ざきログ

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Airbnbを利用するメリットとデメリット

Airbnbの「bnb」はベッド・アンド・ブレックファスト(B & B, B and B, Bed and Breakfast)のことである。

一時期、Airbnbが世間を騒がしていたが、B and Bは以前からあった形態の宿で、そのような宿の予約に特化しているにすぎない。このような宿はBooking.comなどのホテル予約サイトでも予約できる場合もある。

Airbnbに何度か宿泊してみたことがあるが、ホテルと比較して割安なのは確かだ。しかし、それなりに不便なこともあるということを強く感じた。

これらの体験をもとにAirbnbを利用する際の注意点を紹介してみたい。

 

 

Airbnbのデメリット

割安な値段で宿泊できるAirbnbだが、その分デメリットも多い。まずはAirbnbに宿泊する際のデメリットを3つ挙げてみよう。

 

1. レセプションがない

自己所有の家やアパートメントの一部を貸しているAirbnbには、レセプションがないことがある。また、レセプションがあっても、そこに人がいる時間が限定されている場合もある。

レセプションがない、あるいはレセプションが時間限定の場合、どんなデメリットがあるだろうか?

この場合のデメリットは、チェックインがかなり面倒だということだ。

このようなケースに当てはまるAirbnbの場合、インターネットで予約した後に宿のオーナーからメールがくる。メールの内容は「何時頃に着くのか?」という問い合わせだ。まだ先のことだからと放っておくと、「重要なことだから返事をしてくれ」などという催促のメールがくる。

「何時から何時位の間」という時間的な幅はあるものの、その時間はチェックインの手続きため宿のスタッフがレセプションで待っているということである。裏を返せば、その時間以外はスタッフがおらず、チェックインができないこともあると言うことだ。

それでも時間限定とはいえ、レセプションのある宿はまだましである。レセプションのない宿を予約した場合はもっと面倒になる。

レセプションのない宿の場合、オーナーと外で待ち合わせをすることになるケースもある。メールで「このお店で、何時頃会いましょう」というような約束をするのだ。そこでオーナーと会い、宿に案内され、チェックインの手続きをするというプロセスとなる。

例えば、下記のような看板も何もない一般の民家のような入口の宿だと、オーナーに案内されない限りたどり着くことは困難だろう。

 

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入口が分かりにくい宿

 

2. 場所が分かりにくい場合

レセプションのない宿の場合は、待ち合わせの場所さえ分かればオーナーの後をついて行けばいい。しかし、自分で宿泊予定の宿へ直接行く場合、宿の場所が非常に分かりにくいことも多々ある。

「この通りにあることは間違いないんだが…」と、同じ道を行ったり来たりしても、なかなか見つけられないこともある。看板がない宿もあるからだ。

 

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インターフォンしかない宿の入口

 

上記の宿は、インターフォンの所に小さく「DREAM STATION」という宿の名前があるだけだった。

これでは見つけるのは難しいことが分かるだろう。Airbnbを利用するなら看板があるなどと期待せず、小さな表札を見逃さないように注意する必要がある。

 

3. 宿にスタッフがいない

Airbnbの中には、客室とオーナーの住居が全く別というケースもある。

これはどういうことかというと、何か問題があってもクレームができないということである。ホテルならレセプションに行けば済むことだが、宿のオーナーが近くにいない場合はそう簡単ではない。

例えば、とある宿で水が出ないことがあった。チェックイン時に確認して分かっていたが、宿のオーナーから「水が出るのに2時間位かかる」と言われ、その言葉を信じて外に出かけてしまった。しかし、外から帰ってシャワーを浴びようと蛇口をひねってもお湯が出なかったのである。

「何か問題があったら、ここに電話して」と言われ電話番号を教えてもらっていたものの、こういう時は非常に面倒だ。ホテルなら、レセプションで事情を話せば、すぐに何らかの対処をしてくれるはずである。

 

このような場合はホテルの利用がおすすめ

いろいろとデメリットの多いAirbnbの宿だが、特に次のような3つのケースでは、多少宿泊代が高くなってもホテルを利用することをおすすめする。

 

1. 現地到着初日に宿泊する場合

旅行先への到着初日は意外とリスクがある。まず飛行機の遅延が考えられる。そして、たとえ飛行機は定刻に着いても、荷物が遅延することもあり得る。

実際に荷物が遅延したことがあるが、その時の様子はこうであった。

空港のサービスデスクの担当者によれば「荷物をホテルに届けることもできる」ということだったが、宿泊する所がチェックインの時間をあらかじめ決めておくという宿だった。そのため、オーナーが不在の時に荷物が届いても対応できないだろうという心配があった。

仕方がないので、次の便で荷物が届くまでの3時間程、空港で待つことにした。ホテルに宿泊する予定だったら遅延した荷物をホテルに届けてもらうという選択をし、空港で待つこともなかっただろう。

更に空港で待機するため、事前に約束していたチェックインの時間に間に合わない。そのため、宿のオーナーにチェックインが遅れる旨をメールする必要があった。

空港で無料のwifiサービスを利用できたのですぐにメールをすることができたが、wifiがない場合は慌てることになるだろう。

 

2. 移動日の前泊として利用する場合

A→B→Cと3つの都市を移動する場合で、「BはAからCへ移動するために泊まるだけ」というケースがある。これは移動のための前泊のケースで、Bでの滞在時間は限られている。この場合もAirbnbの利用は避けた方が無難だ。

時間がないのに到着時間を指定されたり、オーナーと待ち合わせするなどの理由ため、チェックインに手間取る宿に宿泊するのは効率的ではないからだ。

約束の時間まで重い荷物を持って時間をつぶしたりする必要があり、無駄な時間が増えることは間違いない。

 

3. チェックアウト後荷物を預けたい場合

搭乗予定の飛行機や列車の出発時刻が遅い時などは、チェックアウト後、宿泊先に荷物を預けて観光したいものだ。しかし、Airbnbの場合は難しいかもしれない。

このような宿の場合、チェックアウトの手続き自体がないケースもある。チェックアウトの日に宿を出る際、鍵を指定された場所に置いておくだけというような場合だ。当然、オーナーと顔を合わせることはないので荷物の預けようがないのである。

このような場合は、最寄の駅などでに荷物を預かってくれる所を探さなくてはならず、出費がかさむ。

Airbnbに宿泊する際は、このような出費も頭に入れておく必要がある。飛行機でいえば値段は安いけれどサービスが限られているLCC(Low-Cost Carrier)のようなものと言える。

 

Airbnbのメリットを活かして利用しよう

いろいろとデメリットのあるAirbnbだが、当然メリットもある。

 

Airbnbは宿泊費が安い

まず、宿泊費が安い。これは魅力的だ。同等の立地条件なら、ホテルと比べ、かなり割安である。また、チェックインは少々不便なであるものの、客室はホテル並みのAirbnbもある。

 

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ホテル並みの客室

 

よく探せばホテルよりも便利な場所にある宿もある(ただし、このような宿は結構高くなる)。

また、宿泊客が少ない場合は多人数用の広い部屋にしてくれることもある。このような所に何日も宿泊すれば、アパートを借りて住んでいるような感じもして、旅の良い思い出になるだろう。

 

複数泊ならメリットがデメリットを上回る

Airbnbに宿泊を予定している場合、少なくとも2泊以上の複数泊で利用すれば、それなりのメリットがあるはずだ。チェックイン時の面倒さも多少は薄れるだろう。

移動が頻繁で、毎日違うAirbnbを泊まり歩くようなことは絶対におすすめしない。

 

Airbnbのメリットとデメリットを理解するのがポイント

Airbnbを利用するなら、メリットとデメリットをよく理解することがポイントだ。

ホテルに宿泊した方がいい場合はホテルを利用し、Airbnbに宿泊するならメリットを享受できるよう、うまく宿泊プランを立てることが重要である。