イタリアのプーリア州、世界遺産の街アルベロベッロ。とんがり屋根のトゥルッリが立ち並ぶ集落は、まるでおとぎ話の世界のようだ。
しかし、滞在中1つだけ困ることがある。
アルベロベッロには土産物屋は多いのだが
アルベロベッロは観光地である。そのため、トゥルッリの集落を中心に土産物屋はたくさんある。
しかし、トゥルッリの集落を除くと、朝と夕方の通勤・通学時間帯以外は静かな田舎町である。あまり人も歩いていない。
そのせいか昼間は営業しないお店が多く、飲料水やちょっとした食べ物の買うのに苦労する。
喉が渇いた時など、飲み物を買おうとしても店が開いてないものだからカフェに入ろうとする。しかし、そのカフェでさえ閉まってることもある。
アルベロベッロでは、買える時に買っておく
アルベロベッロにもスーパーマーケットはある。ホテルからアルベロベッロ駅に行く途中にある「Todis」というスーパーマーケットだ。
隣町に行く日の午前中、電車に乗るため駅に向かっている時に見つけた。
「帰りに寄ってみよう」と思っていたが、隣町の観光を終え、スーパーマーケットに立寄ってみると店は閉まっていた。午後3時前のことだったと記憶している。
再度夜になって行ってみたが、やはりスーパーマーケットは閉まっていた。
その翌日も駅に向かう途中でスーパーマーケットが開いてるのを確認。観光を終えた後ホテルに戻り、しばらくしてから店に行ってみた。前日より少し遅めの時間だ。
スーパーマーケットは開いてた。そこで飲物や食べ物をたんまりと買いホテルに戻った。おそらくスーパーマーケットの営業は午前中と夕方だけなのだろう。
タバッキ(tabacchi)という小さなコンビニのような店もあるが、スーパーマーケットと同様、昼間は閉まっている様子だった。まだタバッキの方が店を開いている時間は長かったが、なんせ品揃えが貧弱で、さすがにスーパーマーケットには敵わない。
アルベロベッロでは、店が開いていたら「後で行こう!」なんて考えず、とりあえず必要なものは買っておいた方がいい。
移動型の露店に遭遇
アルベロベッロは田舎町とはいえ、そこそこ大きい町だ。アルベロベッロを歩いて気付くのは、町の規模の割にはお店の数が少ないという印象である。
食品や台所用品などはスーパーマーケットで揃えることができる。それでは服とかはどうするのであろう?素朴な疑問が湧いてきた。
バーリまで買いに出かけるのだろうか?それともアルベロベッロの郊外には、品ぞろえの豊富なスーパーマーケットやホームセンターなどがあるのだろうか?
服の露天商
その疑問を解決してくれる場面に遭遇した。
小雨がぱらつく日の朝、何やら街が騒がしい。
朝食後、しばらくその様子を見ていると、テント式の露店があちこちに出来上がっていた。ほとんどの露天商が服を扱っているようだ。
なるほど、このようなお店が巡回して来るのである。察するに、ミニ市場のようなものが定期的に開かれるのであろう。
そして、このような日は町が賑わうのだろう。
意外と繁盛していそうな服のマーケット
そんな露天商がホテルのすぐ近くにも1軒あったので覗いてみた。
女性用の服を売る店であった。4~5名の客が熱心に品定めをしており、なかなか賑わっている印象だった。
通勤・通学のラッシュが終わった時間にホテル周辺で人を見かけることはあまりなかったので、狭い空間で4~5名をいっぺんに見たら「人が多い」と感じてしまう。
ある意味、移動型のミニ市場は祭りのようなのかもしれない。
「不便なら不便なりにいろいろなサービスが生まれるものだ」と思ったアルベロベッロのミニ市場であった。
アルベロベッロについては、こちらの記事を参考に。