タイ東北部のルーイ県(Loei、จังหวัดเลย)には、仮面の祭り「ピーターコーン祭り(Phi Ta Khon Festival、ผีตาโขน)」が行われるダーンサーイ(Dan Sai、ด่านซ้าย)がある。また、タイ人に人気の「チェンカーン(Chiang Khan、เชียงคาน)」などの街もある。
バンコクからルーイへ行くには、特にバスを利用したいという強い欲求がない限り、飛行機を利用するのが普通だろう。バンコクとルーイの間はノックエア(Nok Air)とエアアジア(Thai AirAsia)が運行してる。
ピーターコーン祭りを見るためにルーイ空港からタクシーでダーンサーイへ移動する際の注意点を紹介してみたい。
ルーイ空港に到着
ダーンサーイへ行くには、ルーイ空港かピサヌローク空港まで行くという2つの選択肢がある。ルーイ空港からダーンサーイへ行く方が距離が短いので便利で時間の節約にもなる。
バンコクを出発した飛行機は、1時間ちょっとでルーイ空港に到着する。機材が大きいせいか、エアアジアの方がノックエアよりも若干飛行時間が短くなる。
飛行機のタラップを降りて空港の建物に入ると、早速ピーターコーンの人形がお出迎え。気分も高まってくる。
この人形がピーターコーン祭りの時期限定で飾られているのかは不明だ。しかし、ルーイではピーターコーンがマスコットのようになっているので、常時展示されているのではないかと思う。
空港の建物に入ると、すぐにターンテーブルがある。預けた荷物が来るまでここで待つことになる。窓の外を見れば空港の職員が荷物を運んでいるのが分かるだろう。
空港からダーンサーイに向かう
ダーンサーイへの行き方
ルーイ空港からダーンサーイへ行く方法は2つある。
- 空港からルーイのバスターミナルに行き、そこから公共のバスでダーンサーイへ行く方法
- 空港からタクシーで直接ダーンサーイへ行く方法
公共のバスを利用してダーンサーイへ行く場合、待ち時間等を含め最低でも2~3時間のロスがある。費用がかさむものの、圧倒的にタクシーが便利である。どうしても節約したい場合を除きタクシーがおすすめだ。
タクシーを利用すると、ルーイ空港からは1時間程度でダーンサーイに着く。
ルーイ空港のタクシー乗り場
ルーイ空港の建物を出ると、すぐ目の前がタクシー乗り場になっている。しかし、台数が少ないのか、タクシーはなかなか来ない。
古いサムローなどが時々来ますが、「さすがにこれじゃね~」という感じ。
タクシーはなかなか来ないが、ルーイ空港のタクシー乗り場から斜め右手を見ると、下の写真の赤丸で囲んであるように、空港から若干離れた場所にタクシーやトゥクトゥクが待機しているのが見えるはず。
そこで待機しているのは長距離狙いのタクシーだ。
タクシーでダーンサーイへ向かうなら、そこで待機しているタクシーの方へ向かい、タクシーに乗り込めばいい。 この際、タクシーの運転手はメーターを使用しないので、必ず料金を確認することが重要だ。
バスターミナルへ行く場合はトゥクトゥクを利用するといいだろう。しかし、おそらく交渉してもバスターミナルまでの料金は決まっており、提示された金額で乗ることになると思う。これは近距離のタクシーも同様である。
復路を予約する
タクシーに乗車し、しばらくすると運転手が「帰りも迎えに行こうか」と言ってくるかもしれない。ダーンサーイに宿泊し、帰りもルーイ空港までタクシーを利用する予定なら、宿泊するホテルまで迎えに来てもらった方が便利である。
運転手に迎えに来てほしい時間を伝え、頼んでしまおう。
帰りの行先は、空港だけではなくルーイ市内のホテルなど、行先を指定すればどこにでも行ってくれる。
もちろん、復路の迎えを頼んだ場合でも、安全のため、タクシーの料金は往路と復路で別々に支払うようにした方がいい。
タクシーの料金は、ダーンサーイのホテルのシャトル等を利用するよりも安い。片道1,000バーツをちょっと超える程度。往復で2,000バーツ強を目安にするといいだろう。
ルーイ市郊外のおいしいパイナップル
タクシーに乗ってしばらくすると、タクシーの運転手が「パイナップル、買って行く?」と聞いてくるかもしれない。そうしたら是非買うべきだ。
ルーイ郊外はパイナップルの産地である。ピーターコーン祭りの時期は、ちょうどパイナップルの季節で、おいしいパイナップルを食べることができる。
タクシーの運転手は道路沿いのパイナップル屋さんに寄ってくれるが、ここのパイナップルが想像を絶するほどおいしい。普段、タイでメロンやマンゴーは食べてもパイナップルは積極的には食べないが、ここのパイナップルだけは別である。絶品だ。
パイナップル屋のおばさんがパイナップルを切ってくれるが、その周りをハエがぶんぶん飛んでいるのが見えるかもしれない。「タイではハエなど気にしてはいられないよ…」と思っていたが、近くで見るとハエではなくミツバチだった。ミツバチも好むほどの甘いパイナップルということなのだろう。
パイナップルを切っていたおばさんは、ビニールの袋に目いっぱいパイナップルを詰めてくれる。やや小ぶりのパイナップル1個分ぐらいある。これで100バーツほどなので安いものだ。
もしタクシーでダーンサーイに行くなら、ルーイのパイナップルは楽しみの1つだろう。是非試してほしい。
【参考記事】