語のサイトの画面は、本家Trenitaliaとはだいぶ異なる。
Trenitaliaのサイトでチケットを購入する場合と、日本語のサイトで購入する場合を比較してみたが、料金は同じであった。
取扱手数料がかかることに注意
チケットの料金は同じものの、日本語のサイトでチケットを購入する場合、手数料がかかることに注意すべきだろう。
手数料は8ユーロで、場合によっては早期にチケットを購入する場合の割引分がすっ飛んでしまうかもしれない。
手数料を支払うのが惜しくなければ日本語のサイトでチケットを購入するのもいいかもしれないが、そうでないなら本家Trenitaliaで購入することをおすすめする。
イタリアの鉄道に乗車する際の注意点は、こちらの記事を参考に。