ヘルシンキを訪れるなら、ついでにエストニアのタリン(Tallinn)に行ってみようと思う方も多いことだろう。
海を挟んだ2つの都市であるが、ヘルシンキからフェリーで数時間でタリンに行くことができる。日帰りでタリンを観光することも十分可能である。時間があるなら、是非タリンに行き、美しい旧市街を歩いてみることをおすすめしたい。
ヘルシンキからタリンの行き方は、下記の記事を参照してほしい。
タリンの旧市街で見るドアのデザインが素晴らしい!
タリンの旧市街は散策が楽しい街だ。美しい建物が多く、まるでテーマパークに来ているような錯覚に陥ってしまう。最大の観光スポットである展望台から旧市街を見渡せば、その美しさが分かる。宝石箱を覗いたような気分だ。
美しいタリンの旧市街であるが、街を歩いてると気付くのが建物のドアである。ドアのデザインが凝っており、美しいものが多いのだ。
タリンの旧市街を散策中「きれいなドアだな」と思い写真を撮っていると、決してドアの写真撮影を目的に歩いているわけでもないのに、結構な枚数になってしまうかもしれない。
それほどタリン旧市街では魅力的なデザインのドアが多いのだ。
上の写真は一例であるが、ドアを見ているだけでもタリンの街歩きが楽しくなる。
タリンの土産物屋の前にある人形が面白い
タリンの旧市街を歩いていると、もう1つ気付くのが土産物屋の店先に飾られた等身大に近い大きさの人形である。タリン旧市街には土産物屋が多く、それぞれの土産物屋がユニークな人形を置いている。
なぜ等身大の人形なのか分からないが、これが結構面白い。
これらの人形は、土産物屋の看板代わりなのだろう。店によって人形の顔が異なり、服のデザインも違う。遠目から見ると、本当の人間に思える人形もある。
また、滅多にないが魔法使いなど、少し変わったモチーフで作られた人形を置いている土産物屋もあり、それぞれの土産物屋が趣向を凝らしているなと感じる。
土産物屋の人形に目をやりながら歩けば、タリンの街歩きがもっと楽しくなるのでおすすめである。
大抵の土産物屋は人形を置いているが、人形の代わりにイラストの看板を置いている土産物屋もある。人形同様、服のデザインがいい。顔がリアルというわけでもなく、漫画チックというわけでもなく、ちょうど中間くらいの感じな点がいいと思う。
これらのイラストであるが、何となくロシアというか、東欧というか、ヨーロッパの西側とはかなり異なる雰囲気を感じてしまうのは気のせいだろうか。
ちょっと違和感のあるマトリョーシカ人形
タリンの土産物屋ではマトリョーシカ人形が売られている。マトリョーシカ人形といえばロシアというイメージなので、多少違和感を感じるのも事実である。
マトリョーシカ人形が最初に作られたのは1890年で、それほど古いものではない。エストニアでマトリョーシカ人形があるのは、おそらく旧ソ連時代の影響ではないかと思われる。
面白いことにマイケル・ジャクソンやプレスリーのマトリョーシカ人形もある。
エストニアにマトリョーシカ人形がもたらされた経緯については、検索しても文献などを得ることはできなかった。エストニアにはロシア系の住民も住んでいるので、ロシアの文化にも親しみがあるのかもしれない。
しかし、下記の記事を書いたAndrewは、タリンでマトリョーシカ人形が売られていることについては怒り心頭のようである。
上の記事には、このように書かれている。
Certainly more frustrating than amber is the matryoshka dolls, or nesting dolls, that seem to fill every window in every souvenir store. These dolls are RUSSIAN, not Estonian. Only if you have a complete lack of cultural understanding would you think of these dolls as Estonian. Spend just 5 minutes reading your guide book and you will know that Estonian and Russian cultures are quite different.
日本語に訳すと、下記のような感じだろうか。
琥珀よりもイライラさせられるのが、どの土産物屋でもショーウインドーを埋め尽くしているマトリョーシカ人形だ。マトリョーシカ人形はロシアのものであって、エストニアのものではない。文化的な理解が欠如していると、これらの人形がエストニアのものだと思ってしまうだろう。5分でもガイドブックを読めば、エストニアとロシアの文化は全く違うものだということが分かるはずだ。
また、タリンでは琥珀製のお土産もよく売られているらしい。そして、「琥珀はリトアニアやポーランドが産地である」と筆者が主張しているのが記事の後半の文章だ。
Andrewは、「お土産を買うならエストニアを感じるものがいい!」と言っているのである。
琥珀については何とも言えない。マトリョーシカ人形については、やはり違和感を感じでしまう。しかし、タリンの手頃な土産物として人気があるのも事実である。