銚子市に「大内かっぱハウス」という、全国から集めた河童グッズを展示している施設がある。何ともB級スポットの香りがプンプンする施設である。この一風変わった施設について、銚子駅からの銚子の街並みなどを含め紹介してみたい。
銚子駅前通りシンボルロード
銚子駅から利根川に向かう道
銚子駅から出ると、利根川方面へ真っすぐに向かう大通りがある。これが銚子駅前通りシンボルロード(以下、シンボルロード)だ。大内かっぱハウスへ行くには、銚子駅前からシンボルロードの歩道を歩き、まずは利根川へ向かうことになる。
広々とした歩道が気持ちいい!
シンボルロードは車道が広いが、歩道も幅が広く、開放感を感じる。どことなくヨーロッパの地方都市を歩いている感じのする歩道だ。
シンボルロードを歩いている最中に「トゥクトゥクの駅」という名前の、トゥクトゥクをレンタルする珍しいお店がある。トゥクトゥクとは、タイを始めとする東南アジアやインドなどで使われている三輪タクシーだ。
トゥクトゥクを借りる人などいるのかという疑問はあるが、日本にもトゥクトゥクのディーラーがあり、最近は密かなブームらしい。
また、「油屋金物店」という金物のお店もある。店には商品の金物が並べられており、本当に金物をメインにしている奇特な店だ。日本全国を見ても、このような昔ながらの金物専門店は、もうほとんど残ってないだろう。
シンボルロードの国際信号旗
シンボルロードの街灯やモニュメントには、下の写真のように旗のデザインが施されている。
これらの旗は、船舶で使用される国際信号旗である。港町の銚子らしいデザインだ。
銚子大橋
シンボルロードをずっと進むと、利根川岸に川岸公園がある。
川岸公園は小さな公園であるが、ここから眺める利根川の風景が素晴らしい。海に近く、河口が広いので、利根川の姿は雄大である。
また、遠く離れた両岸を結ぶ銚子大橋も美しい。
河童がトレードマークの大内かっぱハウス
大内かっぱハウスとは?
大内かっぱハウスは、銚子市の市長だった大内恭平氏が収集した河童を展示している施設である。大内氏が河童のコレクションを始めたのは、新婚旅行先で見た河童の置物を買ったことがきっかけだったそうだ。
現在、大内氏が収集した約4,000点の河童が、大内かっぱハウスに展示されている。
川岸公園から大内かっぱハウスへ
河岸公園まで来ると、大内かっぱハウスはすぐそこだ。銚子大橋と反対方向に歩くと、大内かっぱハウスの建物が見えてくる。
大内かっぱハウスのシンボルマークは河童である。河童が泳いでる絵が建物にあるので、すぐに分かるだろう。
大内かっぱハウスは、名前から感じるB級っぽさとは裏腹に、その建物は割とおしゃれだ。
大内かっぱハウスの入り口
大内かっぱハウスの入り口には、早くも展示された河童が姿を現わす。
昔はよく陶器製の置物を見かけたものである。代表的なものが「たんたん狸の〜」で有名な狸の置物だ。このような河童の置物も、陶器製の置物が流行った時代の物なのだろう。
大内かっぱハウスの中に入るには、引き戸式のドアを開ける。ドアに描かれたデフォルメされた河童の顔に、河童専門の展示館としてのこだわるを感じる。
大内かっぱハウスの展示品
大内かっぱハウスは3階建になっており、河童の置物の他、河童に関する資料などが展示されている。客が少ない時は、館内のスタッフが色々と説明をしてくれるだろう。
館内に展示されている河童は、ほとんどが出来合いの物であるが、中には大内氏が特別に作ってもらった、特注品の河童もある。
大内かっぱハウスの建物内は、古い洋館のような瀟洒な作りになっている。最上階の3階にはちょっとしたテラスがあり、ここにも大きな河童が展示されている。しかし、このテラスからの見晴らしが良いので、河童よりも利根川の景観の方に感銘を受けてしまうかもしれない。
大内かっぱハウスへ行く際の注意点
大内かっぱハウスへ行く際には気を付けなければならない点が1つある。それは、オープンするのが週末の土・日曜日と祝日のみということだ。銚子観光に大内かっぱハウスを含めるのなら、この点を踏まえて予定を立てるといいだろう。
河童マニアという人たちがいるのかは分からないが、もし河童マニアであるなら、大内かっぱハウスは訪れても損のない施設といえよう。
大内かっぱハウスのウェブサイト
大内かっぱハウスの地図
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