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台北で京劇鑑賞。タイペイアイ(TaipeiEye)で絶対に悔いを残さないためのヒント

台北の夜は楽しい。夜市での食べ歩きがある。ツアーで夜の九份(きゅうふん)を散策するのもいい。

しかし、台湾の文化に触れたいのならタイペイアイ(TaipeiEye)に行くべきだろう。

タイペイアイは、主に外国人観光客のために週に2~4回ほど京劇の公演が行われており、京劇が初めての人でも楽しめる非常に優れたプログラムを提供している。

 

 

タイペイアイの場所

タイペイアイは地下鉄の中和新盧線(Zhonghe-Xinlu Line)の中山國小駅(Zhongshan Elementary School、中山国小)、中和新盧線と淡水信義線(Tamsui-Xinyi Line)の民權西路駅(Minquan W.Rd.、民権西路)、そして淡水信義線の雙連駅(Shuanglian、双連)が最寄り駅となる。 

どの駅からも5~7分程度歩くが、タイペイアイの建物は大通りに面しているので迷うことはない。通りを歩いているとタイペイアイの電光看板が目に付くはずである。

 

台北で京劇が上演されるタイペイアイ(Taipei Eye)の目印となる看板

タイペイアイの目印となる看板

 

タイペイアイの入口は錦州街通りに面している。

タイペイアイの建物の中に入ると、その日に行われる京劇の演目に関するあらすじがプリントされたものと公演終了後に回収するアンケートが手渡される。

事前に予約し、バウチャーを正式なチケットに交換する必要がある場合は、奥の方に窓口があるので、そこでバウチャーを渡し、正式なチケットを受け取ることになる。ベルトラ(Veltra)などで予約した場合も、この方法である。

 

台北で京劇が上演されるタイペイアイ(Taipei Eye)の入口

タイペイアイの入口

 

舞台と字幕が見やすい席を狙う

公演開始30分前になるとエスカレーターに乗り、舞台のある会場に向かうことになる。会場内は自由席なので、できるだけ良い席を取るためにもエスカレーターに乗る列には早めに並んでおこう。

会場に入ったら席取りをするのだが、一部の席はJTBの白いカバーが付けられており、ツアー客専用の席となるなるので、その席は避けること。

さて、最適の席を探すわけであるが、舞台を見ると左右に電光掲示板があるのが確認できるだろう。そして、左右どちらか(通常は右側)の電光掲示板に「トイレは左側にあります」と日本語で表示されているのが見えるはず。

劇の最中、この部分に日本語に訳された台詞(せりふ)が表示されるので、舞台の中央とこの右側(右側にある場合)の電光掲示板がよく見える席を選んだ方がいい。

確かに前の席の方が舞台の迫力を感じられるが、日本語訳は見にくくなってしまう。一部不明瞭な日本語訳があるのも事実だが、日本語の台詞を見ることにより、一層京劇の面白さを実感できることは間違いない。

ちなみに反対側の電光掲示板には、英語とハングルが表示される。

 

京劇が上演されるタイペイアイ(Taipei Eye)で字幕が表示される電光掲示板

舞台に向かって右側にある字幕が表示される電光掲示板

 

タイペイアイでは、劇中も写真撮影をしていいことになっている。しかし、フラッシュは厳禁なので注意が必要である。

普段カメラやスマホで撮影の設定を変更しない方は、特に注意が必要だ。意図せずにフラッシュを使ってしまったという人が必ずいる。

席に着いたらフラッシュ禁止に設定しておこう。また、ビデオの撮影は禁止であるので注意してほしい。

京劇の写真を撮りたい場合、前方の席よりは全体を見渡せる真ん中より後ろの方が適している。

つまり、タイペイアイで最も適した座席は

  • 舞台が見やすい席
  • 日本語訳が見やすい席
  • いい写真が撮れそうな席(写真を撮る場合)

の3点を考慮すべきである。

 

劇が始まる前に、あらすじを読んでおく

席を決めたら、タイペイアイの入口でもらった演目の説明を読んでおこう。

本来は長いストーリーなのであろうが、演じられるのはその内の一部の場面である。歌舞伎などの一幕見のようなものだ。

大まかなストーリーが分かっていれば、劇中の出演者の動きだけではなく、物語として楽しむことができるので、あらすじは頭に入れておいた方がいい。

 

公演終了後、出演者と記念撮影

劇が終了すると、会場の出口でアンケートを渡す。そのまま帰ってもいいのだが、外に出演者が待っており、写真を撮ることができる。

この際注意したいのはフラッシュは厳禁ということだ。

また、一緒に写真を撮ることにも気持ちよく応じてくれるので、記念に1枚撮ってみるのもいいだろう。

主演の役者との記念撮影の場も設けられるが、かなり混雑することは覚悟しなければならない。

 

京劇が上演されるタイペイアイ(Taipei Eye)で、公演終了後、記念撮影をしてくれる出演者

公演終了後、記念撮影をしてくれる出演者

 

京劇の見所

タイペイアイの京劇の見どころは、まず華やかな衣装と化粧だろう。そして、最も観客を沸かせるのがアクロバティックな演技である。

これぞ京劇!といった感じだ。このような場面を任される演者は、普段から相当の練習をしていると想像する。京劇のアクロバティックな演技には、目を離すことはできない。

最初はの観劇なら、これで大満足だろう。しかし、何度か京劇を見ている内に、いろいろなことに気付くようになる。

まず、波が描かれた水色の布地は海や川を表現している。この水色の布地を持っている演者は、比較的どの演目でも出演する可能性が高い。

演出的には裏方の役目であるが、この時に演者がどのような動きをするのかは見ていて面白い。 

また、戦いの場面も面白い。男同士の戦いの場合、スピード感のある戦いとなるが、男と女の戦いとなると、スピード感は薄れ、京劇の様式的な動きになることが多い。

どちらかというと「舞う」ような表現になる。これもまた面白いのだ。京劇では戦いをどのように表現するのかが分かるだろう。

 

タイペイアイ(Taipei Eye)の京劇が上演されている様子

タイペイアイの京劇

 

観客のほとんどが日本人

タイペイアイでの京劇鑑賞は、咳を我慢しながら、かしこまってみる場所ではない。演者に対し拍手をし、アクロバティックな演技に歓声を上げながら京劇を楽しむ場所である。

タイペイアイの観客の7割程度は日本人である。時と場合によっては8割から9割が日本人となる。となると、劇が盛り上がるかどうかは、演者にもその一端があるのはもちろんだが、観客として参加している日本人にもよるのである。

別に難しいことではない。見せ場見せ場で大きな拍手をし、アクロバティックな演技に歓声を上げればいいだけ。

いい演技には拍手をし、見事なアクロバットには感嘆の声をあげれば会場が熱気を帯び、劇というよりは、まるでサッカーの試合のような雰囲気になる。

また、会場の熱気が出演者にいい影響を与え、これがまた観客を熱くするという好循環が生まれる。

このようなタイペイアイにするためにも、恥ずかしがらず、大きな拍手と大きな歓声で劇を盛り上げていくべきだろう。

 

【タイペイアイのウェブサイト】

www.taipeieye.com