ざきログ

Zakki Log - つらつらと、気になることを綴ってみます -

キャバクラ嬢から学ぶ石垣島の生活

旅先で地元の人の話を聞く機会というのは、あまりないものである。

旅先に知人や友人でもいない限り、せいぜいバスツアーなどに参加し、ツアーコンダクターが話すのを聞いたり、宿泊先の宿の人の話を聞いたりするぐらいなもんだろう。このような場合でも、その地の歴史や文化など、観光に少なからず関わるような話が主となるものだ。

もう少し、その地の大衆的な、あるいは実際の日常生活レベルの話を聞きたい時はどうすればいいだろうか?

手っ取り早いのは、スナックなどへ行き、店の人の話を聞くことだろう。しかし、特に、若い人の話を聞きたいというのならキャバクラが1番かもしれない。

八重山について、いろいろと知りたかったので、石垣島のキャバクラへ行ってみた。その時のキャバクラ嬢の話を紹介してみたい。

 

 

現地のフリーマガジン

石垣島には八重山に関する情報が載ったフリーマガジンがある。

何種類か発行されており、空港やホテル、あるいはレストランなどに置いてある。フリーマガジンには八重山の各島のアクティビティやレストランなどの紹介があり、役に立つ情報誌だ。

このフリーマガジンに島の民謡を聞かせるスナックやキャバクラなどの情報も載っており、1冊手に入れておくと便利だろう。

 

石垣島のフリーマガジン「やえやまなび」の表紙

やえやまなび

 

石垣島のキャバクラ

石垣島のキャバクラは、石垣市の中心部にある繁華街・美崎町とその周辺にある。

美崎町のキャバクラで特徴的なのは、店の前に客引きのような女の子が立っているものの、決して通行人に声をかけないことである。

しかし、店の前にたむろしている女の子に声をかけられなくても、店にとって招かれざる客ということではないので安心してほしい。美崎町とその周辺では、客引き行為が厳しく禁止されているのだ。

石垣島のキャバクラは、どちらかといえばパブに近いかもしれない。女の子は豪華なドレスを着ているわけではなく、庶民的である。そのため、大都市のキャバクラと比較すると敷居が低く、店に入りやすい感じがする。

 

キャバクラ嬢と石垣島について語る

現地の若い人の話を聞くことが目的だったので、キャバクラ嬢との会話は石垣島についての他愛のない話だ。

特に面白いものではないかもしれないが、キャバクラ嬢の話の中で興味があったものを紹介してみたい。 

 

男は酒のみが多いが、女はそうでもない

石垣島のみならず、沖縄の人は酒飲みの印象がある。男も女も、毎晩泡盛を飲み交わしているというイメージだ。

キャバクラの店内にも泡盛の瓶が並び、沖縄のそのようなイメージと符合する感じがする。 

それでは、石垣島では男も女も大酒飲みなのだろうか?この点について、キャバクラ嬢に質問した。

石垣島の人は酒をたくさん飲むの?

島の男は飲むわよ~。女はそうでもないわ

男性は、飲む人は滅茶苦茶飲むそうである。一晩で泡盛の一升瓶を開けてしまう人もいるらしい。

一方、女性の方はというと、それほど飲まないようだ。 

 

高校の修学旅行は沖縄本島

石垣島の高校生は、修学旅行でどこへ行くのだろうか?まさか竹富島や西表島ではないだろうが、ものすごく興味がある。

高校生は、修学旅行でどこ行くの?

那覇に行った!

石垣島の高校生は、修学旅行で沖縄本島へ行くのだ。

那覇市などは石垣島に比べたら都会かもしれないが、同じ県内への旅行である。県外の者からすると、沖縄本島も石垣島も海の美しさがメインの観光地だ。あまり面白くもないのではないかと思い、その辺のことを聞いてみた。

同じ県内じゃつまらなくない?

始めて飛行機に乗れて嬉しかった!

確かに修学旅行先が同じ県内ということに多少の不満はあるものの、石垣島の高校生にとっては、人生で初めて飛行機に乗ることに意義があるのだ。

 

那覇空港と石垣空港の間にある沖縄の島を飛行機から撮影した写真

飛行機から見える沖縄の島

 

まーさん道はおいしい

キャバクラ嬢に石垣島で何を食べたのかを聞かれた。

石垣島で何食べたの?

まーさん道で八重山そば食べたよ

まーさん道?あそこはおいしいわよね

730記念碑の近くにある、おいしい八重山そばが食べられる「そば処まーさん道」である。 

 

石垣島にある八重山そばがおいしい店、まーさん道の赤い建物

まーさん道

 

まーさん道は好きなお店なので、「やはり地元の人にとってもおいしいんだな」と納得した。

まーさん道についてはブログでも紹介した。しかし、「地元の人も一押し」などと書いてしまったが、実は、このキャバクラ嬢だけの意見である。

まーさん道が、本当に広く、地元の人に愛されているのか不明だ。大げさに書いてしまったことをお詫びしたい。

 

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海は泳ぐ所であって、遊ぶ所ではない

本土から来た子に「海に泳ぎに行こう!」って言ったら笑われちゃったけど、何で?

海は「遊びに行く所」だからじゃない?

なるほど!

石垣島の子供たちにとって、海は泳ぐ所であり、遊ぶ所ではない。とはいえ、これは表現の違いだろう。「海で遊ぶ」ことを「海で泳ぐ」と言ってるだけで、実態は同じなのではないだろうか。

他の海の近くに住んでいる子供たちも「海で泳ぐ」と表現するケースが多いのではないかと推測する。 

 

スキューバダイビングをやるのは本土の人

沖縄といえばスキューバダイビングが盛んである。石垣島でもダイビングのツアーやライセンスを取得するためのスクールが数多くある。

当然、彼女も得意なのだろうと思っていたが、違ったようだ。 

ダイビングは得意?

島の人はダイビングはやらないよ。やってるのは本土の人だけ。インストラクターも、ほとんど本土の人よ

ダイビングのインストラクターも、本土からの出稼ぎ組だそうである。

 

この他にも、いろいろな話を聞けたが、酒のせいだろうか、忘れてしまった。

 

石垣島のキャバクラでのリスク

石垣島でのキャバクラ嬢との会話を紹介したが、石垣島のキャバクラで注意すべきことが1つある。それは、石垣島でキャバクラ嬢として働いている女性は、東京や大阪など、本土から来た人たちが結構多いことである。

今回は、運良く石垣出身の女の子にあたり、石垣島についていろいろと話を聞けたが、これはむしろレアケースなのかもしれない。

 

有意義だった石垣島の若い女性との会話

ここに書いたことは、あくまでもキャバクラ嬢として働く、石垣島で生まれ育った1人の女性の体験や意見なので、これをもって「石垣島ではこうだ。石垣島の人たちはこうだ」と判断することはできないし、するつもりもない。

しかし、彼女との会話は、観光以外の素の石垣島について知ることができ、とても有意義なものであった。

 

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