アテネからバスで3時間ほどの遺跡の町デルフィに宿泊してみようと思うのなら、あまり迷うことはないはずである。というのも、デルフィにはそれほどホテルの数が多くはないからだ。
ここでは、デルフィのホテルについて紹介してみたい。
遺跡の町でくつろげるニディモスホテル
デルフィにあるホテルなら、どのホテルでも不便はないだろう。街自体が小さいので、立地はあまり関係がないからだ。その中でも、おすすめしたいのが「ニディモスホテル(Nidimos Hotel)」である。
デルフィには小さいホテルが多いが、ニディモスホテルは比較的大きなホテルである。有名観光地であるにもかかわらず、宿泊料金の割には客室は広い。また、空間的に余裕を感じる造りになっており、ゆったりと落ち着くことができるホテルだ。
ニディモスホテルのバスルームは、ギリシャの標準的な広さよりは若干広い。シャワーだけではなくバスタブもあるので、お湯につかりたい時にはありがたい。
1つだけ不満をあげれば、洗面台や便器などの陶器類は青ではなく白にしてほしいということ。やはり白色の方が清潔感がある。単なる個人的な意見ではあるが。
海が見えるテラス
ニディモスホテルには「Sea View(海の眺望あり)」の部屋があり、この部屋のテラスから海を眺めることができる。
宿泊料は少々高くなるものの、ニディモスホテルに宿泊するならSea Viewをおすすめしたい。テラスからの眺めが最高だからである。
ホテルの予約サイトでは、部屋のタイプを指定して予約できるはずなので、眺めのいい部屋を希望する場合は「Sea View」の部屋を選んで予約すればいい。
デルフィにはスズメやツバメなどの小鳥が多い。朝起きてテラスに出てみると、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
テラスの手すりに小さくちぎったパンを置いておくと、いつの間にか小鳥が食べてしまう。時間があれば小鳥がパンくずを食べるところも観察でき、これがまた牧歌的でたまらない。
朝食はまずまず
朝食は1階(グランドフロア)のレセプションの前にテーブルがあり、そこで取ることになります。
ニディモスホテルは、時々高校生などの遠足などに利用されているようで、そのような団体客がいるとせわしないが、団体客がいなければゆったりと食事を取ることができる。
宿泊料やホテルの規模を考慮すると、朝食はまずまずといったところ。ハムが数種類あるし、ゆで卵もある。サラダの種類がもう少しあれば…とは思うが、一応グリークサラダ(ギリシャサラダ)を作れるくらいの種類はある。
デルフィにあるもう1つのバス停
下記の記事で、デルフィのバス停について説明したが、実はデルフィにはもう1つバスの乗降場所となるバス停がある。
【参考記事】
「BUS STATION」の看板がある場所はデルフィの街の入口で、アテネ寄りにある。もう1つのバス停は、アテネから見ればデルフィの街が終わる場所にある。ちょうどデルフィの両端にバス停があるといった感じだ。
ニディモスホテルに宿泊するなら、アテネ行きのバスは、このバス停から乗るのが近くて便利である。
しかし、もう1つの方のバス停の方は分かりにくいのが難点かもしれない。バス停であることを示すようなものが何もないからだ。このバス停はニディモスホテル(Nidimos Hotel)の近くにあるので、帰り際にホテルのスタッフに確認するといいだろう。
ニディモスホテルから斜め右の方を見るとキオスク(小さな売店)があるが、その辺りがアテネ行きのバスの乗車場所となる。このキオスクは営業をしてないようで、シャッターは閉まったままかもしれない。
「ここがバス停?」と不安になるかもしれないが、そこで待っていれば、いずれアテネ行きのバスが来る。
デルフィは外国人のみならず、ギリシャ人にも人気の観光スポットなので、バスを待ってる間、ツアー用のバスが頻繁に通る。
ツアー用のバスは、たいてい派手な色をしてすぐに分かるのだが、なかには地味な色をしたバスもある。「おっ、アテネ行きのバスか?」と運転手に人差し指を見せ、バスに乗ることをアピールすると、「違うよ」といった感じで首を振られることもしばしば。
アテネ行きのバスは定刻よりも遅れて来るかもしれない。20~30分の遅れはギリシャのバスでは誤差の範囲と認識し、焦らず、のんびりと構えてバスを待つことが重要だ。
【ニディモスホテルの地図】