奇岩で有名なギリシャ内陸部のメテオラ(Meteora)の観光は、どうしてもスケジュール的に無理というなら別ですが、日帰りよりは、メテオラの近くに宿泊することをおすすめする。
日帰りだとどうしても駆け足になってしまい、メテオラの魅力を堪能できないからだ。
メテオラ周辺のホテル
メテオラ観光のための宿泊施設は、カランバカ駅から近いカランバカ(Kalambaka)と、メテオラに近いカストラキ(Kastraki)にある。宿泊日数が短い場合は、カランバカ駅から徒歩圏内にあるカランバカ地区のホテルの方が何かと便利である。
そのカランバカの中心にある、ミトスゲストハウス(Mythos Guesthouse)を紹介したい。
メテオラ観光の拠点となるミトスゲストハウス
ミトスゲストハウスは古い民家を利用した、どこか山小屋を感じる宿である。1階にレストランが併設されており、チェックインやチェックアウトはレストランのレジで行う。
ゲストハウスといっても、ミトスゲストハウスの客室は広く、基本的な設備はそろっている。プチホテルという表現の方が適切かもしれない。
客室内にはテーブルと椅子があるが、これも山小屋の雰囲気を醸し出し、客室とマッチしたデザイン。
バスルームにはバスタブはなくシャワーのみ。シャワールームが広めなので使いやすいのが嬉しい点だろう。
奇岩を眺められるテラス
ミトスゲストハウスの客室には、小さいながらもテラスが付いている。
部屋によっては、テラスから奇岩が目の前に見える。天気が良ければ、奇岩をテラスから眺めているだけで時間が経ってしまうだろう。また、テラスから眺める夜の奇岩はとても神秘的である。
ミトスゲストハウスの注意点
ミトスゲストハウスで注意しなければならないのが、エスカレータがないことだ。客室は2階にあるが、階段で上がることになる。
この階段であるが、微妙に段差が違う所があり、昇り降りしている最中、体のバランスを崩しかけることがある。
特に大きな荷物を持っている時は、1段1段ゆっくりと昇り降りした方がいいだろう。
1階のレストランが便利
ミトスゲストハウスの1階には「Platanos(プラタノス)」というレストランが併設されており、朝食はこのレストランで取ることになる。ビュッフェスタイルの朝食だ。料理の種類はそれほどでもないが、ギリシャ中級ホテルの標準と言ったところか。
このレストランは、朝食時を除くと普通のレストランとして営業している。
ミトスゲストハウスの宿泊者にとってありがたいのは、夕食に困らないことだろう。特にメテオラのサンセットツアーに参加した時などは、帰りが遅くなる。夜遅くにレストラン探すのは面倒なものだ。このような時に、ゲストハウス併設のレストランなら、食事を取った後、部屋に戻るのが楽なので非常に重宝する。
また、ミトスゲストハウスのレストランには屋外の席もある。天気が良ければ屋外の席で夕食を取るのもいいだろう。
レストランで屋外の席に座ると猫が寄って来るのはギリシャの島ではありがちなことだが、内陸部のカランバカでも同様である。
入れ替わり立ち代わり、数匹の猫がテーブルの周りをうろうろする。そして、時々こちらを見つめ、「食べ物ちょうだい!」のアピールをしてくる。
猫たちとの交流もギリシャ旅行での醍醐味である。
フレンドリーなスタッフ
ミトスゲストハウスは、家族経営のゲストハウスで、とてもフレンドリーだ。家族経営のため、時々、お店に人がいない時もあるが、そんな時はレストラン内の椅子に腰かけて、誰かが戻ってくるのを待てばいい。
また、ミトスゲストハウスではメテオラの観光地図を用意している。一見雑な地図であるが、要所要所が押さえられており、意外と便利な地図だ。
【ミトスゲストハウスの地図】
【参考記事】