伊勢神宮の内宮の近くにハートの形をした「ハートの石」がある。伊勢神宮内宮の参道である「おはらい町通り」と、見つけたら何か良いことがありそうなハートの石がある場所について紹介してみたい。
古くて新しいおはらい町通り
伊勢神宮内宮(ないくう)の参拝を終えたら、おはらい町が待っている。古い町並みであるが、行くたびに何か新しいものを発見できる楽しい参道である。
おはらい町の面白い看板
おはらい町通りの1番の楽しみは、通りに並ぶ店舗の看板だ。店の中は新しく改装しても、古い看板を守っており、看板だけ見て歩いても楽しめる。
外宮からおはらい町通りに入ると、すぐに目に付くのが「岩戸屋」のおかめ風の看板だ。これが、結構、強烈な印象で、おはらい町といえば岩戸屋の看板を思い浮かべてしまうほどである。
また、はちみつ屋の「松治郎の舗」のように新しい看板でも、おはらい町の佇まいを損なわないようなデザインにしているお店が多い。
行列ができる店「SNOOPY茶屋」
おはらい町通りを歩いていると、スヌーピーの看板があることに気付く。そこが「SNOOPY茶屋」である。SNOOPY茶屋の看板や飾り付けは和風で、おはらい町の雰囲気にマッチしている。
SNOOPY茶屋は、カフェを兼ねたスヌーピーグッズを販売する店舗だ。伊勢神宮は、平日でも修学旅行の生徒も多いので、SNOOPY茶屋も盛況である。もしカフェを利用する予定なら、開店してすぐか夕方を狙った方がいいだろう。
赤福餅だけではない。建物が素晴らしい赤福本店
伊勢といえば和菓子の赤福餅で有名な「赤福」だろう。行列ができることもあるが、回転は速いので、それほど待つことはない。
赤福本店は、名物の赤福だけではなく、建物も素晴らしい。正面から眺めるのもいいが、赤福本店の店舗の横に「新橋」という橋があり、その橋の上からの眺めもいいものである。
新橋から見える赤福本店の幾重にも重なった屋根は、ここだけ眺めるていると、本当に江戸時代にタイムスリップしたような感覚になる。
食べ歩きが楽しいおはらい町
おはらい町には数多くの飲食店があり、伊勢でしか食べられないような食べ物を提供しているお店も多い。そのようなレストランで食事をするのもいいが、食べ歩きもおはらい町散策の楽しみの1つである。
豆腐を使ったソフトクリームや、唐揚げを刀に刺したような「カタナからあげ」などもあり、食べ歩き用の軽食で満腹になりそうだ。
さまざまな食べ物を扱うお店があるが、1度は食べてみたいのが松坂牛だ。お値段は張るものの、やはりおいしい。松坂牛をステーキなどで食べるのに比べたら、はるかに安い値段で食べられるので、お試し感覚で食べてみるのもいいだろう。
ハートの石を探す
おはらい町通りの外れにある「内宮おかげ参道」
おはらい町を伊勢神宮内宮のある方向へずっと進むと、伊勢神宮参拝者用の駐車場がある。
おはらい町通りも終わりに近づいた頃、右に曲がると「内宮おかげ参道」の入り口が見えるはず。
内宮おかげ参道は、駐車場のある方へ行く地下道だ。内宮おかげ参道を歩くのは、駐車場を利用する参拝客がほとんどで、意外と寂しい感じがする。
内宮おかげ参道
内宮おかげ参道には、両側の壁に絵が描かれていたり、屏風などの展示物が置いてある。
それらの絵や展示物はお伊勢参りに関連するもので、昔の伊勢の様子が分かるようになっている。
ハートの石は手すり付近にあり
ハートの石は、この内宮おかげ参道にある。おはらい町通り方面から内宮おかげ参道に来て、参道に降りる石段の手すりの近くに、1つだけハートの形をした石を見つけることができる。
ハートの石は、それほど有名でないのか、ほとんどの人が素通りしてしまう。少しピンク色がかっており、また形が独特とはいえ、小さな石なので、ハートの石の存在を知っている人以外は路傍の石と同じで、気付かないのも無理はないのかもしれない。
痛チャリで伊勢を巡る
内宮おかげ参道の入り口付近に、自転車をレンタルする店がある。そこで貸し出す自転車は、ご当地キャラクターが描かれた「痛チャリ」だ。キャラクターの名前は「碧志摩メグ」という。「碧志摩」は「あおしま」と読むらしい。
乗るのが恥ずかしくないというのが条件であるが、痛チャリで伊勢の街を疾走するのも悪くはないかも。
内宮おかげ参道の地図
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