スコータイ(Sukhothai)は、アユタヤと同様、タイの遺跡の街として有名である。スコータイへ飛行機で行く場合、バンコクのスワンナプーム空港からバンコク・エアウェイズ(Bangkok Airways)を利用してスコータイ空港まで飛ぶことになる。
スコータイ空港は、少し特殊な空港で、航空会社のバンコク・エアウェイズが所有している。そのため、現在のところ、バンコク・エアウェイズの乗降客のみが空港の利用者となる。
スコータイ空港は小さく、のどかな空港だ。利用客も多くはないせいか、とても清潔に保たれている。スコータイ空港の風景と、空港から市内への移動方法を紹介してみたい。
小さなスコータイ空港
カートに乗ってターミナルビルへ
バンコクを飛び立った飛行機がスコータイ空港に到着し降機すると、どこかの平原にでも来たのかと驚くかもしれない。それほど牧歌的な風景目の前に広がる。
飛行機からタラップを使う。タラップを降りるとターミナルビルへ向かう、やや大きめのカートが待機している。スコータイ空港周辺の自然に目をやりつつ、乗客はそのカートに乗り込むことになる。
スコータイ空港の隣には動物園があり、ターミナルビルへ移動の最中、シマウマの姿も見えたりする。
利用客を乗せたカートは数分でターミナルビルに到着する。ターミナルビルといっても、とても空港とは思えない小さな建物だ。
ターンテーブルのない空港
ターミナルビルに着くと、機内に預けた荷物を受け取らなくてはならない。しかし、辺りを見回しても、どこにもターンテーブルがないので少し焦るかも。
しかし、心配は無用だ。荷物は下の写真のように、人力でターミナルビルまで運ばれるからだ。スタッフが荷物を1つ1つターミナルの建物の決まった場所に置いて行くというシステムである。
スコータイ空港はまだ新しいので、非常にきれいで清潔感がある空港だ。空港のトイレはターミナルビルを出た右手にあるが、外観もおしゃれで清潔そう。
空港から市内へ
リムジンバスのカウンター
スコータイ市内まで行くには、リムジンバスを利用する。
ターミナルビルの出口付近に「TRANSPORTATION」と表示のあるリムジンバスのカウンター市内までの移動を手配をする。
機内預け荷物がある場合は、荷物の受け取りまでに少々時間がかかる。先にこのカウンターで移動の手配をしてもいいだろう。
以前は、リムジンバスを利用する際は、前日までにメールで予約する必要があったが、今は予約は必要なく、リムジンバスのカウンターですんなりと移動の手配ができる。
カウンターのスタッフに行き先を告げ、料金を支払うとチケットを発券してくれる。その際、出発時間を教えてくれるので、リムジンバスに乗るまでの間、近くで時間をつぶすことになりなる。待つ時間は、せいぜい20分程度だろう。
キリンを眺めて暇つぶし
近くで時間をつぶすといっても、空港の周りは食堂がある以外は何もない。この食堂でコーヒーでも飲むか、辺りをぶらぶらするという選択肢しかない。
暇つぶしの1つが、空港を出て左の方にいるキリンを眺めること。空港の隣は動物園で空港の敷地から無料でキリンを見ることができる。おそらく、ほとんど無料に近い公営の動物園なのかもしれない。
リムジンバスに乗車
リムジンバスはよく見かけるロットゥタイプの車で、時間になると空港前の道路に続々と集まってくる。外に立っている運転手にカウンターでもらったチケットを見せると「あっちの車に乗れ」、「こっちの車に乗れ」と指示される。後は指定された車に乗り込むだけだ。
小回りの利くリムジンバス
リムジンバスは非常に小回りが利く。前述したようにリムジンバスのカウンターでホテルなどの行き先を伝えるが、リムジンバスはそのホテルの近くまで行ってくれるからだ。ホテルによっては真ん前で降ろしてくれることもある。
また、ムアン・カオ(旧市街)のあるスコータイ遺跡公園まで直接行きたい時も便利である。リムジンバスのカウンターでその旨を伝えれば遺跡公園まで行ってくれるからだ。非常に使い勝手の良いリムジンバスである。