長野県の松本市は、上高地や乗鞍岳などの山へ行く際の拠点となる所である。山に限らず、高山方面へ向かうバスもあり、信州周辺へ行く観光客にとって、交通の要となっている。
各方面へ向かうためだけに松本を利用する観光客も多いかもしれないが、松本市内を歩いてみるのも楽しいものである。松本市の都市部の観光スポットはコンパクトにまとまっていて、5~6時間もあれば徒歩でも回ることが可能である。
松本市は城があったり、古い町並みがあったりと、散策が楽しい街でもある。そんなフォトジェニックな松本市を紹介してみたい。
- 青い空に映える朱色の深志神社
- 水玉デザインが楽しい松本市美術館
- 振り子時計が目を引く時計博物館
- 蔵のある街・中町通り
- カエルの街・縄手通り
- 存在感のある松本城
- 旧開智学校と旧司祭館
- からくり時計塔
- 手毬が描かれたマンホール
- タウンスニーカーで楽しむフォトジェニックな松本市
青い空に映える朱色の深志神社
松本駅のお城口を出て斜め右方向に歩いて行くと天神深志神社がある。長い参道があるわけでもなく、大きな神社ではないが、朱色が綺麗な神社だ。特に晴れた日は美しい。
梁の彫刻も素晴らしい。写真を何枚も撮りたくなるような色使いだ。
水玉デザインが楽しい松本市美術館
草間彌生の水玉模様
松本市といえば松本市美術館である。この美術館は草間彌生専門の美術館ではないが、彼女のデザインが至る所に取り入られている。ある意味、ここが松本市観光のメインになるかもしれない。
美術館の敷地に入ると、水玉模様を配した色鮮やかなチューリップのオブジェが目に飛び込んでくる。
また、美術館のガラスには、水色に黄色い水玉模様の犬が描かれている。見ていて楽しくなるような犬の姿だ。
もっと足を進めると、水玉模様の人間もいる。
水玉模様の自動販売機
水玉模様は美術館のいろいろなところで見受けられるが、飲料用の自動販売機も水玉のデザインなのである。ここで記念写真を撮る人も多い。
また、自動販売機の近くに休憩用のベンチがあるが、自動販売機と同じデザインになっている。
雲がガラスに映る美術館の中庭
美術館はコの字型になっており、中庭から見える美術館の外壁は全面ガラス張りになっている。このガラスに雲が映っている光景は、なかなか美しいものだ。
松本市美術館のウェブサイト
振り子時計が目を引く時計博物館
中町通りと縄手通りの間を流れる女鳥羽川沿いを歩いていると目に入るのが時計博物館だ。大きな振り子時計と変わった建物の形で、すぐに分かるはず。
博物館内には、様々な古い時計が数多く展示されている。中にはデザイン的にも優れた時計もある。
蔵のある街・中町通り
蔵の街のなまこ壁
中町通り一帯は蔵の街であり、外壁が独特のデザインのなまこ壁になっている建物が多い。古い町並みではあるが、明るく、モダンな感じのする通りである。
カレー屋さんも、中町通りでは下の写真のようになってしまう。
中町通りの看板
中町通りには、歴史を感じさせる看板も多い。
また、古い看板ではないが、なまこ壁の美しさを損なわないような、色合いの洒落た案内もある。
山盛りの松本ケンピ
松本ケンピは芋でできたお菓子である。この松本ケンピを売っているのが「おいも日和 松本中町店」だ。
おいも日和では、松本ケンピを山盛りにしたサンプルを飾っている。「これは本物です!さわらないでね!」との注意書きがあるが、本当に本物なのか確かめたくなる衝動に駆られてしまう。
もちろん、ここは撮影スポットになっている。
中町通りのウェブサイト
カエルの街・縄手通り
縄手通りは「カエルの街」と言われ、文字通りカエルがシンボルになっている。「ナワテ通り」や「なわて通り」とも表記するようだ。縄手通りには土産物屋や飲食店などが並び、狭い歩道を観光客が大勢歩いている。
縄手通りの入り口にはカエルのモニュメントがある。
なぜ縄手通りでは、カエルがシンボルになっているのか?縄手通りのウェブサイトによると
その昔、女鳥羽川には清流にしか生息しない「カジカガエル」がいっぱいいました。
残念ながら現在はその姿が見れませんが、その復活と街おこしをかけて、なわて通りは「カエルの街」としています。
ということである。
縄手通りには蛙大明神という小さな神社があり、カエルが奉られている。カエルの形をした絵馬が面白い神社だ。
この他にも、通りには所々にカエルの置物があり、それらを眺めながら歩くのが楽しい通りである。
縄手通りのウェブサイト
存在感のある松本城
松本城は、あまり城には興味がない者にとってもかっこいいと感じる城ではないだろうか。その上、松本城のお堀は広いので、水面に大きく映る城の姿も勇壮である。
見逃せないのが松本城がある松本城公園の前にあるファミリーマートだ。外壁がまなこ壁になっている。松本市は、なぜか観光スポット周辺にはコンビニが少ないので、ここで飲料水などを買っておくといいだろう。
松本城のウェブサイト
旧開智学校と旧司祭館
旧司祭館は旧開智学校の隣にある、無料で見学できる施設である。水色の木造建築物で、青い空を背景にすると不思議な色合いになる。
旧開智学校は瀟洒な洋風の建物で、デザインが素晴らしい。
旧開智学校の中には、当時の学校の様子が分かるような展示物がある。視力表などもあり、非常に興味深い。色のついた丸は色盲の検査のためなのだろうか。
この他、当時の子供たちが描いた絵なども展示されている。
からくり時計塔
松本駅に近い伊勢町通りにはからくり時計塔があり、決められた時刻に人形が現れ、音楽に合わせてくるくる回る。人形は2種類あり、1つは手毬を持った童の人形で、もう1つはオーケストラの人形である。
からくり時計塔の演奏時刻は、午前10時から午後8時までの毎正時である。時間が合うなら、是非見ておきたい。
手毬が描かれたマンホール
松本市では、マンホールの蓋にも注目したい。手毬のデザインのマンホールだ。
手毬のデザインの他に、女の子が手毬で遊んでいるデザインのマンホールもある。
タウンスニーカーで楽しむフォトジェニックな松本市
上記で紹介したスポットは徒歩でも十分に回れるが、タウンスニーカーという観光用のバスを利用するのもいいだろう。バスのデザインは何種類かあり、その内の1つが「水玉乱舞号」という水玉模様のバスになっている。
参考ウェブサイト
松本市の市街地は、結構フォトジェニックであることを紹介してみた。東京や名古屋周辺からなら日帰り旅行も可能である。1度、松本市を散策してみてはいかがだろうか。