タイにもサッカーリーグがあり、トップリーグの名称は「タイ・リーグ1」、略称が「T1」である。
以前は、バンコクのMBKの隣にある国立競技場(National Stadium)を本拠地にしていたクラブチームがあったが、現在ではバンコクの郊外のスタジアムに移転した。そのため、バンコク中心部から気軽に試合を見に行くこともできなくなった。
バンコクで比較的楽に行けるスタジアムは、バンコク・ユナイテッド(Bangkok United)が本拠地とするタイ・ジャパニーズ・スタジアムだろう。
タイ・ジャパニーズ・スタジアム
バンコク・ユナイテッドのホームスタジアムは、「ไทย-ญี่ปุ่น ดินแดง(タイ-イープン・ディンデーン)」という「タイ・ジャパニーズ・スタジアム」。名称から推測すると日本の援助で建てられたのだろうか。
このスタジアムは陸上競技場以外に体育館など、いろいろな競技の練習施設が豊富な複合施設になっている。
スタ飯はスタジアム外の屋台
サッカースタジアムは、よく日本にあるような規模の小さい陸上競技兼用のものになっている。そのため、スタジアム内で飲食物を販売するスペースはない。
というわけでスタ飯は屋外にある屋台になる。競技場の門を出るとルークチンや飲料水を売る屋台があるので、それらを利用することになる。
コーラなどの飲み物はビニール袋入りで売ってたりする。最近では、バンコク中心部ではなかなか目にすることができなくなっている。貴重で伝統的なタイスタイルの売り方だ。
ほのぼのとしたスタジアム
チケットは高くはない。一番安い席なら100バーツ程度だ。
スタジアムに来る観客は女性や子供も多く、意外とほのぼのしている。日本のJリーグでいえばJ2といった雰囲気のスタジアムである。
試合開始が近づくにつれ、サポーターの準備も着々と進んでいく。
一応、サポーター同士のいざこざが起きないように、アウェー側のゴール裏には仕切りが設けられている。しかし、観客が少ないので意味がないだ。
タイのサッカーはスタジアムのほのぼのとした雰囲気とは裏腹に、試合中はガツガツいくスタイルである。タイではイングランドのプレミアリーグが人気なので、同じようなスタイルになるのかもしれない。
風雨に悩まされる雨季のタイサッカー
試合の前半は穏やかな天気だったが、後半が始まると強い風が吹き始めた。風でピッチの横に立てられた看板がどんどん倒れてしまうという状況だ。
看板がほとんど全部倒れる勢いで強い風が吹き続けた。
風が収まると倒れた看板をスタッフが修復する。スタジアムの看板は、大切なスポンサーの広告である。
風の次は雨。ぽつぽつと降っていたのが、あっという間に豪雨になる。遠くでは、雷も鳴っているという有様だ。
雨季のタイでサッカーをするリスクは雨や風である。選手にとっても観客にとってもハードな環境だ。
タイリーグが開催されるスタジアムには屋根のある席は少ないが、もし雨季にサッカーを見に行くなら、屋根のある席に陣取るのが無難だろう。念のためにポンチョも持参したいところだ。
タイ・ジャパニーズ・スタジアムのアクセス
タイ・ジャパニーズ・スタジアムへ行くにはタクシーを利用するのが便利である。最寄り駅はいくつかあるが、BTSのアヌサーワリー駅(戦勝記念塔)ならタクシーが多く、拾いやすい。
また、駅からスタジアムまで2Kmほどなので、Google mapを頼りに歩くのもいいだろう。
タイ・ジャパニーズ・スタジアムでサッカー観戦をした場合、帰りが少々面倒くさい。
タクシーを拾おうとしても、乗客候補が多いので運転手は強気である。また、行き先によっては乗車拒否されることも多々ある。そして、時間が経つにつれ、タクシーの数も少なくなっていくので心細くなる。
タクシーに乗りたいのなら根気よく待つしかない。また、大通りに行くなどして、タクシーの乗車場所を変えることも必要だ。あるいは、最初から最寄りの駅まで歩いて行くという予定にしておいた方が時間のロスがないだろう。
最近はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)にタイのクラブチームが出場し、日本のチームと対戦する機会も多くなった。タイに行ったら、サッカーリーグの試合を見るのもいい思い出になるだろう。
【タイ・ジャパニーズ・スタジアムの地図】