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山鹿温泉「山鹿灯籠まつり」と「百華百彩」

熊本県にある山鹿温泉といえば、夏に行われる「山鹿灯籠まつり」が有名である。中でも大勢の女性が頭に灯籠を載せて踊る「千人灯籠踊り」は幻想的であり、この踊りを見るために、たくさんの人が山鹿温泉にやって来る。

山鹿温泉では山鹿灯籠まつりの他に、毎年2月の週末の金曜日と土曜日に「山鹿風情物語」と「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」という祭りも開催している。こちらの祭りは夏の祭りほどにぎやかではないが、山鹿の街がろうそくにともされ、なかなか幻想的な雰囲気となる。

「山鹿の灯籠に興味があるなら、千人灯籠踊りを見に行くべき」と言いたいところであるが、百華百彩(「山鹿風情物語」と「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」の2つの祭り)も見に行く価値がある。

 

千人灯籠踊りを見るためには?

千人灯籠踊りは山鹿温泉の中心部から少し離れた山鹿小学校で行われ、小学校の校庭には桟敷席が設けられる。

 

千人灯籠踊りが行われる熊本県山鹿市にある山鹿小学校

千人灯籠踊りが行われる山鹿小学校

 

千人灯籠踊りのチケット

山鹿灯籠まつりの1ヶ月ほど前になると、千人灯籠踊りのチケットが発売される。

このチケットは桟敷席に座るための座席料であり、チケットを持っていないからといって会場に入れないということはない。また、桟敷席は指定席になっており、席がなくなる心配はない。

チケットがない場合は桟敷席以外の場所で見ればいいが、場所をとるため早めに会場についておいた方がいいだろう。

 

山鹿小学校の校庭に作られた千人灯籠踊りの桟敷席

千人灯籠踊りの桟敷席

 

千人灯籠踊り当日のバス

千人灯籠踊りの当日は、地元熊本のバス会社の九州産交が、山鹿温泉から熊本交通センターまでの臨時便を出しており、夜遅くまで対応している。これを利用すれば公共の交通機関のみで山鹿温泉と熊本市の往復が可能である。

祭りが近くなれば、下記の九州産交のウェブサイトに詳細が載るので、定期的にチェックしておくといいだろう。

 

九州各地発のツアーが便利

千人灯籠踊りを鑑賞するツアーに参加する場合は、通常、桟敷席のチケットが含まれている。東京や大阪などの主要都市発のツアーはあるが、それ程数は多くない。また、これらは2~3泊のツアーで、あまり興味のない場所が日程に組まれていることもある。

千人灯籠踊りだけ見たい場合や、自分の好きなように旅行のプランを立てたい場合は、九州各地発のツアーが便利だと思う。全国から観客が来るとはいっても、多くは九州在住の人が大半なので、九州各地発のツアーの種類は豊富だからだ。

例えば、九州産交は熊本県内数ヶ所から千人灯籠踊りの日帰りツアーを催行している。熊本市発のツアーなら午後4時に熊本交通センターを出発し、千人灯籠踊りを見学後、午後10時に熊本市に戻るというものだ。もちろん桟敷席のチケットも含まれている。

九州産交のツアーは祭りの数ヶ月前から受付が始まるので、ウェブサイトを定期的にチェックしておくといい。また、西鉄等の他の会社も博多などからツアーバスを出している。

 

www.kyusanko.co.jp

 

千人灯籠踊りの敵は、雨である

夏祭りである山鹿灯籠まつりの時期は、何といっても雨が降りやすい。これが最大のリスクである。

 

千人灯籠踊りを見れるかどうかは運次第

千人灯籠踊りの観客は午後6時から会場に入ることができるが、その少し前に踊りを催行するか、あるいは中止するかが判断される。

もし運悪く中止になった場合は、桟敷席のチケットを持っている者は、八千代座という芝居小屋で灯籠踊りを鑑賞することになる。チケットを持っていない場合は、残念ながら帰るしかない。

それでは、千人灯籠踊りの最中に雨が降った場合はどうなるだろうか?雨足が強い場合は、その場で中止となる。小雨で、じきにやみそうな場合は、頭に載せた灯籠にビニールを被せて続行する。

灯籠は紙でできており、雨に弱いのである。また、雨が降り続けるとグランドの土がぬかるんでしまい、踊れる状態ではなくなるからである。

これらのことは主催者が判断することになるが、主催者は随時天気の状況を分析しおり、これがかなりの確率で当たるからすごい。

 

千人灯籠踊り鑑賞のために用意しておきたいもの

千人灯籠踊りは常に雨のリスクがあるので、ポンチョだけは持っていくことをおすすめする。

雨が降ると皆傘をさすのだが、これはいただけない。後ろにいる人は、踊りが見にくくなってしまうからだ。当然「見えねえぞ!」などの怒号が飛ぶわけで、祭りやスポーツなどの野外イベントでは、傘ではなくポンチョなどで対応すべきであろう。 

 

千人灯籠踊りの最中に雨が降ってきたため、灯籠にビニールを被せて踊っている様子

ビニールを被せた灯籠

 

百華百彩で山鹿灯籠踊りのエッセンスを

前述した通り、山鹿温泉では2月に「山鹿風情物語」と「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」が行われる。山鹿風情物語では、八千代座で灯籠踊りを見ることができる。

舞台での踊りなので千人灯籠踊りほどの迫力はないが、青い光が幻想的であり、山鹿灯籠踊りのエッセンスは感じ取れるはずだ。

 

山鹿温泉、冬の祭りの魅力

百華百彩は、街のいたるところに置かれた和傘や竹をろうそくで灯すというもので、淡い光が幻想的な雰囲気を醸し出す。

 

ろうそくの明かりで幻想的になる山鹿の街

幻想的な光

 

これらのオブジェは主に屋外に展示されており、雨の心配はあるのだが、強い雨ではない限りそれほど影響はないと考えていい。

 

光で彩られた山鹿の街の風景

きれいな彩りのオブジェ

 

山鹿温泉は、まず百華百彩から

気合を入れて夏の千人灯籠踊りを見に行き、雨で中止になったらショックは大きいものだ。山鹿温泉の近く、あるいはせいぜい九州内から行くのならともかく、遠距離で飛行機等を利用して行くとなると、あまりにもリスクが大きすぎる。

その点、山鹿温泉の冬の祭りは、最初から屋内の八千代座で灯籠踊りを見るのが目的であるから雨の影響はない。雨というリスクを考慮した場合、灯籠踊りを見るために初めて山鹿温泉へ行くなら、百華百彩をおすすめしたい。

 

山鹿風情物語で灯籠踊りが披露される八千代座

歴史のある芝居小屋の八千代座

 

千人灯籠踊りを見に行くかどうかは、八千代座の灯籠踊りを見てから決めればいい。八千代座の踊りを見て満足したなら、それで良し。ますます千人灯籠踊りが見たくなったら、その時にこそ山鹿温泉の夏祭りに行く計画を立てればいいのではないだろうか。

 

子供による八千代座での灯籠踊り

八千代座での灯籠踊り

 

必ず寄りたい山鹿灯籠民芸館

山鹿温泉に山鹿灯籠民芸館という、山鹿の灯籠が展示されている所がある。八千代座やさくら湯へ行く人は多いが、ここを訪れる人はあまり多くはないようだ。

 

山鹿温泉にある山鹿灯籠民芸館(Lantern Museum)

山鹿灯籠民芸館

 

もちろん数々の灯籠も見る価値はあるのだが、特筆すべき点は、山鹿灯籠まつりのポスターの原画を作成している鶴田一郎氏の作品が展示されていることである。単純な線で描かれた味わいのある画風で、現代の浮世絵といった感じの作品を見るのもいいものである。

 

山鹿灯籠民芸館に展示されている灯籠。灯籠は紙でできており軽い。

山鹿灯籠民芸館に展示されている灯籠

 

山鹿温泉に行くなら、是非訪れたい民芸館である。

山鹿温泉では、この他にも定期的に祭りやイベントを開催している。詳しくは山鹿温泉観光協会のウェブサイトで確認してほしい。

 

www.y-kankoukyoukai.com