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猫とハートの強力コンビ 尾道市立美術館と千光寺公園

建物の中に侵入しようとする猫と、それを防ごうとする警備員の攻防で有名なのが尾道市立美術館だ。

尾道市立美術館がある一帯は千光寺公園とよばれ、千光寺山の麓からロープウェイで3分ほどの所にある。この公園の猫アート事情について紹介してみたい。 

 

 

ノスタルジーの街から猫とハートの街へ

大林宣彦監督の尾道三部作がきっかけで尾道を旅行したという方も多いかもしれない。映像で描かれたノスタルジックな尾道を求め、坂の町の歩道を散策したのではないだろうか。

しかし、時代は変わっているのである。坂の町の頂上にあるのが千光寺公園だが、そこにノスタルジーを感じる尾道はない。そこにあるのは猫とハートの尾道である。

 

千光寺山ロープウェイの恋会門

千光寺山ロープウェイに乗り、山頂駅で降りると2匹の猫の像が出迎えてくれる。左側の猫が千光寺山ロープウェイの駅長である「恋会門(こいえもん)」である。

 

千光寺ロープウェの駅長である猫の恋会門の像

駅長恋会門

 

この猫の像は、岡山市在住の彫刻家である西岡良和氏が尾道市に寄贈したものだ。

 

千光寺山ロープウェイの駅長である猫の恋会門(こいえもん)の横顔

恋会門の横顔

 

ロープウェイの山頂駅では、乗客に恋会門のうちわを配っていることもある。

 

千光寺ロープウェ山頂駅で配っている猫駅長のうちわ

恋会門のうちわ

 

ハートだらけの恋人の聖地

恋会門の像から階段を上り、少し歩くと、そこは恋人の聖地である。赤いハート型のモニュメントの前には、仲睦まじい2匹の猫の像が立っている。 

 

千光寺公園にある2匹の猫と大きなハートの形をした恋人の聖地碑

恋人の聖地碑

 

そして、その後ろには数多くのハートの形をした鍵がぶら下がっている。この金色の鍵は「愛鍵」といい、ロープウェイの山麓駅と山頂駅で購入できる。

金色の鍵は眩く、見ていて壮観だ。隙間から見える瀬戸内の風景も、またいい。

 

千光寺公園の恋人の聖地碑に付けられた金色のハート型の鍵

ハート型の鍵

 

「恋人の聖地」というアピールは、公園内の東屋でも見受けられる。

 

千光寺公園にある東屋に貼られた「恋人の聖地」

東屋にも「恋人の聖地」

 

また、恋人の聖地であることを想起させるような商品も売っている。「ずっと愛すくりーむ」というソフトクリームだ。

千光寺公園は、猫と恋人の聖地のエリアなのである。

 

千光寺公園で売られている「ずっと愛すくりーむ」というアイスクリームの看板

ずっと愛すりーむ

 

尾道市立美術館の猫アート

見ていて楽しい猫アート

千光寺公園の中で、メインとなる施設の1つが尾道市立美術館である。

美術館の敷地の入り口には手招きをするような猫の看板が立っている。おそらくモデルとなったのは、後述するゴッちゃんだろう。

 

尾道市立美術館の前にある猫の立て看板

猫の立て看板

 

この手の看板は後ろ側は雑になりがちであるが、この美術館の看板は後ろもきちんと猫になっている。

 

尾道市立美術館の前にある猫の立て看板の後ろ側のデザイン

猫の立て看板の後ろ側

 

美術館の建物の入り口には大きな猫の像が立っている。

このようなところに、猫にこだわる美術館の意志を感じるだろう。

 

尾道市立美術館の入り口に置かれている大きな猫の人形

尾道市立美術館の入り口

 

この大きな猫のオブジェの由来は、日本橋三越本店で開催されたイベントで展示されていたものを尾道市が譲り受けたということだ。

 

尾道市立美術館の入り口に立っている猫の像の由来を説明した掲示

猫の像の由来

 

尾道市立美術館では、美術館内に入らなくても猫アートを楽しむことができる。美術館の周りがガラス張りになっており、そこには猫のオブジェが展示されている。

 

尾道市立美術館の黒猫のオブジェ

黒猫のオブジェ

 

少し遠目から見ると本物の猫と勘違いしそうなオブジェもある。

 

尾道市立美術館の椅子の上で寝ている猫のオブジェ

椅子の上で寝ている猫

 

美術館内にも猫アートが沢山ある。ポスターとして売れるのではないかと思える画風の黒猫だ。

 

尾道市立美術館にある「尾道ねこでおもてなし」と書かれたポスター。黒猫が描かれている

美術館内にあるポスター

 

ミュージアムカフェ

黒猫がカフェのメニューを持っているように、美術館内にはカフェがある。ただし、席数は少ない。

ミュージアムカフェは展示物のエリアと区切られているので、美術館の入場料を支払わなくても利用できる。

 

尾道市立美術館のカフェのメニューを持った黒猫のオブジェ

カフェのメニュー

 

ミュージアムショップ

もともと猫グッズは多いのだろうが、訪れた時期が「絵本原画ニャー! ~猫が歩く絵本の世界~」の開催中(2019年7月6日~9月1日)だったので、特に猫グッズが多かった。

 

尾道市立美術館のミュージアムショップ

ミュージアムショップ

 

美術館側も積極的に猫グッズを企画しており、オリジナルの黒ネコTシャツなども販売している。

 

尾道市立美術館のミュージアムショップで売っている黒ネコTシャツ

黒ネコTシャツ

 

しかし、尾道市立美術館といえば「ゴッちゃんトート」だろう。美術館に侵入を試みる猫のゴッちゃんと警備員の攻防をモチーフにした絵柄のトートバッグだ。

通常イメージするトートバッグより一回り小さいバッグだが、ショルダーストラップが付いており、肩から掛けられるようになっている。

値段は意外とリーズナブルだ。

 

尾道市立美術館のミュージアムショップで売っているゴッちゃんトート

ゴッちゃんトート

 

記念スタンプ

ミュージアムショップを出て、美術館の出口の所に記念スタンプを押せるテーブルがある。

これらは猫のデザインのスタンプで、猫の足跡のスタンプなどもあり、とてもユニークだ。美術館を訪れたなら、記念にペタペタ押しておこう。

 

尾道市立美術館の出口にある記念スタンプ。猫の肉球のスタンプもある

記念スタンプ

 

警備員と攻防を繰り広げる猫たち

尾道市立美術館を有名にしたのが「ゴッちゃんトート」のデザインにもなった、猫と警備員の攻防だ。

「ゴッちゃんだニャー!」という写真展が「絵本原画ニャー! 」と同時開催されており、美術館に入ろうとする茶トラのゴッちゃんの思い出の写真が展示されている。

 

尾道市立美術館での警備員とゴッちゃんの攻防

警備員とゴッちゃんの攻防

 

野良猫だったゴッちゃんに飼い主が見つかり、美術館侵入を巡る攻防からは引退したが、現在も現役の猫がいる。

その内の1匹が黒猫の「ケンちゃん」だ。ケンちゃんは、美術館近くのレストランで飼われている猫だそうで、首輪をしている。

ケンちゃんは美術館侵入を試みる時だけ現れるのではなく、昼間から美術館近辺をウロウロしていたり、昼寝していたりする。千光寺公園を訪れたら、美術館周辺でケンちゃんを見かける可能性は高いのではないだろうか。

ケンちゃんは人が近づいても動じない。4、5人に囲まれて写真を撮られても動こうとしないのだ。かなり神経が図太い猫と見た。

 

千光寺公園にいる黒猫のケンちゃん

黒猫のケンちゃん

 

尾道市立美術館は、定期的に猫関連の展示会を開いている。尾道への旅行を、興味のある展示会の開催時期に合わせるのもいいのではないだろうか。

 

尾道市立美術館のウェブサイト

www.onomichi-museum.jp

 

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