那覇市から車で沖縄美ら海水族館へ向かう際、名護市に入ってしばらくすると奇妙な建物が目に飛び込んでくる。その建築物が名護市、そして沖縄本島の隠れた名所の名護市庁舎だ。
沖縄本島へ行ったら見学する価値は十分のある市役所である。
名護市役所
くすんだレンガ色、あるいは薄いピンク色をした名護市役所の建物は、公共施設の建築物としては独特である。その姿を見れば、「よくぞ、このような物を建ててくれました!」という感謝の気持ちが湧き上がってくる。
その建物は「古代遺跡のような」とか「迷宮のような」と形容されるが、まさにその通りで、役所の敷地内で間近を建物を眺めていると不思議な世界へ連れてこられたような気分になる。
市役所なので人の行き来があり、車椅子用に上階へ上がるための立派なスロープもある。
人影が見えず、あたりが静寂に包まれる時は、かつて栄えていたが廃墟となった都市に迷い込んでしまったような錯覚に陥いる。
名護市役所の建物には数多くのシーサーが設置されていたが、現在は老朽化のため取り除かれてしまった。古いシーサーがファザードを装飾していたら、一層遺跡のような雰囲気になっていたかもしれない。
沖縄本島を旅するなら、是非名護市役所を訪れてみてほしい。写真で見るより、実物の方がはるかにすごいことが分かるはず。
宮里そば
名護市はソーキそばが美味しい所と言われている。美味しい店として名前が挙がる店が数軒あるが、名護で1度しかソーキそばを食べるチャンスがないのなら、迷わず宮里そばをおすすめしたい。
宮里そばは名護のバスターミナルから市役所へ行く途中にあり、便利な立地にある。
食事時は非常に混んでいるが、来店する客はサッと食べ、サッと出て行くので回転率がいい。満席であっても、それほど待つことはないだろう。先に自動販売機で食券を買って列に並べばいい。
ここでは、特にこだわりがないのなら「ソーキそば」がおすすめだ。 ほろりとした肉と昆布出汁のスープがとても合う。沖縄のそばが苦手な人でも、このそばなら食べられるはず。
【宮里そばの詳細】
海岸を散歩
名護市役所から少し歩くと海がある。素晴らしい建築物の見学を終えたら、海岸を散歩してみよう。
海岸沿いにの公園には東屋もあるので、一休みするのもいいだろう。また、猫もいるので、海辺で戯れるのも楽しい。
名護への行き方
那覇から路線バスで
那覇から名護市役所へは路線バスで行ける。那覇市内からバスに乗り、名護バスターミナルで降車することになる。
名護バスターミナルと有名な沖縄美ら海水族館は30分ほどの距離なので、うまくバスを利用すれば、1日で2つの名所を回ることもできる。
周遊パスがお得
路線バスで名護バスターミナルへ行くなら、対象となる沖縄本島の路線バスが乗り放題となる「周遊パス」を購入するとお得である。利用当日のみ有効な「1日パス」と3日間使える「3日パス」があるので、旅程に合わせて選択すればいい。
周遊パスを購入できる場所は何ヶ所かあるが、国際通り近辺なら「てんぶす那覇」1階にある那覇市観光案内所が便利だろう。
周遊パスの詳細は、下記のウェブサイトで。
【公式】沖縄 路線バス 周遊パス - 「ゆったり時間」を気ままに楽しむ路線バス乗り放題の旅。
路線バスで行く際の注意点
那覇市内から路線バスで名護バスターミナルへ行く際に注意することがある。バスの一部は、曜日(通常は平日か週末・祝日か)、そして時間により止まる停留所が変わることである。
- 曜日により停留所が変更される
- 時間帯により停留所が変更される
この2点には気を付けた方がいい。
心配なら、バスの出発地である那覇バスターミナルから乗車することをおすすめする。那覇バスターミナルは、ゆいレールの旭橋駅近くにある。
昔は原っぱのような感じのバスターミナルであったが、現在はきれいになり、乗車する際も非常に分かりやすくなっている。