タリンの旧市街には何ヶ所かに有料トイレが設置されている。外から見る限り清潔そうなトイレで、いざという時には役に立ちそうだ。
しかし、あまり過度の期待は禁物である。トイレはカフェなどで済ませ、公衆の有料トイレは「使えたらラッキー」くらいの気持ちでいた方がいい。
故障中の有料トイレ
展望台にある有料トイレにトライ
タリンの旧市街に展望台があるが、その内の1ヶ所に有料トイレがある。一見清潔そうで、外観のデザインもタリンの旧市街にマッチしてそうなトイレである。
有料トイレを使用する際の注意書き
有料トイレには数か国語で案内が表示されており、「1人で使用すること」や「1回当たり使用できる時間は20分」など、有料トイレを使用する際の注意書きなどが書かれている。
また、使用後は自動的に便器のみならず、床まで掃除してしまう、結構ハイテクなトイレである。
使用料を確認してみると20セントと随分安い。他のヨーロッパの国なら50セント、ドイツとかだったら最低でも1ユーロはするだろう。
コイン投入するも…
しかし、投入口に20セントコインを入れるもコインは戻って来てしまう。何度も繰り返すが、いずれもコインは戻って来てしまう。
清潔そうなトイレだけに、故障中というのはちょっと残念。
慌てて走って来た外国人3人組
外国人男性の3人組が奇声を上げながら有料トイレの方に走って来た。3人の内の1人が切羽詰まった状況のようである。
彼らの話す言葉は分からなかったが、想像するとこんな感じだろう。
「やべー、漏れる!」
「もうすぐだ!我慢しろ!」
「わおー」
そんな3人組がトイレにコインを投入するのを遠くから眺めていたが、やはりコインは戻って来てしまい、使用できないようであった。それでも彼らはかなり粘って、何度もコインを入れていた。
彼らが悪戦苦闘している最中その場を離れたが、かなりの焦り具合だったので、3人組のことが多少気がかりだった。近くに土産物屋があったので、そこでトイレを借りたのかもしれない。
海洋博物館の近くにある有料トイレは悲惨だった
使用できた有料トイレだが…
タリン旧市街の港に近い所にある、通称「ふとっちょマルガレータ」とよばれる海洋博物館がある。この近くにも有料トイレがある。展望台にあるトイレに比べると若干古さを感じる外観だ。
こちらの有料トイレは使用できるかどうか試してみた。今度はコインを投入しても戻って来ることはなく、トイレのドアが開いた。
結論。「トイレはカフェやレストランに行ったついでに借りるべし」
故障してないことに感動したものの、中に入るとかなり汚れている。トイレの使用制限時間は20分であるが、この中で20分も過ごしたいと思う人はいないはずである。さっさと用を済ませ外に出たくなるはずだ。
とても女性にはおすすめできないし、男性も便座を使用するのは憚れる状態だ。
使用後は床も掃除するというハイテクトイレではあるが、タリンの旧市街ではトイレはカフェやレストランに入った時についでに借りることをおすすめする。