富山県の高岡市は、漫画家の藤子・F・不二雄の故郷である。藤子・F・不二雄は漫画「ドラえもん」の作者であるので、高岡はドラえもんの生誕の地ともいえる。そのため、高岡にはドラえもんにちなんだスポットがある「ドラえもんの街」なのだ。
沢山のドラえもんが出迎えてくれる「ドラえもんの街」、高岡を紹介してみたい。
資料豊富な藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー
高岡駅からJR氷見線の列車に乗り、次の駅が越中中川駅だ。この駅から徒歩数分の所に高岡市美術館がある。高岡駅から徒歩20分程度なので、列車に乗らず、歩いて行ってもいいだろう。また、高岡駅にはレンタサイクルもあるので、自転車で行く方法もある。
高岡市美術館の2階に「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」がある。美術館のある建物に入ると受付があるが、それは美術館の受付なので素通りしていい。
らせん状の階段を上がると藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーの受付がある。ここで入場料を支払う。
ギャラリー内には、藤子・F・不二雄の漫画の原画等が展示されており、小さいながらも展示物は充実している。ギャラリーの中は、全面的に撮影禁止となっている。
ギャラリーの見学を終えると、ドラえもんグッズを売っているギャラリーショップがある。このギャラリーショップでしか売っていないオリジナルのグッズも多いので、ドラえもんのファンなら何か記念に買っておくのもいいだろう。
このギャラリーショップは他の美術館などと異なり、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー入場者だけが利用できる。
ギャラリーショップの周辺には、大きなドラえもんの人形があり、記念撮影をする人も多い。ギャラリーショップの店員に撮影をお願いしている人もいる。年配の方が童心に帰ってドラえもんと写真を撮っている光景が見られるのも、ドラえもんが長期に渡って人気があるという証だろう。
ドラえもんの銅像もあり、こちらの方も人気だ。銅色のドラえもんも、なかなか趣がある。
また、「まんがライブラリー」という藤子・F・不二雄の漫画を読める一角もあり、ベンチに腰掛けて漫画を読むこともできる。
藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーのウェブサイト
高岡古城公園動物園の絵筆塔
藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーから高岡駅の方へ歩いて行くと、途中に高岡古城公園がある。この公園の中に「高岡古城公園動物園」という動物園があり、無料で入ることができる。小さな動物園であるが、ペンギンなどもおり、無料の割には充実している。
高岡古城公園動物園内には「絵筆塔」がある。絵筆塔は、154名の漫画家が河童をモチーフにした「カッパ絵」のレリーフが貼られており、藤子・F・不二雄の河童のドラえもんの絵や藤子不二雄A、手塚治虫の絵もある。
絵筆塔のの下部の小さな四角が、カッパ絵のレリーフである。
また、園内には「高岡古城公園自然資料館」があり、動物の剥製が展示されている。こちらも無料だが、剥製が所狭しと並べられており、なかなかの充実ぶりだ。
高岡駅周辺のドラえもん
ドラえもんの散歩道
高岡駅前のウイング・ウイング高岡広場には、ドラえもんに登場するキャラクターの銅像がある。散歩道という名前が付いているが、銅像が並ぶ広場の一角である。
銅像になっているのは、ドラえもんやのび太、しずかちゃんなどの主要なキャラクターである。
ドラえもんポスト
JR高岡駅の構内には、万葉線のトラムの駅がある。下の写真のドアから入ると、トラムの乗り場だ。
トラムの駅の隣に待合室があり、そこには「ドラえもんポスト」がある。ドラえもんポストに投函されたハガキや手紙は、年賀状を除き、ドラえもんの消印が押されて配達されるようになっている。
ドラえもんトラム
ドラえもんポストがある万葉線では、ドラえもんに登場するキャラクターでラッピングされたトラム、「ドラえもんトラム」が運行されている。ただし、全てのトラムがドラえもんトラムというわけではないので注意が必要だ。
ドラえもんトラム
ドラえもんトラムの運行時間等の詳細は、万葉線のウェブサイトで確認できる。うまく時間を合わせて乗車してみるといいだろう。
万葉線のウェブサイト
ドラえもんの日時計がある高岡おとぎの森公園
高岡駅からは少し離れるが、高岡おとぎの森公園にもドラえもんがいる。高岡おとぎの森公園は広い公園で、休日の天気がいい日には子供連れの家族で混雑する。
この公園に「ドラえもんの日時計」がある。
また、公園内には「ドラえもんの空き地」と呼ばれる一角があり、ドラえもんのキャラクター人形が設置されている。
高岡おとぎの森公園は、高岡駅よりも新高岡駅の方が近い。新高岡駅からは徒歩15分ほどである。しかし、高岡駅と新高岡駅を結ぶ城端線(じょうはなせん)は本数が少ないので、都合に合わせ高岡駅からバスを利用することも考えておくといいだろう。
高岡駅と高岡おとぎの森公園の途中に瑞龍寺というお寺があるので、往復のどちらかを徒歩にして、お寺に寄ってみるのもおすすめである。
高岡おとぎの森公園のウェブサイト
藤子不二雄Aのスポットとコンビで観光
高岡駅から氷見線の列車に30分ほど乗ると氷見駅がある。氷見駅の周辺には藤子不二雄Aのキャラクターであふれた「藤子不二雄Aまんがワールド」がある。
氷見線は列車の便数が少ないが、うまくスケジュールを組めば、2人の偉大な漫画家、藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aのキャラクターの世界を1日で回ることができる。
両藤子不二雄のファンなら、楽しい旅になるだろう。
こちらの記事もおすすめ
高岡市のドラえもんマップ