東京の日比谷にあるゴジラスクエアに、ゴジラ像が立っていることを知っている人は多いかもしれない。しかし、ゴジラがいるのは日比谷だけではない。ゴジラの故郷ともいえる場所にもいるのである。
その場所とは東京の世田谷区にある東宝スタジオだ。
成城学園前駅から東宝スタジオへ
東宝スタジオは、小田急線の成城学園前駅から徒歩で約10分ほどの所にある。
成城学園前の駅に着いたら、どの方角へ進めばいいのか迷うかもしれないので注意が必要だ。進む方向さえ分かったら、後は道なりに歩くだけである。
巨大なゴジラの壁画現る
成城学園前駅から歩いて行くと、先に大きなスーパーマーケットの建物が見えてくるかもしれない。ゴジラの壁画は、そのスーパーマーケットの向かい側にある。
ゴジラの壁画は巨大である。青系の単色で描かれているところに、かえって渋さを感じる。
このゴジラの壁画をよく見ると、細部まで丁寧に描かれていることが分かる。スマホの待ち受け画像にしたいくらいのできばえだ。
東宝スタジオ正面のゴジラ像
ゴジラは壁画だけではない。ゴジラの壁画がある所から左手に行くと、東宝スタジオの正面入り口がある。ここにゴジラの像がある。
ゴジラの像はそれほど大きくはないが、近くに寄ると迫力がある。また、リアルな感じがすごい。
近くに警備員の方がいるので、写真を撮る際は「写真撮らせて下さい」とひと声かけておこう。
七人の侍も渋い
ゴジラ像がある場所から、黒澤明監督の映画「七人の侍」の壁画も見ることができる。
こちらの壁画も青系の色が使われており、描写も詳細である。
ゴジラの壁画の意義
壁画は一般的に「ストリートアート(street art)」や「ミューラル(mural)」などと呼ばれており、海外では人気の高いアートの分野である。これらは違法な落書きだと思われがちではあるが、建築物の所有者が依頼、あるいは許可をした合法的な作品も多いのである。
ストリートアートのアーティストとしては、バンクシー(Banksy)が有名だろう。Instagramで検索すると世界各地の芸術性の高いストリートアートの写真を見ることができる。
海外ではポピュラーでツアーまであるストリートアートであるが、日本ではあまり理解されないせいか、滅多に目にすることはない。このような状況で、東宝スタジオのゴジラや七人の侍のストリートアートは非常に貴重なのである。
ゴジラファンのみならず、ストリートアートファンも1度東宝スタジオへ足を運んでみることをおすすめしたい。
東宝スタジオの地図