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スコータイとチェンマイ。ロイクラトン祭りの黄金ルートを旅する

ロイクラトン(ลอยกระทง、 Loy Kranthong)は、毎年陰暦12月の満月の夜に行われるタイの雨期明けのお祭りである。現在の暦だと10月~11月にあたる。

もともとはバナナの葉を蓮の形にし、それを川に流し、川への感謝を示すというものであった。現在でも灯ろうを流すことはロイクラトンの重要な要素の1つではあるが、それに加え様々なイベントが行われ、大規模なお祭りになっている。 

ロイクラトンを楽しむためにタイへ行く場合、どうしたらよいだろうか?

そのヒントを紹介してみたいと思う。

 

ロイクラトンを楽しむためのおすすめルート

ロイクラトンはタイの各地で行われる。お祭りの時期は各地によって微妙に異なることがある。数日で終わる所もあれば、1週間続く所もある。

タイの各地でお祭りがあるとはいえ、ロイクラトンといえば、やはりスコータイである。

スコータイはロイクラトン発祥の地であり、お祭りの規模が大きい。また、スコータイのロイクラトンでは、夜にライト&サウンドショーが上演される。このスケールの大きい野外劇は絶対に見逃せないイベントだ。 

そして、スコータイの次にくるのはイーペン・ランナー祭りのあるチェンマイだろう。イーペン・ランナー・インターナショナルの日にチェンマイを訪れれば、ロイクラトンと合わせ、2つのお祭りを楽しむことができる。 

スコータイとチェンマイのロイクラトンを押さえれば、かなり充実した旅行になるはずだ。旅程の組み方としては、スコータイのライト&サウンドショーとチェンマイのイーペン・ランナー・インターナショナルを見ることができるようにする。 

例えば

 

バンコク→スコータイ:飛行機またはバスで移動
スコータイ→チェンマイ:バスで移動(約6時間)
チェンマイ→バンコク:飛行機または列車で移動

 

というようなルートになる。 

ルート作りのポイントとして重要なことは、チェンマイのイーペン・ランナー・インターナショナルは1日しか行われないことと、スコータイのライト&サウンドショーは数日に渡り上演されることである。 

この2点を考慮すればイーペン・ランナー・インターナショナルの日程が最も重要なことが分かる。イーペン・ランナー・インターナショナルが行われる日にチェンマイに滞在できるようにして、後はスコータイをチェンマイの先にするか後にするかを決めるだけである。

また、スコータイへ行く前にバンコクでロイクラトンを楽しむのもいいだろう。

スコータイ空港からスコータイ市内への移動はこの記事を参考に。

 

www.apriori-eye.com

 

スコータイのロイクラトン

遺跡公園が舞台のロイクラトン

スコータイのロイクラトンは遺跡公園(歴史公園)で行われる。数多くの遺跡がある場所で行われるお祭りというのがポイントだ。

遺跡が単なる遺跡ではなく、今も息づく建造物のようになる。この雰囲気は非常に素晴らしいものだ。 

夕方になると遺跡がライトアップされ、とても美しい。光が池に映る光景を見れば感動を隠さずにはいられないだろう。

祭りの日、遺跡公園に大勢の見物客が集まるのは夕方である。公園内には様々な屋台が所狭しと出店され、とてもにぎわう。

 

スコータイ遺跡公園内に出店するロイクラトン祭りの屋台

ロイクラトン祭りの屋台

 

また、各エリアでイベントが行われており、象乗りなども体験できる。

 

スコータイ遺跡公園のロイクラトン祭りの様子

遺跡公園のロイクラトン祭り

 

メインイベントはライト&サウンドショー

スコータイのロイクラトン祭りのメインイベントは、スコータイ王朝の歴史を再現したライト&サウンドショーである。

これは遺跡を背景に野外で行われる光と音をふんだん使った劇である。出演者の人数も多く、象も出演する壮大な劇だ。

スコータイに来たからには、これを見逃す手はない。

 

スコータイ遺跡公園で行われるロイクラトン祭りのライト&サウンドショー

スコータイのライト&サウンドショー

 

ライト&サウンドショーを見る方法

ライト&サウンドショーを見るにはチケットが必要である。毎年、前売りチケットが販売されるのは5月ぐらいからだが、正確な日にちはタイ国政府観光庁のウェブサイトをチェックする必要がある。 

 

www.thailandtravel.or.jp

 

前売りのチケットはタイの「ぴあ」に相当するThai Ticket Majorで予約、購入をする。オンラインでも購入可能である。しかし、これはちょっと不便かもしれない。 

オンラインで購入後、指定された引取り期間内にタイにあるThai Ticket Majorの店舗にチケットを取りに行かなければならないからだ。引き取り期間は長く設定されているが、それでもロイクラトン祭りの1週間から10日前までが引き取りの最終期限となっている。 

下記が、Thai Ticket Majorのウェブサイトである。

 

www.thaiticketmajor.com

 

チケットはライト&サウンドショー当日も販売される

前売りチケットの購入は、定期的にタイに行くなら問題ないだろうが、そうでない場合は現実的ではない。

前売りチケットを購入できない場合は、ライト&サウンドショー当日にスコータイ遺跡公園でチケットを購入することになる。ショーは数日間に渡り行われるので、当日チケット売場に行っても購入できる可能性はある。 

チケットを持っていれば舞台から近い場所に座席が用意されるが、これは日本の有名なお祭りの桟敷席のようなものである。

ショー自体は野外で行われるので、舞台からは離れるものの、チケットがなくてもショーの雰囲気は十分味わえる。

 

遺跡公園の近くのお寺も忘れずに!

遺跡公園の手前にワット・トラバン・トーン・ラーン(Wat Traphang Tong Lang)というお寺がある。このお寺のライトアップもきれいなのでおすすめである。

遺跡公園に行く前か、帰りに立ち寄ってみてほしい。

 

ロイクラトン祭りでライトアップされるスコータイのワット・トラバン・トーン・ラーン

お寺のライトアップ

 

ワット・トラバン・トーン・ラーンの地図

 

スコータイでの宿泊はムアン・カオが便利

多くの旅行者がスコータイの市街地に宿泊するようだが、ロイクラトンの時期にスコータイへ行く場合は、遺跡公園に近いムアン・カオとよばれる旧市街に宿泊する方が便利である。 

遺跡公園のある地区はスコータイの市街地からは10Kmほど離れているので、市街地に宿泊する場合、ロイクラトンを楽しんだ後の帰りの足を心配しなくてはならない。

その点、ムアン・カオのホテルなら夜遅くなっても歩いて帰ることができるので安心である。

しかし、スコータイの旧市街には、それ程ホテルは多くない。また、ある程度のグレードのホテルとなると遺跡公園から離れた立地となってしまう。

 

清潔感のあるウェイク・アップホテル

ちょっと長い名前のウェイク・アップ・アット・ムアン・カオ・ブティック・ホテル(Wake Up at Muang Kao Boutique Hotel、以降「ウェイク・アップ」)は、スコータイの遺跡公園から徒歩数分の所にある。ホテル名の「at」は「@」と表記されることもある。 

このホテルは遺跡公園に近い立地なので、お祭りの行われる遺跡公園には歩いていける。また、日中、観光をして疲れたらホテルに戻って休むこともできるので便利だ。

スコータイの市街地に泊まっていたらこうはいかない。ソンテオなどに乗って移動しなければならないからだ。 

市街地から離れたムアン・カオは、辺鄙な場所と想像するかもしれない。しかし、コンビニやレストラン、カフェなどもあり、観光には全く支障はない。また、近くに市場もあり、食べることには困らない。ムアン・カオからバンコクやチェンマイへ行くバスにも乗車できるので、移動にも非常に便利である。 

ウェイク・アップは家族経営の小さなホテルであるが、タイの雰囲気を感じさせる建物でなかなか雰囲気がある。チェックイン時にスコータイの観光地図をくれ、遺跡を中心としたムアン・カオの見所を説明してくれる。 

客の対応をするのはオーナーの奥さんらしき女性で、この方は帰りのバスを心配してくれたりと、なかなか面倒見がいい。スコータイ観光で質問や疑問がある場合は相談してみるといいだろう。 

ホテルを入るとテーブルがいくつかあり、毎朝ここで無料の朝食を取ることができる。朝食といってもパンとコーヒー、紅茶、それに果物という質素なものであるが、遺跡観光、特に自転車で遠出する場合は体力が要るので、ホテルを出る前に食べておくといい。

ホテル内にある調度品もタイらしくて趣がある。

 

スコータイ遺跡公園に近いホテル「ウェイク・アップ」

遺跡公園に近いウェイク・アップ

  

ウェイク・アップの客室

ウェイク・アップの客室は広くて清潔感がある。客室は広めになっており、ゆったりとしている。また、一通りの物はそろっている。客室を入ってすぐの所に大きな冷蔵庫があり、飲み物を大量に冷やしておけるので助かる。もちろん室内でwifiも使える。 

アメニティの中にティッシュのようなものがあるが、これがトイレットペーパーの代わりになる。このティッシュは、毎日新しいものが用意される。 

バスタブはなくシャワーのみである。若干、シャワーの水圧が弱かった。トイレにはゴミ箱が設置されているので、紙は流さずにここに入れる。もちろんお尻を洗浄するホースは完備されている。 

部屋の奥のドアを開けるとバルコニーになっている。普段なら使うこともないだろうが、ロイクラトンの時期は、時折ホテルの前の道路をパレードが通るので、このバルコニーから眺めることができる。電線が邪魔ではあるが。 

ロイクラトンの時だけではなく、祭り以外の普段の日にスコータイを観光する際も、ウェイク・アップはおすすめのホテルである。

 

スコータイ遺跡公園の近くにあるホテル、ウェイク・アップの客室

ウェイク・アップの客室

 

 

スコータイからチェンマイへの行き方

スコータイからチェンマイへ行く場合はバスを利用することになる。バスはスコータイ市街から出発するが、ムアン・カオにもバス乗り場がある。そのため、ムアン・カオに宿泊する場合でも、わざわざ市街に行く必要はない。 

遺跡公園からスコータイ市街方面に少し歩いた所にでチケットを売っている店(下記の写真を参照)があるので、チケットを事前に買っておくといい。

ロイクラトンの時期は混むので、早めの購入をおすすめする。バスに乗る時もこのお店に集合することになる。

 

スコータイの旧市街にあるバス乗り場

スコータイのバス乗り場

 

このバスはスコータイ市街を出発し、ムアン・カオ経由でチェンマイに向かう。

ロイクラトン祭りの最中は、スコータイからチェンマイに行く旅行者が多い。そのため、ムアン・カオに到着するバスには、すでにスコータイ市街から乗った客が大勢いる。

しかし、座席数をチェックしながらバスのチケットを売っているので、座席がないということはないだろう。

  

スコータイのムアン・カオのバス乗場の地図

 

チェンマイのロイクラトン

チェンマイのロイクラトンはパレードがメイン

チェンマイのロイクラトンは、様々なイベントが催されるが、見所はパレードである。大学などのいろいろな団体やチームが趣向を凝らし、ターペー(Tha Pae)通りをパレードする。 

外国の団体として日本チームも参加することもある。おそらく日系企業で働く方が主体となったチームであろう。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードに参加する日本チーム

ロイクラトンのパレードに参加する日本チーム

 

やはり日本といえばコスプレである。多くの若い女性のコスプレイヤーがパレードを彩った。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードに参加するコスプレイヤー

パレードに参加するコスプレイヤー

 

パレードの最中、ターペー通りの沿道は見物客で非常に混雑し、歩くだけでも難しいといった状況になる。

パレードの時間には、できる限りターペー通りを歩く必要がないように注意したい。

 

チェンマイのロイクラトン祭りのパレードを彩るミスチェンマイ

ミスチェンマイ

  

イーペン・ランナー・インターナショナル

夜空に舞うコムローイでおなじみのイーペン・ランナー・インターナショナルもロイクラトンの時期に行われる。ロイクラトンとは異なる祭りであるが、日本人にとってはチェンマイのロイクラトン祭りよりも、こちらの方に興味があるのではないかと思う。 

また、同時期にチェンマイ市街地でも、指定された日にコムローイを上げることができる。詳細は下記の記事を参考にしてほしい。

 

www.apriori-eye.com

 

タイ各地のロイクラトン祭りを堪能する

効率的に移動することによってスコータイとチェンマイ、場合によってはバンコクといくつもの都市のロイクラトンを楽しむことができる。

ロイクラトンの詳しい日程が発表されたら、あれこれ悩みながら旅行の日程を作るのも楽しいものである。 

基本的には

 

バンコク→スコータイ→チェンマイ

 

であるが、いろいろアレンジしてタイのお祭りを楽しんでみてほしい。