石巻といえば猫島の田代島が有名だが、もう1つ忘れてはならないのが石ノ森萬画館だろう。石ノ森萬画館は東日本大震災で甚大な被害を受けたが、現在は元の姿に戻っている。
石ノ森章太郎の漫画に登場するキャラクターにあふれた石ノ森萬画館は、石ノ森章太郎ファンなら必ず訪れるべき聖地ともいえるだろう。
- 石ノ森萬画館が石巻市にある理由
- 宇宙ステーションのような石ノ森萬画館
- 石ノ森萬画館へ入館
- 充実した石ノ森萬画館
- 石ノ森萬画館で漫画を読みふける
- カフェ「BLUE ZONE」
- グッズショップ「墨汁一滴」
- 石ノ森萬画館の見学所要時間
石ノ森萬画館が石巻市にある理由
石ノ森萬画館は石巻市にあるが、石ノ森章太郎の出身地は、石巻の北にある登米(とめ)市である。なぜ石ノ森萬画館が登米市ではなく石巻市にできたのかは、下記の記事に書いてある。
記事にはこうある。
石巻の中瀬地区にはかつて岡田劇場という映画館があり、石ノ森少年は自転車で3時間かけて頻繁に通っていたのです。漫画家につながる知識や感性を培ってくれた場所が、石巻だったんですね。
時は流れ、シャッター街となってしまった石巻。市民有志が「マンガで町おこし」を思いつきます。数々の漫画家へオファーを出した中、その熱い思いに応えたのが、石ノ森先生でした。
石ノ森章太郎は少年の頃、石巻にある映画館に通い、そこで漫画家になる礎ができたということだ。
宇宙ステーションのような石ノ森萬画館
石ノ森萬画館は、別名「マンガッタン・ミュージアム(Mangattan Museum)」ともいうが、その建物は独特である。卵のような円形で、宇宙ステーションかのように未来を感じさせる外観である。
萬画館の正面まで来ると、石ノ森章太郎の漫画に登場するキャラクターが出迎えてくれる。また、萬画館正面から入り口までの間には、数多くの漫画家の手形が展示されている。
石ノ森萬画館へ入館
いよいよ石ノ森萬画館へ入るわけだが、大きな荷物がある場合は、屋外になるが、入り口横にコインロッカーがある。そこに荷物を入れておこう。コインロッカーの扉に描かれたイラストも見応えがある。
萬画館に入ったら受付横の自動券売機で観覧券を購入する。
充実した石ノ森萬画館
石ノ森萬画館は3階建てで、見学するのに観覧券が必要となるのは2階の展示室である。
仮面ライダーと記念撮影
1階から2階へ行く途中の中2階に仮面ライダーのブロンズ像がある。ブロンズ像は精巧でよくできている。ここでは、仮面ライダーの隣に座り、一緒に写真を撮ることができる。
石ノ森萬画館の展示品
2階には企画展示と常設展示がある。常設展示は、「サイボーグ009の世界」や「仮面ライダーの世界」など、各漫画のキャラクターの名前を付した展示室に分かれている。
漫画の回廊
2階の受付で観覧券を提示したら、漫画のキャラクターが船の丸窓のように展示されている回廊を通り、各展示室へ向かう。
ここには「ロボット刑事」のように、普段は石ノ森章太郎のメジャーな漫画キャラクターの陰に隠れがちなヒーローも展示されている。
サイボーグ009の世界
サイボーグ009の世界では、等身大に近いフィギュアが展示されている。サイボーグたちが着ているのは、おなじみの赤いスーツではなく黄緑のスーツだ。
仮面ライダーの世界
仮面ライダーの世界に入ると、まず仮面ライダーのフィギュアが待ち受けている。
仮面ライダーの世界では、歴代仮面ライダーのマスクがずらりと並んでいて壮観である。初期の頃の仮面ライダーしか知らない者にとっては、知らないものばかりかもしれない。また、これだけライダーシリーズが続くと、年齢によって好きな仮面ライダーが分かれる興味深い点だろう。
時代劇の世界
時代劇の世界では、江戸の町の雰囲気を漂わせた作りになっている。障子に映った人物の影や、破れた障子から中の様子が見えるという演出になっている。
さるとびエッチャンの世界
石ノ森章太郎の作品の幅を広げているのが「さるとびエッちゃん」だろう。さるとびエッちゃんの世界では、椅子に座り、映像を楽しむことができる。
HOTELの世界
HOTELの世界では、登場人物の赤川一平と倉田裕美がホテルのフロントに立っている。
アトラクション
石ノ森萬画館には「サイクロン号に乗る!!」など、いくつかのアトラクションがある。
アトラクションを利用するためには、館内でプリペイドカードを購入する必要がある。
石ノ森萬画館で漫画を読みふける
石ノ森萬画館の3階は、展示室というよりは体験コーナーのようになっており、アニメーション作りを学んだり、体験することができる。
唯一の展示品は漫画の色紙である。
また、3階の図書ライブラリーには、漫画の蔵書も多数あり、思う存分漫画を読むことができる。
カフェ「BLUE ZONE」
3階には「BLUE ZONE(ブルーゾーン)」というカフェがある。石ノ森萬画館見学後の休憩にちょうどいい。
ブルーゾーンは食券制で、店の入り口にある券売機で食券を買ってから中に入る。店内にはキャラクターのフィギュアなどが飾られている。
グッズショップ「墨汁一滴」
石ノ森萬画館の1階には「墨汁一滴」という渋い名前のグッズショップがある。
店内にはキャラクターグッズが豊富に取り揃えられており、見ているだけでも楽しい。しかし、石ノ森章太郎が生み出したキャラクターの数は多く、1つのキャラクターに関するグッズの種類が少なくなってしまうのが残念だ。
石ノ森萬画館の見学所要時間
石ノ森萬画館を見学するのにかかる時間は、ざっと一通り見るだけなら30〜40分、長くても1時間もあれば足りるだろう。しかし、展示品をじっくりと見学したい場合、あるいはライブラリーを利用したり、カフェで食事をすることを予定しているなら、もっと時間が必要だ。
見学の所要時間は、興味の度合いによって異なるので人それぞれといえる。人によっては1日中楽しめるのではないだろうか。
石ノ森萬画館のウェブサイト
石ノ森萬画館の地図
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