猫空(Maokong)は台北市民の手頃な行楽地である。
ロープウェイに乗って行くので、週末はテンションの上がった子供連れで大変にぎわう。また、隣に動物園もあるので子供にも人気のエリアである。
おそらく午前中から午後にかけて猫空で、その後動物園というスケジュールの家族が多いのではないかと想像する。
そのせいか週末の午前中、猫空ロープウェイはとても混雑する。
そして、猫空といえばお茶が有名だ。猫空にはお茶を使った料理を提供する店が何軒かある。お茶を使った料理は「茶葉料理」というが、猫空に行く際には是非トライしてみることをおすすめする。
地下鉄動物園駅から猫空ロープウェイへ
猫空ロープウェイは悠遊卡が使える
猫空に行くには地下鉄文湖線(Wenhu Line)の動物園駅(Taipei Zoo)から猫空ロープウェイに乗る。
ロープウェイは悠遊卡(ヨウヨウカー、英語では「Easy Card」)が使える。悠遊卡は、日本のSuicaなど同じICカードで、地下鉄やバスなどの乗車する時はもちろんのこと、コンビニなどでの支払いにも使用できる。
悠遊卡を持っているなら、ロープウェイに乗る際、カードを使うと便利である。
大きな荷物はロッカーへ
大きな荷物がある場合は、猫空ロープウェイ動物園駅の横にロッカーがあるので利用するといいだろう。
猫空ロープウェイ動物園駅の入口の向かって右側に駅の出口があるが、ロッカーはその前にある。
キャビンの中は暑いよ…
猫空ロープウェイのキャビン(ゴンドラ)の中は暑い。上の方の窓が開いており、スムーズに進んでいれば風が入ってきて涼しいのだが、途中でスピードが落ちたり、止まったりした時は、とても暑い。
扇子でも持って行くと重宝するだろう。
猫空ロープウェイの猫空駅に到着。 駅舎は変わった形をしている。
猫空駅の周辺はお店がいっぱいでワクワク
B級グルメを楽しむ
ロープウェイが猫空駅に到着し駅の外へ出ると、露店も含めたいろいろなお店があり、いかにも行楽地といった感じでワクワクする。
中にはドラえもんやキティちゃんの形をしたカステラであろうか、商標権侵害お構いなしのお菓子もあるが、それもご愛敬。ディズニーのキャラクターを使わないところが賢い。
大人も子供も店で買った串物などをほおばりながら楽しい一時を過ごしている。
茶葉のソフトクリームがおすすめ
この周辺の露天街でおすすめなのが、お茶の葉を使ったソフトクリームである。緑色の大きなソフトクリームの看板があるので、すぐに分かる。
もし、茶葉料理を食べるなら、デザートとして帰りに食べるのがおすすめだ。
清泉山荘で茶葉料理
茶葉料理店のあるエリア
露店が立ち並ぶ道を5分ほど歩くと茶葉料理店のあるエリアに到着する。
茶葉料理店は何軒かあり、どれも風情のある建物で、どの店にしようか迷ってしまうかもしれない。
茶葉料理店「四哥の店(しかのみせ)」は席数が多く、見晴らしもいいのでなかなかの人気店だ。
眺めのよい清泉山荘
今回は清泉山荘に決めた。入口は小さく、目立たない茶葉料理店である。茶葉料理店というよりは、温泉宿の雰囲気がする。
看板をくぐると石段や坂道を登って行く。
店に着くと眺めがいい。清泉山荘には、もちろん屋内にも席はあるが、屋外の席の方が人気である。空いているなら、お好みでテーブルを決めればいいだろう。
清泉山荘からは、Taipei 101のビルがうっすらと見える。良く晴れた日の夜なら夜景がきれいだろう。
意外とリーズナブルな茶葉料理
当初、いわゆる観光地価格で茶葉料理は少々お高いものだと想像していたが、メニューを見てみるとそうでもない。十分リーズナブルな範囲である。
大勢で行けばいろいろなものを注文できて食べ比べができる。また、大人数用のセット料理もある。
ここでは無難に烏龍茶のチャーハンと茶葉のオムレツ、そして台湾ビールを注文した。台湾ビールはジョッキできた。このジョッキのビールで70元なら決して高くはない。
料理の方は、油控えめでヘルシーな感じである。
もっと先のお茶の博物館へ
猫空の茶葉料理店があるエリアをもっと先に進むと茶畑が見えるようになる。運が良ければ茶畑の人々がお茶を摘んでいるという牧歌的な風景を見ることができる。
さらに進むと台北市鉄観音包種茶研発推広中心(Taipei Tea Promotion Center)というお茶の博物館のような大きな施設がある。
ウォーキングに疲れたら、ここで休憩するといいだろう。ここではお茶の試飲もできる。
猫空の茶葉料理店を含むお店は、月曜日が休業日の所が多いので、猫空へ行く時は注意したい。